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相対性理論のバックトラックというのは、いつもどこか「詰めの甘い仕上がり」で、
その甘さをタイトな歌詞とやくしまるのブレないヴォーカル、そしてバンドとしての確かさでもってきちんとした「スウィート」に完結している、
そこに面白さがあって、夢があるのだと思う。
一方、大谷能生の音楽は、一瞬のズレも許さないほどリズムに対して誠実であり、
言葉も熱こそあれど遊びのような余白はなく、硬質で媚びのないシンプルな美を追求するものに感じる。
タイトル曲『乱暴と待機』は、その両者が見事に合理的に噛み合った、ある意味で完璧なポップスであるように思う。
相対性理論にこのジャストなリズム感は求められない。大谷能生にこのスウィートを求められないのと同様に。
パッケージングされたほかの3曲は、このレビューに追記するには少し両極端ではあるが、
しかし私がここまで書いてきた七行を裏切るものではない。
というか、マキシシングルというのはそういうものであってほしいと、J-POPファンとしては思っています。
甘美でタイトで、すばらしくジャストなパッケージ。
そんな一枚です。
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