１年以上前に8GB ExplorerX2を購入しました。当初、外出先でモバイルルーターからオンラインストレージサービスへ画像を転送し、スマートフォンでダウンロードするといった使い方を考えていたのですが、転送速度がままならず、画像も転送されたりされなかったりと、ただ闇雲にカメラの電池を消費するだけで使い物になりませんでした。また、付属のカードリーダーが読み込み不安定になり、いろいろと他のカードリーダーを試しましたが、読み込んでくれるものが見つからず、結局Eye-Fiを使わなくなっていました。
ところが最近「ダイレクトモード」なるものが搭載されたことを知り、もう一度Eye-Fiを使ってみたくなりました。しかし旧X2製品でダイレクトモードを使うにはファームウエアのバージョンアップが必要となり、そのためには新しいカードリーダーが必要となったため再度4GB版を購入しました。
Eye-Fiカード自体の機能は
１．接続指定した自宅wifi環境で撮った写真を瞬時にPCに転送でき、同時に指定したオンラインストレージサービスにも転送できる。
２．外出先でも接続指定したwifi環境（wifiスポットやモバイルルーター）があればオンラインストレージサービスに画像を転送できる。
３．自宅や外出先で接続指定しているwifiの受信がない場合に限り、撮った写真をスマートフォンに直接転送できる。（ダイレクトモード）
と言ったところです。ミソは１と２は同じ設定で利用できますが、１または２の環境で３のダイレクトモードは使えません。また、瞬時に転送できるのはPCとダイレクトモードで、オンラインストレージへの転送は時間がかかる・・・ってとこでしょうか。オンラインストレージサービスは自社のEye-fi viewと同時にメジャーサービス（OCNマイポケット、Flickr、SkyDriveなど他にも多数あるが、なぜかDropboxがない）から1つ選べます。
そして使った感想は・・・
《使用環境：windows7、ipad3、xperia_arc、RICOH_GR3、SONY_DSC-TX10、EOSkiss2》
× 相変わらず「Eye-Fi center」のUIが分かりにくく、center自体が不安定です。（設定中にカードを認識しなくなったりする→抜き差しで再認識。またカードリーダーの不具合？）
× スマートフォン側のEye-Fiアプリも設定や機能が分かりにくく、設定項目にチェックを入れても設定通りに機能しなかったり（スマートフォンで撮影した写真をEye-Fi viewやPCへのアップロードするといったおまけ機能ですが）、PC上の「Eye-Fi center」にも同じような設定項目があったりするのでかなり迷います。何をどこで設定し、何がどこへ転送されるのかといった基本的なことが理解しにくいのです。
× カードが不安定な上にシステムや設定がわかりにくいため、画像が転送されなかった場合にエラーなのか設定が間違っているのか悩まされます。
× 皆さんの指摘にもあるように、自宅wifi設定環境下で「PC転送←→スマートホン転送」の切り替えが簡単にはできません。
× 自宅の高速wifi環境ですら他社オンラインストレージへの転送サービスは遅すぎ＆不安定（転送されないこともしばしば）で使いものになりません。
× よくある質問形式のweb上マニュアルは知りたいことが探しづらいです。
× とにかく最初はいろいろと分かりにくく、不安定さもあって挫折しやすいかもしれません。
× 仕方ないとは思いますが電池食います。転送を確認したらすぐにカメラの電源を切りましょう。
× RICOH_GR3で電源を落とそうとすると固まるときがあります。仕方がないので電池を抜くしかありません。
×カードの調子が悪い→フォーマット、ということもあるので撮った写真はこまめに転送しておくべきです。
○ wifi環境の無い外出先でもモバイルルーターや重いオンラインストレージサービスを利用せず、ダイレクトモードによって高画質カメラの写真を素早くスマートホンに送り、SNSやブログに投稿できるようになりました。この機能のだけでも私にとっては「買い」でした。
○ ダイレクトモードは比較的高速に画像が送られてストレスは感じません。webで利用する上で必要以上の画像サイズでなければ一瞬です。
ただし、絶対に紛失したくない画像は必ず転送されたことを確認するか、他のSDカードを使った方が安心です。また、とっさのシャッターチャンスを記録するには一般的なSDカードよりも信頼性が足りないと思います。
○ wifi通信を使った自社製オンラインストレージ「Eye-Fi view」への転送は他社サービスと比べると比較的早いです。
しかし、PC上の「Eye-Fi center」とブラウザ（ネット）上で利用する「Eye-Fi view」の違いに気づくのに苦労しました。当初はcenter＝viewだと思っていました。また、center（PC上）に画像が表示されていてもview（ネット上）に転送されず、ずっと転送中のマークが消えなかったりして信頼性はいまいちです。
○ 自宅wifi指定環境でスマートフォンに画像を転送したい場合には、画像の転送先に「Eye-Fi veiw」を選び、スマートフォンのブラウザから「eye-fi veiw」にアクセスして画像をダウンロードする方法があります。指定の他社オンラインストレージ転送サービスを使うよりは転送が早いです。ただし無料の場合は1週間でストレージ上の画像は消去されるので注意が必要です。
しかし、これもスマートフォンの「Eye-Fiアプリ」ではなくブラウザアプリを使うというのがわかりにくい！「Eye-Fi view」はブラウザ上からアクセスするものだと理解するのに苦労しました。
スマートフォンの「Eye-Fiアプリ」はダイレクトモードの画像受信とスマートフォンで撮った写真を「Eye-Fi view」に「転送」するためのアプリだと今のところは理解しています。ネット上の「Eye-Fi view」の画像を操作ダウンロードする機能はありません。でも普通だったらアプリからアクセスできるようにしますよね(ｰｰ;)？？
この方法とは別に、自宅wifi指定環境でスマートフォンに画像を転送したいときは、PC上の「dropbox」フォルダを画像の送信先に指定しておくのが一番確実で早い方法です。ただし、確実性は高いのですがPCが立ち上がっていないと使えないので、wifiから他のオンラインストレージサービスへの転送をもっと安定かつ確実、高速化してもらいたいものです。
結論、カード自体の信頼性が低いので重要な写真や仕事には不向きです。SNSやブログ投稿に利用する程度にとどめておいた方が良いと思います。逆に、何の気なしに撮った写真が後で必要になり、スマホやオンライン上に残っていればラッキー！程度に考えた方が良いです。
使い勝手としては・・・
PCへの転送→良
スマートフォンへのダイレクト転送→可
オンラインストレージへの転送→不可
って感じでしょうか・・・。
オンラインストレージへの転送は「Eye-Fi view」も含めてあまり使い物にならないので設定しないのもありです。おそらく電池の節約にもなります・・・たぶん。
また、自宅で写真を撮ってすぐにPCへ保存したいっていう状況もそうあるとは思えないので、スマートフォンやタブレットへのダイレクト転送が実質的な使い方だと思います。もはやダイレクト転送だけに機能を絞り、wifi指定は一切せずに電池の消費を抑えた方が賢明かと思います（起動時にwifiを探す電力を節約）。まあ、自分としてはダイレクト転送だけ使えれば満足なので・・・。
あとは製品の信頼性が上がってくれればいいですね。不具合の多い製品なので保証書と納品書は絶対に捨てないようにしてください。少しでもおかしなところがあったらサポートに問い合わせ、思い切って交換交渉をするのもいいかと思います。それが製品の品質向上にも繋がると思います。カスタマーの電話対応は好印象でした。
ここまで未購入者には訳が分からないことばかり書いてあると思いますが（笑）メーカーの方の目に触れて今後の商品開発に生かしていただければ幸いです。
※データの転送速度は環境や使用しているwifi機器の性能に大きく影響されますのであしからずm(__)mﾍ
| SDアソシエーションスピードクラス | クラス6 |
|---|---|
| メーカー | Eye-Fi Japan |
| 製品サイズ | 3.2 x 0.21 x 2.4 cm; 3.1 g |
| 商品モデル番号 | EFJ-CN-4G |
| メーカーにより製造中止になりました | いいえ |
| 商品の寸法 幅 × 高さ | 32 x 2 x 24 mm |
| OS | not_machine_specific |
| 同梱バッテリー | いいえ |
| 商品の重量 | 3.1 g |
