再発売が望まれていたこの作品。リマスタリングもなされたので、再び購入。ただし、音質の明らかな違いは私の耳では
とらえきれなかった。録音当時米国においては9/11テロがあり、そういった鎮魂的な雰囲気が如実に現れている。
ライダーズらしく、アルバムとしての統一感は素晴らしい。ただし、初心者には相当敷居が高いアルバムと思うし、
従来のライダーズファンも、何度か聞き込まないと、このアルバムの本質的な音がとらえきれないアルバムでもある。
個々の楽曲のクオリティは極めて高い、傑作。しかしながら、凝りに凝った音作りであり、シングルとして聴ける曲はないといってよく、
また、ライブでも取り上げづらい作品も多い。そんななか、2010年12月のムーンライダーズライブで、慶一さんが
『さいごに、この曲を踊ります』といって、始まった、“イエローサブマリンがやって来るやあやあやあ!”が懐かしい。
おじさんダンス、もう一度見てみたいな。
ちなみに、私はこのアルバムの中では、かしぶち作品“Curve”から、博文作品“Flags”のあたりが一番好きで、盛り上がります。