久しぶりに表紙買いしてしまった雑誌。
カプシチンスキーの講演が収録されてるのが嬉しい。
紀行文学にもっと冒険&探検モノを入れてもよかったかな。
ともあれいい特集です。
ユニクロ提灯はまあよしとしましょう・・・。
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考える人 2011年 02月号 [雑誌] 雑誌 – 2010/12/28
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
某新聞の広告欄に掲載されていた本誌の広告、“特集 紀行文学を読もう”の文章に興味を引かれて購入しました。
紀行文学に不案内な私ですが、特集記事の中の「池澤夏樹ロングインタビュー それでもぼくたちは旅に出る」(聞き手:湯川 豊)を読んで紀行文学の真髄に触れた気になり、椎名 誠や石川直樹が水先案内する「旅の本棚」の文章を読んで、そこで取り上げられている本を手にとってみたくなりました。そして、平松洋子さんの「まぼろしの豆腐をめぐる冒険譚」では、中国は山東省の“石膏豆腐”、そのずしりと腹に溜まるという味が妙にリアルで、なんだか私までおなかいっぱいになってしまった。
それと、「移動する作家たち」と題して、紀行文学に関わる著名な学者、作家の写真を掲載した六頁が、すごく雰囲気があって良かったですね。その六頁には、「アルフレッド・ラッセル・ウォーレス」「クロード・レヴィ=ストロース」「ブルース・チャールズ・チャトウィン」「星野道夫」「ジャン・マリー・ギュスターヴ・ル・クレジオ」「ミシェル・レリス」「宮本常一(つねいち)」を写した写真が大きく掲載されていまして。とりわけ、右頁にブルース・チャトウィン、左頁に星野道夫の写真を載せた見開き二頁に、訳もなく感動してしまいました。
参考までに、“特集 紀行文学を読もう”の掲載文章タイトルを書き記しておきます。
下川裕治・文、阿部稔哉・撮影 「ローカル列車に揺られて、ユーラシア大陸を横断してみた。」
梨木香歩・文、青木 登・撮影 「知床半島の上空を、雲はやがて」
グラフィック 「移動する作家たち」
ロングインタビュー 「池澤夏樹 それでもぼくたちは旅に出る」 聞き手・湯川 豊
紀行文学 この人、この一冊 「角田光代 キューバでヘミングウェイを読む」「鶴見太郎 宮本常一の眼差し」「外岡秀俊 久米邦武編『米欧回覧実記』を読む」「今福龍太 エリアス・カネッティ『マラケシュの声』を読む」「樺山紘一 レオ・アフリカヌス『アフリカの記述』を読む」「湯川豊 星野道夫についてのメモ」
旅の本棚 「森まゆみ 作家の書いた旅行記」「仲村清司 司馬遼太郎のカップラーメン 山口瞳のマテニー」「椎名誠 「過酷」を読むヨロコビ」「大岡玲 ここではないどこか、へ」「斎藤潤 旅人の考察深める小さな空間」「田中真知 聖地の歩き方」「大竹昭子 異邦人の見た日本人の本質」「石川直樹 大切なのはただ歩き続けること」「沼野充義 想像力が生む旅」
イラスト・エッセイ 「長崎訓子の遠くへ行きたい」
忘れがたい旅 「堀江敏幸 主張でも主義でもない紀行」「平松洋子 まぼろしの豆腐をめぐる冒険譚」「北村薫 行けないところへの旅」「西江雅之 作家の家を訪ねる」「星野博美 仔猫と旅人」
リシャルト・カプシチンスキ・講演 「ヘロドトスと気づきの技法」
山本貴光・文 「紀行ブックガイド5000年 ひとは旅する動物である」
アンケート「私の好きな旅の本ベスト3」・・・・・赤坂憲雄、荒川洋治、池内 紀、岡田温司、奥本大三郎、小野寺 健、恩田 陸、川内倫子、岸本葉子、木田 元、小泉武夫、後藤正治、駒沢敏器、陣内秀信、鶴ヶ谷真一、冨原眞弓、中島岳志、服部文祥、原 武史、久石 譲、細川周平、松浦弥太郎、山内昌之、山極寿一、山口文憲、山田太一、養老孟司、四方田犬彦、渡辺 靖
特集以外の主な掲載文章は、「短編小説 池澤夏樹 砂浜に坐り込んだ船」「特別レポート 最相葉月 バイオミミクリーの源流を訪ねて」ほか、連載記事。
紀行文学に不案内な私ですが、特集記事の中の「池澤夏樹ロングインタビュー それでもぼくたちは旅に出る」(聞き手:湯川 豊)を読んで紀行文学の真髄に触れた気になり、椎名 誠や石川直樹が水先案内する「旅の本棚」の文章を読んで、そこで取り上げられている本を手にとってみたくなりました。そして、平松洋子さんの「まぼろしの豆腐をめぐる冒険譚」では、中国は山東省の“石膏豆腐”、そのずしりと腹に溜まるという味が妙にリアルで、なんだか私までおなかいっぱいになってしまった。
それと、「移動する作家たち」と題して、紀行文学に関わる著名な学者、作家の写真を掲載した六頁が、すごく雰囲気があって良かったですね。その六頁には、「アルフレッド・ラッセル・ウォーレス」「クロード・レヴィ=ストロース」「ブルース・チャールズ・チャトウィン」「星野道夫」「ジャン・マリー・ギュスターヴ・ル・クレジオ」「ミシェル・レリス」「宮本常一(つねいち)」を写した写真が大きく掲載されていまして。とりわけ、右頁にブルース・チャトウィン、左頁に星野道夫の写真を載せた見開き二頁に、訳もなく感動してしまいました。
参考までに、“特集 紀行文学を読もう”の掲載文章タイトルを書き記しておきます。
下川裕治・文、阿部稔哉・撮影 「ローカル列車に揺られて、ユーラシア大陸を横断してみた。」
梨木香歩・文、青木 登・撮影 「知床半島の上空を、雲はやがて」
グラフィック 「移動する作家たち」
ロングインタビュー 「池澤夏樹 それでもぼくたちは旅に出る」 聞き手・湯川 豊
紀行文学 この人、この一冊 「角田光代 キューバでヘミングウェイを読む」「鶴見太郎 宮本常一の眼差し」「外岡秀俊 久米邦武編『米欧回覧実記』を読む」「今福龍太 エリアス・カネッティ『マラケシュの声』を読む」「樺山紘一 レオ・アフリカヌス『アフリカの記述』を読む」「湯川豊 星野道夫についてのメモ」
旅の本棚 「森まゆみ 作家の書いた旅行記」「仲村清司 司馬遼太郎のカップラーメン 山口瞳のマテニー」「椎名誠 「過酷」を読むヨロコビ」「大岡玲 ここではないどこか、へ」「斎藤潤 旅人の考察深める小さな空間」「田中真知 聖地の歩き方」「大竹昭子 異邦人の見た日本人の本質」「石川直樹 大切なのはただ歩き続けること」「沼野充義 想像力が生む旅」
イラスト・エッセイ 「長崎訓子の遠くへ行きたい」
忘れがたい旅 「堀江敏幸 主張でも主義でもない紀行」「平松洋子 まぼろしの豆腐をめぐる冒険譚」「北村薫 行けないところへの旅」「西江雅之 作家の家を訪ねる」「星野博美 仔猫と旅人」
リシャルト・カプシチンスキ・講演 「ヘロドトスと気づきの技法」
山本貴光・文 「紀行ブックガイド5000年 ひとは旅する動物である」
アンケート「私の好きな旅の本ベスト3」・・・・・赤坂憲雄、荒川洋治、池内 紀、岡田温司、奥本大三郎、小野寺 健、恩田 陸、川内倫子、岸本葉子、木田 元、小泉武夫、後藤正治、駒沢敏器、陣内秀信、鶴ヶ谷真一、冨原眞弓、中島岳志、服部文祥、原 武史、久石 譲、細川周平、松浦弥太郎、山内昌之、山極寿一、山口文憲、山田太一、養老孟司、四方田犬彦、渡辺 靖
特集以外の主な掲載文章は、「短編小説 池澤夏樹 砂浜に坐り込んだ船」「特別レポート 最相葉月 バイオミミクリーの源流を訪ねて」ほか、連載記事。
2011年1月14日に日本でレビュー済み
特集は「紀行文学を読もう」。
旅行記・紀行文学が好きなので、楽しく読んだ。
『考える人』のこの手の企画は、だいたい、「読み物」と「ガイド」といった部分に分かれている。
今回の場合、「読み物」の目玉は、リシャルト・カプシチンスキ氏の講演だろう。ほかにも池澤夏樹氏のインタビューも面白い。ただ、梨木香歩氏の作品も含め、紀行そのものは不要だと思う。梨木氏は好きな作家だし、今回の紀行も悪くはないが、この特集であれば、紀行について書かれた文章を読みたい。例えば、石川美子氏や石井洋二郎氏、立野正裕氏などの書き手がいる。
「ガイド」の方では、「紀行ガイドブック5000年」はいいが、「アンケート 私の好きな旅の本ベスト3」の回答の中には首を傾げたくなるものもある。編集サイドの責任でもあるのだろうが、「紀行」をかなり広くとっていて、何でもありみたいな選択をしている回答者がいる。フィクションがだめだとは言わないが、もう少し選択の幅を狭めた方が良いのではないだろうか。それと人数が少ないのも残念。
全体としては、グレアム・グリーンやフォースター、ヘンリー・ジェイムズなどの作品に触れている人がいないのが不思議。かなりハードルの高い作品が取り上げられている一方で、ある意味定番的な作品にもかかわらず、まったく触れられていない作家や作品もあり、不思議な気がしてならない。
せっかくなので、出版社へ要望したい。こんな特集を組むのなら、ぜひ「紀行文学」をシリーズで出版してもらいたい。『海外旅行選書』『双書・20世紀紀行』などの大型シリーズだけでなく、ロレンスやダレルの紀行も古書でしか入手できない状況を考えると、出す意味はあると思う。旧作の復刊ももちろんだが、ブルース・チャトウィンが著書のなかで触れているロバート・バイロンの『オクシアーナへの道』やフレヤ・スタークの未訳の作品など、現在のように中東に注目が集まっている時こそ、絶好の機会だろう。また、ミッチェナーの『わが青春のスペイン』も邦訳は半分のみ。英米では評判が良いということなので、既訳の復刊と未訳部分を刊行してもらいたいものだ。探せば、ほかにも絶版・品切れ状態、未訳の「旅行記」「紀行」は数多くある。ぜひ、頑張ってもらいたい。
それと旅行記ではないが、ニコラス・シェイクスピア氏によるチャトウィンの伝記の邦訳も読んでみたい。
旅行記・紀行文学が好きなので、楽しく読んだ。
『考える人』のこの手の企画は、だいたい、「読み物」と「ガイド」といった部分に分かれている。
今回の場合、「読み物」の目玉は、リシャルト・カプシチンスキ氏の講演だろう。ほかにも池澤夏樹氏のインタビューも面白い。ただ、梨木香歩氏の作品も含め、紀行そのものは不要だと思う。梨木氏は好きな作家だし、今回の紀行も悪くはないが、この特集であれば、紀行について書かれた文章を読みたい。例えば、石川美子氏や石井洋二郎氏、立野正裕氏などの書き手がいる。
「ガイド」の方では、「紀行ガイドブック5000年」はいいが、「アンケート 私の好きな旅の本ベスト3」の回答の中には首を傾げたくなるものもある。編集サイドの責任でもあるのだろうが、「紀行」をかなり広くとっていて、何でもありみたいな選択をしている回答者がいる。フィクションがだめだとは言わないが、もう少し選択の幅を狭めた方が良いのではないだろうか。それと人数が少ないのも残念。
全体としては、グレアム・グリーンやフォースター、ヘンリー・ジェイムズなどの作品に触れている人がいないのが不思議。かなりハードルの高い作品が取り上げられている一方で、ある意味定番的な作品にもかかわらず、まったく触れられていない作家や作品もあり、不思議な気がしてならない。
せっかくなので、出版社へ要望したい。こんな特集を組むのなら、ぜひ「紀行文学」をシリーズで出版してもらいたい。『海外旅行選書』『双書・20世紀紀行』などの大型シリーズだけでなく、ロレンスやダレルの紀行も古書でしか入手できない状況を考えると、出す意味はあると思う。旧作の復刊ももちろんだが、ブルース・チャトウィンが著書のなかで触れているロバート・バイロンの『オクシアーナへの道』やフレヤ・スタークの未訳の作品など、現在のように中東に注目が集まっている時こそ、絶好の機会だろう。また、ミッチェナーの『わが青春のスペイン』も邦訳は半分のみ。英米では評判が良いということなので、既訳の復刊と未訳部分を刊行してもらいたいものだ。探せば、ほかにも絶版・品切れ状態、未訳の「旅行記」「紀行」は数多くある。ぜひ、頑張ってもらいたい。
それと旅行記ではないが、ニコラス・シェイクスピア氏によるチャトウィンの伝記の邦訳も読んでみたい。