随分前に購入したのを忘れていて、ソフト棚を整理していたら見開封パッケージ発見。到着して4年放置をやっと開封。個人的にはお気に入りですがこれは評価がわかれそうです。
内容はシンプルで、名前不明の男が過去に出会った女性の面影を求めて街を徘徊・タイトルになっている女性と思い込んで別人を追いかけるだけで台詞も殆どなし、かといってその女性に一途かどうかは不明(普通に別の女性をナンパもしていたりする。映像美で誤魔化されますが、これよく考えると凄い状況です。ここで某古書店の店主のように想像してみてくださいな感じで、イメージ・・・うん、私では成立しませんでした。これが許されるのは(だがイケメンに限る)というものですね。
冒頭のカフェでの彼の周囲の客を観察・スケッチしている視点(ナンパの相手探しかスケッチが習慣なのかも判らない)が長回しではいるのですが、ここで彼を自分の分身と感じ取れるのかで随分印象が変わる映画です。これができるだけ大画面で見れる環境ならこの映画の世界に入り込むのは容易でしょうが、50インチクラスでは少し見る人の集中力次第かと思われます。一度入り込めばその映像美・街の音は素晴しく、イケメンと同じ街にいるような錯覚に陥るのです。これはできるだけBlu-rayで見てほしいですね、理想は劇場か100インチ以上のシアターシステムになるのでしょうが、BD・・・・すこしお値段が高くなっているようです。同監督の他作品はいまはお安いのになぜかこの作品だけ高いですね。