会の催事で拝見しました。少々フィルムが荒かったのですが、まだデジタル修復の技術が普及していない頃でしたので、仕方がなかったでしょう。
チャップリンに関しては淀川先生とのあいだで、二度やりとりがありました。そのうち一度がこれに関するもので、ペーソスの所在について。実は1960年代のころから、雑誌では「ユーモアとペーソス」の対比で作文する方々がかなり増えていたのです。そして、ペーソスの実例のなかに喜劇映画も含まれていました。
そこで、それを良しとする考え方と、ちょっと鼻につくのではないかという考え方との両論がありました。備忘のため記しておきます。もう一つは、『モダン・タイムス』に関する議論で、これは別処に書いたので省略します。