出会い、別れ、すれ違う、永遠の恋。
S・キューブリックが驚嘆した才能、フリオ・メデム監督。
アルベルト・イグレシアス(『トーク・トゥ・ハー』)の旋律にのって白夜のフィンランドで広がる、至高のラブ・ストーリー。
主演はアレハンドロ・アメナバール監督『オープン・ユア・アイズ』、ペドロ・アルモドバル監督『バッド・エデュケーション』のフェレ・マルティネス。
両親の離婚を知ったオットーは自分を見つめる少女アナと出会った。
アナは父が死んだ日にオットーと出会い、彼を父の生まれ変わりだと信じた。その時二人は8歳。
ある日、オットーが飛ばした紙飛行機をきっかけにしてアナの母とオットーの父は結びつき、二人は義兄妹になった。
「ANA」と「OTTO」、前から読んでも後ろから読んでも綴りは一緒。そんなたわいない話をし合った幼い日は過ぎ、同じ屋根の下に暮らすようになった二人。
思春期を迎え、自然と恋し、愛し合うようになった。
しかし、この秘密の愛は思わぬ形で終息する。オットーが産みの母親の腐乱死体を目撃したその日から。
オットーはアナの家族として暮らしていた自分を責め、そして、姿を消してしまう……。