今月号は毎年恒例の、日本作家特集が組まれている。
その中でも目玉は、何と言っても伊藤計劃氏の『虐殺器官』のプロトタイプだ。
解説によれば、このプロトタイプ『Heavenscape』は、伊藤計劃氏自身のウェブサイトに公開されていたという。氏の大ファンと言っておきながら、この存在を知らなかったとは、迂闊だった。
内容的には、たしかに『虐殺器官』の設定やストーリーに似てはいるけども、『虐殺器官』のもっとも重要な部分の一つである、人々を虐殺に駆り立てるモノが違っている。やはり、本編である『虐殺器官』のほうが、明らかに優れているように思う。逆に言えば、この差が、結局は『虐殺器官』をゼロ年代最高の小説にしたように思う。
その他、特集で取り上げられている作家としては、小川一水氏、大西科学氏、籐真千歳氏、三島浩司氏だ。
特に大西科学氏と籐真千歳氏の作品は良かった。大西氏の不思議な感覚の時間SFもいいが、籐真氏の『スワロウテイル人工少女販売処』の前日譚はかなりいい。
三島氏の『ダイナミックフィギュア』は、2月に刊行される作品の抜粋とのこと。これは、買わなきゃいけないかも。
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S-Fマガジン 2011年 02月号 [雑誌] 雑誌 – 2010/12/25
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年12月28日に日本でレビュー済み
2010年12月26日に日本でレビュー済み
小川一水、伊藤計劃など5人の日本人作家の作品を中心に特集は構成されています。
人気の伊藤計劃は、紙面によると、かつて著者のWebサイトに掲載されていた虐殺器官のプロトタイプでこれを含む「伊藤計劃記録:第弐相」という作品集が3月に出版されるそうです。伊藤計劃ファンは、お宝度、先読み度を考えて購入されたほうが良いかと思います。
その他、今月から2年間の予定で「現代SF作家論」がスタートします。今月は、グレッグ・イーガンに関する論考が掲載されています。
人気の伊藤計劃は、紙面によると、かつて著者のWebサイトに掲載されていた虐殺器官のプロトタイプでこれを含む「伊藤計劃記録:第弐相」という作品集が3月に出版されるそうです。伊藤計劃ファンは、お宝度、先読み度を考えて購入されたほうが良いかと思います。
その他、今月から2年間の予定で「現代SF作家論」がスタートします。今月は、グレッグ・イーガンに関する論考が掲載されています。