怪談 蛇女 [DVD]
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フォーマット | ワイドスクリーン, 色, モノ |
コントリビュータ | 河津清三郎, 山城新伍, 賀川雪絵, 桑原幸子, 中川信夫, 村井国夫 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 25 分 |
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商品の説明
【解説】
剃刀で斬った女の喉笛がヒューヒューと音を立てた夜から、この恐ろしい復讐が始まる。日本に数ある魔性の蛇伝説、民話に材を取り、身の毛もよだつような女の執念と呪いを描いた怪談映画。名匠中川信夫監督が趣向を凝らした恐怖の見せ場を12場面用意し、連続する戦慄シーンとエロチシズムで展開する怪奇性豊かな怪談映画の名編。
明治の初め。深い山々に囲まれた北陸の大沼村、大地主・大沼長兵衛の支配下に小作人たちは借金と悲惨な生活に喘いでいた。年貢を納められない小作人・弥助一家は長兵衛に田畑を取上げられ、堪りかねた弥助は路上でひとかけらの温情を乞うが、大沼長兵衛は馬車で弥助を轢き殺してしまう。しかも弥助の妻すえ、娘のあさは大沼家の過酷な機織奉公を強制され、すえは長兵衛の妻政江に虐げられて見る見るやつれ、あさは大沼家の長男武雄の好色な目に晒されていた。そんな折に、大沼家の庭に現れた一匹の蛇を使用人たちが殺そうとしていたのをすえが救ったが、蛇は不吉と嫌う長兵衛は力任せにすえを蹴り倒した。打ち所が悪かったすえは“蛇になって…”と呪いの言葉を残して死ぬ。更にあさは使いの帰り道で武雄に暴行される。絶望の果てにあさは母すえの亡霊をみる。あさはすえの墓前で咽喉を斬って自害する。その夜からすえの亡霊はヒューヒューと不気味な音を立てて長兵衛や武雄を脅かして恐怖に陥れる。長兵衛の妻政江が食事をとろうとすれば茶碗の中は灰や消し炭であったし、また長兵衛の行くところすえの死顔が張り付き、武雄が新妻を抱けば新妻の柔肌はザラザラと蛇の鱗におおわれていた。発狂した武雄は鎌で咽喉を斬って果てるとその屍にはびっしりと蛇の鱗がこびり付いていた。追えども払えども昼夜なく絡みつくすえとあさの不気味な蛇の影に大沼家の乱心狂気は頂点に達していた。あまりの恐怖に長兵衛は蛇の怨霊を落そうと巫女を呼んで祝詞を挙げ、蛇という蛇を狩り集め火の中に放り込んだ。炎が蛇の舌のようになってすえとあさの死顔が現れる。すかさず長兵衛は刀を一閃するが、血まみれに倒れたのは妻政江だった。猛然と襲い来る蛇を斬り払う長兵衛は、遂に自らの咽喉に刀を突き立てた。
出演は小作人の娘あさに桑原幸子、小作人弥助に西村晃、その妻に月丘千秋、冷酷な地主に河津清三郎、その妻に根岸明美、地主の長男に山城新伍、その新妻に賀川雪絵がそれぞれに扮して熱演。そのほか高毬子、清川玉枝、佐山俊二、村井国夫、伴淳三郎、丹波哲郎等とベテラン異色俳優陣が要所要所を固めて雰囲気を盛り上げている。
【キャスト】
桑原幸子、賀川雪絵、山城新伍、村井国夫、河津清三郎、根岸明美、佐山俊二、高毬子、清川玉枝、月丘千秋、伴淳三郎、西村晃、丹波哲郎
【スタッフ】
企画:扇沢要、大久保忠孝
脚本:神波史男、中川信夫
撮影:山沢義一
美術:北川弘
音楽:菊池俊輔
監督:中川信夫
【公開日】1968年7月公開
【スペック】
●映像特典
◆フォトギャラリー
◆予告編
DUTD02705/COLOR/本編85分/片面1層/1.主音声:モノラル/16:9LB(シネスコ)
【販売元】東映株式会社【発売元】東映ビデオ株式会社
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
- EAN : 4988101158218
- 監督 : 中川信夫
- メディア形式 : ワイドスクリーン, 色, モノ
- 時間 : 1 時間 25 分
- 発売日 : 2021/7/14
- 出演 : 桑原幸子, 賀川雪絵, 山城新伍, 村井国夫, 河津清三郎
- 販売元 : TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- ASIN : B004TVUJXE
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 141,748位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 646位日本のホラー映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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『東海道四谷怪談』('59)オマージュも見受けられる。
ただ、あの2作は新東宝という会社の、あのスタッフ(特に黒澤治安の美術)とキャストであったればこそのものだったのだなぁ...としみじみ感じる作品。
TV用の佳篇と思って見れば、西村晃のお化けっぷりとかね、友情出演的な丹波さんとか、まぁ楽しめます。
ただ、もちもちして福々しい新伍ちゃんには、怪談ものは合わないな。
ストーリーは古典怪談の定型通りと言ってよく、悪者が弱者を理不尽なひどい目にあわせ、その弱者の霊が祟って復讐するというストレートなお話です。まだ階級社会だった昔、ご無体な権力者、ここでは地主とその妻や息子が小作人の家族をいじめ抜きます。父親は地主に直訴した時の怪我と心労が元で亡くなってしまい、借金のカタに家土地を取り上げられ、母親は下働き、娘は機織に、どちらも無給でこき使われます。母親は地主の妻にいびり殺され、娘はその美しさに目をつけたドラ息子に強姦されてしまいます。それらの事実を知っても貧しい庶民はどうすることもできなくて耐えるしかない、そんな理不尽な社会。ドラ息子の婚礼が決まり、他村から嫁がやって来ますが、そのあたりから、以前、地主妻に殺されるのを小作人妻がかばった蛇が家に出没、まるで小作人一家の復讐をしようとするように・・・というようなストーリーです。
地主とその息子は悪役に徹していてうまいです。今では大御所俳優の山城新伍がドラ息子を演じていたのだと後になって知りました。惨めに死んでいく小作人は個性派俳優の西村晃で演技も圧巻。娘と恋仲だった青年は、その晩年には霊界に凝ったり、他にもいろいろあって、熟年の怪優のイメージしかなかった丹波哲郎が、とてもあの丹波とは思えない(汗)さわやかさで演じていてびっくりです。また、ドラ息子の嫁にやってくる女性を演じた女優さんがとてもかわいいのですが、誰なのでしょうか。
映像がその瞬間瞬間に、一幅の絵のようで美しいです。古い日本の家屋、海に面した風景や、稲穂がなびく村の様子。ラスト近く、不吉なことばかり起きるので、地主家族はお祓いをしてもらうのですが、巫女が何かにとりつかれて、みんなが逃げ出してしまう、そうすると悪徳地主は、座敷が白装束のお遍路さんでいっぱいになっている幻影を見ます、このシーンにはぞっとしました。怖いのですがまた美しくもありました。古典怪談映画の名作と言えると思います。
中川監督は、怪談映画専門のように思われていますが、全97作中、怪談映画は8作でそれほど多くありません。しかし、それでも怪談映画のイメージが強いのは、東海道四谷怪談と地獄の傑作を撮っているからでしょう。2作ともリアルタイムで見ていますが、特に前者はもう怖くて怖くて、殆ど正視出来なかったのを記憶しています。本作は、この2作と比べると、少し落ちる感は否めませんが、中々手堅く演出されていて、ジワッと恐怖感を盛り上げます。また、西村晃、伴淳、丹波哲郎といった主役をはれそうな人たちが脇を固め、映画に重みを出しています。また、山城さんも好色な馬鹿息子(昔はこんな役が多かった)を好演しています。しかし、桑原幸子さんて、小池栄子さんに似ていませんか?
日本では昔から、安珍と清姫伝説の例を引くまでもなく、蛇は女の執念、情念の化身として描かれることも少なくなく、こういう感情も絡んで、恐怖感をいっそう盛り上げています。
なお少し疑問に感じたんですが、私の親戚も屋根裏に青大将が住み着いていましたが、ネズミを取るため家の守り神とされていてました。ご近所も同様でした。北陸では、住み着いている蛇は、忌み嫌われているようでしたが・・詳しい知識をお持ちの方、誰かご教授ください。
期待し過ぎた感もあるのですが
比べるとやはりちょっともの足りない感じです
お岩さんぐらいの恨みや怖さがないんですよね
花嫁が鱗まみれになるとこやら
仏壇まわりがなんだかよくわからん空間になるとこやら
面白いところは多々あったんですけどねぇ
蛇の恨みと一家の恨みがいまいち関わり深い感じがなく
蛇と共に恨みをはらす流れがいまいち不自然だし
悪人一家ももっと悪逆非道で
もっと悲惨な死に方の方がカタルシスが高い気がするし
ちょっと突き抜けた感がなかったかなと・・・
中川信夫監督の怪談映画としては海外では最もポピュラーっぽく
海外版DVDも出てるのですが
うーん、やっぱりもの足りない・・・佳作といった感じですかね