ハートキャッチプリキュア!、
一年かけた物語が美しく、見事に完結しました。
初回でムーンライトを破ったダークプリキュア、
その因縁の対決にも、それに大きく関わった、
サバークの正体も明らかにされます。
ここまで見てきた方なら見逃すわけには行きませんね。
未来に目を向ける登場人物たちの姿も感動的でした。
以下、ネタバレで。
見終わって、やや冷静になってみるといくつか疑問が。
1. サバーク博士はダークプリキュアを作り出すほどの技術を持ちながら、
何に絶望したのでしょう?
世界緑化とは異なる技術と思うのですが…。
また、利用した”月影ゆり”の体の一部は、
彼が行方不明になった後、どのように入手したのでしょう?
髪なら DNA抽出、でしょうか?
ゆりを葬ることはできず、
でも、ゆりを破るほどの“妹”は作って戦わせる、
デューンによる洗脳はどの程度のものなのでしょう?
2. デューンは、心の大樹を枯らして何をしたかったのでしょう?
太陽系レベルで見ても、地球以外は実質“サバク”であり、
緑が嫌いなら宇宙に行けばいいだけの話です。
何かに憎しみ・恨みがあるのなら、
地球全体の生態系に対して異様な力を発揮するのではなく、
個人にその力を向けてほしいですね。
いえ、その想いを昇華して、
別の星系を緑で覆ってほしいと思います。
3. 歴代プリキュアはかなりたくさんいるようですが、
先代のキュアフラワーが戦ったのが 50年前、
デューンとは数百年に及ぶ戦いだったのでしょうか?
なぜ、それまではプリキュアは単体で戦い、
今回だけ四人で組になって戦ったのでしょう?
まぁ、気にしだしたらいろいろキリはありません。
見終わって、感動できていたので良かったと思います。
様々な人々の心の動きが丁寧に描かれた本作は、
プリキュアシリーズ中の名作と言って良いでしょう。
まだの方はぜひご覧いただければと思います。