1970年リリースの2ndアルバム。いかにも英国らしいトラディショナルなほのぼのスタイルに
デイヴ・シンクレアのスリリングなオルガンソロをこれ以上なくマッチさせ更にCaravan独自
の叙情性とカンタベリー系特有のジャズ・ロック感覚をも併せ持つ異色の好盤。
全編に亘ってデイヴのオルガンが映える内容だが、その中でも特に「As I Feel I Die」の
爆発的なオルガンソロと、「With an Ear to the Ground You Can Make It」のエキゾチック
且つドラマチックなオルガンソロには本当に脱帽もんです。
彼のプレイは複雑な技巧を扱うのに音色の紡ぎ方は誰彼構わず魅了してしまうほど判りやす
くて本当に万人に薦められます。デイヴ・シンクレアの職人芸を是非堪能してみて下さい。
そして流れは一つの完成形といっていい『グレイとピンクの地』へ続く...