浅倉久志さんの訃報には少なからぬ衝撃を受けた。2007年のワールドコンではお会いしたし、昨年にはお葉書もいただいていたし、今年もいつものように年賀状をいただいていたからだ。ただし、筆跡がいつもと違うので、少し不審に思っていた。まさか、こんなに早く亡くなられるとは思っていなかった。
今号の圧巻は何と言っても、短編、単行本、共訳あわせて、千に届こうとする氏の翻訳量を示す巻末の翻訳リストだ。これを見ていると、四十数年前のSFファンジン「ルーナテイック」に掲載されたものまで載っている。自分の訳されたものをしっかり把握していた氏の性格のまじめさ、確実さを改めてうかがい知ることができて、圧倒される。氏は初めから完成されていた翻訳家だったのだと改めて思う。
今までのSFマガジンやSF文庫等には浅倉久志訳が載っていることが空気のように普通だった。この号は600号を超えたSFマガジンにとっても特別な号になるであろう。
貴重な、記念になる号であると確信します。
浅倉さん、ありがとうございました。
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S-Fマガジン 2010年 08月号 [雑誌] 雑誌
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