東京市本所の人。たしか映像で、志ん生さんと会談されているものがありました。その時代。
「何いってやがんでえ、ふざけやがって」と声色も強めに出せるか出せないか、この噺家さんは、無論出せます。「どじょうやァ」。そして、東京市生まれの東京弁での上げ下げがはっきりと付いています。これは、皆さん、三省堂の「新明解国語辞典」で確認しましょう。アクセントの表示がありますので。
「うらめしや」って、真っ昼間にも幽霊出せます。念佛と小言とが交互に出てきます。そういえば、本篇は、すべて神仏をからめた宗教批判でした。人を馬鹿にしています。こんなことがあって良いのでしょうか。でも、念沸の出来不出来に抗議しても、当方はキリスト者であります。あんまり説得力がありません。残 念 。信心は徳の余りでございます。