曲に関してはウェブやレコード店などで簡単に試聴できるので、言及しない。
気になった時点で大体の音源が聴ける現代に、もはや音楽のレビューに意味を感じないが、このアルバムにいたく興奮したこと、まだレビューが書かれていないことを理由に、印象、感想だけ書かせていただく。お役に立てる自信はない。
それを踏まえた上で、寛容な心でもって読んでいただけたら幸いである。
さて。
アルバム全体を通しての私の印象だが「センスがめちゃくちゃいい」に尽きる。
この場合の「センス」とは「おもしろいものを、選ぶ、混ぜる、視点。審美眼」と定義する。
逆説的だが、「パンク売り」じゃなくてもいいのでは?と思うくらいの良さ。
もちろん、パンクであることの必然性も感じられるし、彼らのコアなのだが。
そして、音楽だけにとどまらないアンテナの広がりよう(視野の広さ)を曲の随所に感じれるのが楽しい。具体的にどういうことか?
固有名詞をあげて説明したいが、ここでは述べない。それは野暮だ。他人の楽しみを奪うつもりはない。
このアルバムを聴いている最中、私はずっと何かを作りたい気持ちでいた。
それが何なのかはわからないが、創作に関する途方もない楽しさを感じることができた。それは憧憬ともいえる。
上記のことから、私なりにこのバンドについて結論めいたものをのべるなら「創作の楽しさを体現してるバンド、クリエイティブな気持ちにさせるバンド(大事なことなので二回言う)」だ。
そういうバンドは聴き手を限定しない。きっと音楽を聴かない人にも伝わるだろう。それくらい自由奔放だ。
個人的には、何か創作活動を行っている人に特にオススメしたい。
やはり、役に立たなさそうなレビューになってしまった。申し訳ない。