内容紹介
レゲエの過去と現在を繋ぐ生き証人グラディが実に16年ぶり、御年76歳で発表した奇跡の2枚組。
【10曲のヴォーカル盤】+【10曲のピアノ盤】に集約された無冠の帝王が創り上げたレゲエならではのアルバム。
この作品以上のものがあるだろうか? これはファッショナブルに光り輝いていても明日になれば忘れ去られてしまうたぐいの音楽ではけっしてない。現代的なマルチトラック・レコーディングのスタジオで生み出された、レゲエの過去と現在の暖かさを映し出し心に響く、懐かしい音楽だ。必要のないエフェクトや仕掛けなどない。愛と献身で生み出されたクリーンでスウィートな、まっとうな楽曲、そしてメロディーだ。
このアーティストはジャマイカン・グレイティストだ。Jackie MittoとGladdy....この2人は天才だ。そしてジャマイカ音楽のヒーローでもある。このCDが日本で発売になることはとても嬉しい。我々のジャマイカの音楽史にとってとても重要なんだ。だからこのCDを出してくれることに心から本当に感謝する。本当に特別の中の特別なんだ。
Gladdy Anderson はとても心地良くて美しい手をもつ最も素晴らしいレゲエ・ピアニストだ。
だから(女の子グループの)15-16-17の「EMOTION」のヴァージョン「CASTRO BROWN SPEAKS」では彼のスタイルを真似してピアノを弾いているぐらいさ。自分のアルバム『Audio Active』だってそうさ。
ピアノのソロを弾くときはいつだってGladdy からインスパイアされている。
かつてグラディの音楽を愛した方々には、今作のリリースは驚きと喜びを持って迎えられるであろうし、このカリブ音楽が放つ奥深い魔力(マジック)は、若い人々にも新鮮な芳香を放って、輝きを放つに違いない。
アーティストについて
~Gladstone Anderson~
1934年ジャマイカ生まれ。ジャマイカの音楽史と共に生き、SKAの時代から現在までのレゲエの発展を支えてきたグラディは、1972年に初アルバム『It May Sound Silly』を発表。その中の曲「Mad Mad Ivy」は09年になってJAY-Zのアルバムにサプリングされるなど、彼の作品は現在も生き続ける良質の音楽の証しである。日本でも多くのアーティストや評論家から高く評価されリスペクトされている。今までに7枚のアルバムを発表。来日経験はMUTE BEATとの共演、スカタライツなど5回。名作映画『ラフン・タフ』ではメインで登場しジャマイカン・ミュージックの歴史を解説する。