序章、春のきざしの前半までは「普通だな~」と思って聞いていたが、バスドラムが入ってきたところでその考えを改めざるを得なくなってしまった…まるでホールで聴いているかのような、空気の振動がそのまま音になって、とにかくヤバい。凄く音がいい。スピーカーで聴くなら、ご近所さんに配慮しなきゃいけない。ティンパニーも、こんなに良い音がするとは…。とくに春のロンドでは、一小節ごとにバスドラムの鼓動を感じることができて、これは興奮する。
管弦楽のほうは、キッチリ、ピッタリでしかもアタックがきつくなくて聴きやすい。とくにTrpはレベルの高さがうかがえますねぇ。いけにえへの賛美では、低音、パーカッションと主旋律がばっちりかみ合ってて、最高にかっこいい。いけにえの踊りは、とにかく聴いてほしい。文字におこせないので。演奏自体は優等生的だが、かなり暴れていて…普段優等生な奴が狂ったらこんな感じなのかなぁ。とにかく最高だ。
中国の不思議な役人は、Clソロが素晴らしい。こんなエロいClソロは初めて聴いた。はげ山の一夜も、原典版ということでかなり楽しめた。ナイスなカップリングですね。
ストラヴィンスキー:バレエ春の祭典/バルトーク:中国の不思議な役人
¥4,283 ¥4,283 税込
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, 2006/10/25
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| ¥4,400 | ¥3,336 |
CD, 限定版, SACD, 2010/10/27
"もう一度試してください。" | 限定版, SACD |
—
| — | ¥2,801 |
CD, 2011/5/11
"もう一度試してください。" | 1枚組 | ¥4,283 | — | ¥4,131 |
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メーカーによる説明
ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》、他 | ストラヴィンスキー:バレエ春の祭典/バルトーク:中国の不思議な役人 | ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」 | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | — | ¥4,283¥4,283 | — |
製品仕様 | CD | CD | CD |
発売日 | 2017/11/22 | 2011/5/11 | 2010/10/27 |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 88.16 g
- メーカー : ユニバーサル ミュージック クラシック
- EAN : 4988005648884
- 時間 : 1 時間 4 分
- レーベル : ユニバーサル ミュージック クラシック
- ASIN : B004MVMLNM
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 396,116位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 995位バレエ・ダンス音楽
- - 4,762位現代音楽
- - 21,288位交響曲・管弦楽曲・協奏曲
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CDで気に入っていた演奏をSACDで買い直しました。買い直して良かったです
2014年12月20日に日本でレビュー済み
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こういった革新的音楽を集めたCDがありそで無かったので歓迎です。ブーレーズがムソルグスキーに無関心でなかったら彼が出していたでしょうが。最近、冷遇されているバルトーク。(カタログから消えている作品が多い)新録は嬉しい限りです。
2013年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカのオーケストラの中ではサンフランシスコ交響楽団と並んでお気に入りのロスフィルをサロネンが指揮してしかも「春の祭典」を演奏しているので聴いてみました。
お目当ての「春の祭典」は管の奏者もうまくてとても良かったのでそれでよしとすべきなのかもしれませんが、「禿山の一夜」と「中国の不思議な役人」が面白くないのです。ストラビンスキーの別の曲をカップリングすればよかったのに。
バルトークをお聴きになりたい方には「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」がお薦めです。アルゲリッチ・フレイレ・ザードロ・ガッジーニによる盤はカップリングの曲(ラヴェル作曲を打楽器奏者のザードロが2台のピアノと打楽器のために編曲した「マ・メール・ロア」「スペイン狂詩曲」)も含め大変素晴らしい。
お目当ての「春の祭典」は管の奏者もうまくてとても良かったのでそれでよしとすべきなのかもしれませんが、「禿山の一夜」と「中国の不思議な役人」が面白くないのです。ストラビンスキーの別の曲をカップリングすればよかったのに。
バルトークをお聴きになりたい方には「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」がお薦めです。アルゲリッチ・フレイレ・ザードロ・ガッジーニによる盤はカップリングの曲(ラヴェル作曲を打楽器奏者のザードロが2台のピアノと打楽器のために編曲した「マ・メール・ロア」「スペイン狂詩曲」)も含め大変素晴らしい。
2013年10月15日に日本でレビュー済み
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一般的にサロネンは、大人しく淡々とした演奏と評されることが多いのだが、私は昔から、この人の音楽を大人しいとか上品、とか感じた事は無かった。彼の録音に対する厳しさを感じるには可能な限り、大音量できちんとチューニングの取れた装置で接したなら、この人の音楽に対する熱い思いを感じ取る事が出来ると思う。特に中国の不思議な役人冒頭、コントラバスサキソフォンが殴り込む様な衝撃的咆哮を大音量で聴いたら、そのモダンなダイナミズム溢れる演奏に呆気に取られてしまう。さらに素晴らしいDGトーンマイスターの名録音の夢の競演。
再生の難易度は高いが、それが可能となった時、貴方にとって手放せぬ一枚一枚となると思う。
再生の難易度は高いが、それが可能となった時、貴方にとって手放せぬ一枚一枚となると思う。
2021年4月18日に日本でレビュー済み
聞きたくなかったのですが、聞いてみると確かにショッキングです。(キリスト教から見た)異教徒の儀式や踊りと言う設定ですが、なぜストラビンスキーはこんな不快で野蛮な曲を作ったのか。・・・本来は、伝記や研究書を読むべき問いでしょう。
これが作曲された1913年と言えば第1次世界大戦の前年。しかし、戦争はとくに予兆もなく、偶発的に起ったとされます。つまり、ヨーロッパは長い平和が続き、音楽は後期ロマン派からシェーンベルクなどへのエレガントな発展が見られた。プロコフィエフは実験的な曲を作ったが、それでも文化的です。そんな中で、この「春の祭典」は例外的なのでしょう。1905年の血の日曜日事件のあと、不安定化したロシア帝国への危惧か、あるいは平和を破る、人目を引く作品で売り出したかったのか。後者だとすれば、当時の優雅なベルエポック文化への問題提起ではあっても、十分に不安定で不安な21世紀において、わざわざ聞く意味はないかもしれない。ちなみに、「春の祭典」の和声やリズムは、20世紀後半に一般化した、ゴジラなど怪獣映画の音楽で参考にされたような気がする。
さて、この音楽の出現のあと、ヨーロッパの歴史は、まさに野蛮さが支配してしまった。第1次世界大戦、ロシアでの社会主義独裁、ドイツやイタリア(そして日本)のファシズム、それが引き起こした2度目の世界大戦などです。それをストラビンスキーが予言したかは微妙ですが、文明化した社会でも野蛮さは確実に残っていて、きっかけがあれば噴出する構造を、私は「春の祭典」を聞いて痛切に感じました。
21世紀も、豊かな経済と民主主義の広がりの反面で、野蛮や暴力が力を持ちます。日本のポピュリズム(扇動政治)とそれを支持する有権者にもこの「春の祭典」は似合いますが、海外のいくつかの専制政治は、それよりはるかに危険です。
なお、「春の祭典」といっしょにCDに収録される曲は、まことに種々雑多なのですが、このCDには「中国の不思議な役人」が入っていて、100年前のヨーロッパから見たアジアの大国のイメージの一端を知ることができます。現代の中国は、それとは違うのか、あるいは連続性があるのか?
これが作曲された1913年と言えば第1次世界大戦の前年。しかし、戦争はとくに予兆もなく、偶発的に起ったとされます。つまり、ヨーロッパは長い平和が続き、音楽は後期ロマン派からシェーンベルクなどへのエレガントな発展が見られた。プロコフィエフは実験的な曲を作ったが、それでも文化的です。そんな中で、この「春の祭典」は例外的なのでしょう。1905年の血の日曜日事件のあと、不安定化したロシア帝国への危惧か、あるいは平和を破る、人目を引く作品で売り出したかったのか。後者だとすれば、当時の優雅なベルエポック文化への問題提起ではあっても、十分に不安定で不安な21世紀において、わざわざ聞く意味はないかもしれない。ちなみに、「春の祭典」の和声やリズムは、20世紀後半に一般化した、ゴジラなど怪獣映画の音楽で参考にされたような気がする。
さて、この音楽の出現のあと、ヨーロッパの歴史は、まさに野蛮さが支配してしまった。第1次世界大戦、ロシアでの社会主義独裁、ドイツやイタリア(そして日本)のファシズム、それが引き起こした2度目の世界大戦などです。それをストラビンスキーが予言したかは微妙ですが、文明化した社会でも野蛮さは確実に残っていて、きっかけがあれば噴出する構造を、私は「春の祭典」を聞いて痛切に感じました。
21世紀も、豊かな経済と民主主義の広がりの反面で、野蛮や暴力が力を持ちます。日本のポピュリズム(扇動政治)とそれを支持する有権者にもこの「春の祭典」は似合いますが、海外のいくつかの専制政治は、それよりはるかに危険です。
なお、「春の祭典」といっしょにCDに収録される曲は、まことに種々雑多なのですが、このCDには「中国の不思議な役人」が入っていて、100年前のヨーロッパから見たアジアの大国のイメージの一端を知ることができます。現代の中国は、それとは違うのか、あるいは連続性があるのか?
2013年12月19日に日本でレビュー済み
ファンにとって、新譜は楽しみなもの。サロネン・ファンの私は、彼の新譜がいつも楽しみで、しかもこのCDは、「春の祭典」の再録音に加えてバルトークが入っているのだから、ファンとしては必聴だ。
胸をワクワクさせながら聴いてみたものの、このCD、なんかヘン。とんでもなくハイレベルな演奏であることは間違いないものの、苦労せずやすやすとやっている感がウソくさいというか、なんか、サロネン自身が楽しくなさそう。会場ノイズを消した上で高域を付け足したような、妙な録音もその印象を助長しているのかもしれない。オプティミストなところが彼の大きな魅力の一つなのに、ファンとしては肩すかしな感じ。
同じ「春の祭典」であれば、ソニーへの旧録に、彼の魅力がたっぷり詰まっていると思います。
胸をワクワクさせながら聴いてみたものの、このCD、なんかヘン。とんでもなくハイレベルな演奏であることは間違いないものの、苦労せずやすやすとやっている感がウソくさいというか、なんか、サロネン自身が楽しくなさそう。会場ノイズを消した上で高域を付け足したような、妙な録音もその印象を助長しているのかもしれない。オプティミストなところが彼の大きな魅力の一つなのに、ファンとしては肩すかしな感じ。
同じ「春の祭典」であれば、ソニーへの旧録に、彼の魅力がたっぷり詰まっていると思います。
2021年4月10日に日本でレビュー済み
Igor Stravinsky(1882~1971)の最高の傑作である「春の祭典」を聴いていると、すばらしい音楽だな、と思う一方で、同時代の人がどのくらい影響を受けたんだろうか、と考えてしまう。
1913年5月29日にパリのシャンゼリゼで初演され、前衛的な音楽と舞踏がセンセーションを呼び起こしたのは、音楽ファンならば誰でも知っている有名な事件だ。反響があまりにも大きく、10年以上たたないと再演できなかったとされるほど、20世紀に登場した音楽のなかで最も影響が大きい音楽と評されている。
春の到来を祝福する原始的な儀式、太陽神への生贄として選別された少女、そして少女の死に至る踊り……、前作の「ペトルーシュカ」も斬新であったけれども、「春の祭典」の冒頭のファゴットによる音楽を聴いてしまうと、別世界に突き落とされたような感がある。
しかし現在では、「春の祭典」は古典と言ってよいだろう。多くの指揮者、オーケストラがこぞって録音している。有名な指揮者で録音していない人の方が、少ないだろう。
サロネンはフィンランド、ヘルシンキに生まれ、シベリウス音楽院でホルン演奏と作曲を学び、当初は作曲家を目指していたようだが、1979年にフィンランド放送交響楽団を指揮し、そして1983年にマイケル・ティルソン・トーマスの代役としてフィルハーモニア管弦楽団を指揮してMahlerの交響曲第3番を演奏して、本格的に指揮者としてデビューしたようだ。1984年にスウェーデン放送交響楽団、1992年にザルツブルク音楽祭でロス・アンジェルス管弦楽団を指揮して、同管弦楽団の音楽監督として登場し、2009年までその地位にあった。そして同管弦楽団は、サロネンの下で、大きな飛躍を遂げたと評価されるようになった。
ここに収録されているのは、「春の祭典」のほか、Mussorgskyの「はげ山の一夜」、Bartokの「中国の不思議な役人」という豪華な組み合わせである。いずれも特徴があるけれども、すぐれた演奏である。
1913年5月29日にパリのシャンゼリゼで初演され、前衛的な音楽と舞踏がセンセーションを呼び起こしたのは、音楽ファンならば誰でも知っている有名な事件だ。反響があまりにも大きく、10年以上たたないと再演できなかったとされるほど、20世紀に登場した音楽のなかで最も影響が大きい音楽と評されている。
春の到来を祝福する原始的な儀式、太陽神への生贄として選別された少女、そして少女の死に至る踊り……、前作の「ペトルーシュカ」も斬新であったけれども、「春の祭典」の冒頭のファゴットによる音楽を聴いてしまうと、別世界に突き落とされたような感がある。
しかし現在では、「春の祭典」は古典と言ってよいだろう。多くの指揮者、オーケストラがこぞって録音している。有名な指揮者で録音していない人の方が、少ないだろう。
サロネンはフィンランド、ヘルシンキに生まれ、シベリウス音楽院でホルン演奏と作曲を学び、当初は作曲家を目指していたようだが、1979年にフィンランド放送交響楽団を指揮し、そして1983年にマイケル・ティルソン・トーマスの代役としてフィルハーモニア管弦楽団を指揮してMahlerの交響曲第3番を演奏して、本格的に指揮者としてデビューしたようだ。1984年にスウェーデン放送交響楽団、1992年にザルツブルク音楽祭でロス・アンジェルス管弦楽団を指揮して、同管弦楽団の音楽監督として登場し、2009年までその地位にあった。そして同管弦楽団は、サロネンの下で、大きな飛躍を遂げたと評価されるようになった。
ここに収録されているのは、「春の祭典」のほか、Mussorgskyの「はげ山の一夜」、Bartokの「中国の不思議な役人」という豪華な組み合わせである。いずれも特徴があるけれども、すぐれた演奏である。