好評の「片腕マシンガール」以降、この手の低予算スプラッター映画が粗製濫造されて、嫌気がさしていましたが、この作品は非常に良いです。
このところ同系の物はひどい映画ばかりで、笑えない安っぽいギャグやセンスの無い特撮と、演技の下手さに監督の演出力の無さが上乗せされた、こんなもの世に出しては遺憾だろう〜...て感じのものばかり観てたので本作の出来の良さがとても嬉しかったです。
ストーリーはキル・ビルや、古いところではブルース・リーの「死亡遊戯」のような感じで、肉親を殺した複数の殺人者に一人づつ対峙して復讐を果たすという往年のスタイルを、ポップでキッチュな味付けして、最後まで飽きさせずに楽しませてくれます。
特に、人が飛ばされて壁に激突するところの映像で、飛ばされてるときはぬいぐるみのようなコミカルな動きをして、壁に激突するところでリアルに人の映像になるところが、不思議な感覚を味あわせてくれます。
また、各々出演者の演技にとても魅力を感じることが出来たので、良い俳優さんと演出力の高い監督さんの努力が良い作品に結びついた印象があります。