真野恵里菜のメジャー9枚目のシングル「青春のセレナーデ」のPVを収録した、シングルV。豪華でド派手な演出と、ストーリー仕立てで進行するという異色作に仕上がった前作「元気者でいこう!」のPVだが、本作では、そのような派手さは抑え、楽曲のテーマと持ち味を飾る事無く表現した作風となっている。
学校が舞台となる本PVは、教室で歌う真野氏&ハロフロ・エッグ4人のショットの合間に、真野氏が校内を散歩する、少しノスタルジックな雰囲気のカットを挟み進行。何故か掲示板に、1999年〜2000年のモーニング娘。のポスターが貼られている。中間部のパートでは、コンサートの後方モニターと同じ様に掛け声が字幕で出ており、歌詞を強調するには効果的だが、手法が安易なヴァラエティ番組を連想させ、もう少しひと工夫欲しかった様な気がする。
振りも作りも前作に比べたらシンプルな作品だが、そもそも音楽とは表現手段の1つである為、歌い手の意図している事や、楽曲に込められた明確なテーマに沿って作品が作られれば、今作のような仕上がりは自然な流れのはず。