内容紹介
【過激サウンドテロ集団、アタリ・ティーンエイジ・ライオット12年振りのオリジナル・アルバムにて完全復活!!】
■ ビートとノイズの嵐。ダンスフロアーに政治を! グローバリズム反対! 捕鯨反対!(秋田昌美 [MERZBOW])
■ 音という最強の武器を手に乱射しまくる先鋭的クリエーター集団A.T.R確実に彼らの'革命'は世界中に広がっている(KYONO [THE MAD CAPSULE MARKETS])
■ 現在のマッドサウンドはAtari Teenage Riot無しには有り得なかった!(Motokatsu Miyagami [THE MAD CAPSULE MARKETS])
アレック・エンパイアを中心に1992年ベルリンで結成され、アナキズム、反ネオナチ、反ファシズムを掲げたポリティカルなシャウトを高速ブレイクビーツに搭載した過激サウンド【デジタル・ ハードコア】で世界中の音楽リスナーを発狂と狂乱の渦に巻き込んだ伝説のバンド、アタリ・ティーンエイジ・ライオット。そんな ATRが1999年の名盤『60 Second Wipeout』以来の12年振り4作目のオリジナル・アルバムを発表。彼らの存在意義を改めて証明すべく、ATR完全復活とも言える渾身のアルバム!
現在オリジナル・メンバーのアレック・エンパイアとニック・エンドウに、新メンバーのCXキッドトロニックをMCに迎えた3人体制で活動中。CXの加入は、パンクロック的リフや909ドラムマシーンの生み出す躍動的なリズムの上に、彼ららしい社会的意識の高いリリックスを乗せた本アルバムに大きな影響を与えている。切迫した“抵抗と論争”の 感性から生まれた本作『Is This Hyperreal?』は、文化的環境の危機を訴えかけるメッセージと、フューチャリスティックなベース・サウンドに代表される痛烈なエレクトロニック・ ミュージックが特徴。初期のハードコア・レイヴやパンクロックのライヴを彷彿とさせる爆発的なサウンド・プロダクションを駆使し、現代の社会問題に深く切り込むことで、時代感覚に合った新鮮なサウンドを実現している。「ATRのニュー・アルバムは、ハッカーの活動や、政府、企業によるインターネット規制 が、その自由を奪うという側面を追求してる」とアレック・エンパイアは説明する。タイトルにも含まれる ハイパーリアリズム(超写実主義)、デジタルの衰退、人身売買、ウィキリークス、政治的混乱、自由至上主義など、今私たちの身の回りで起きている事象を通して、未来に向けて私たちが意識をすべき問題を投げかけている。アレックは「これはグーグル時代のプロテスト・アルバムなんだ。音楽面に関して言えば、ATRらしいサウンドをより未来的に聴こえるように務めた。ビートにはよりパンチを加え、ベースラインもよりヘヴィーにしたことで、トラックに一段階上の深さを与えるようにした」と続ける。
ボーナストラック2曲収録・解説付・国内盤。
アーティストについて
1992年アレック・エンパイアを中心に、ハニン・エライアス、カール・クラックとアタリ・ティーンエイジ・ライオット(以下ATR)を結成。 ロックとテクノの既成概念を覆し、過激なメッセージにノイジーな高速ブレイクビーツを融合させたヘヴィなサウンドスタイルで、『デジタル・ハードコア』というジャンルを確立。そのあまりの過激さにドイツ国内においては幾度となく発禁を受ける。1994年、自主レーベル【DIGITAL HARDCORE RECORDINGS】(DHR)を設立し、デビュー・アルバム『Delete Yourself 』(当時のタイトルは『1995』)を発表する。また新たにニック・エンドウも加入し、精力的にツアーを展開。97年にはフジロックに初出演し、台風のなか開催されたライブは伝説として今でも語られ、日本で絶大な人気を獲得するきっかけとなった。そして2nd アルバム『The Future Of War』をリリース。同年にはビースティボーイズのマイク・Dに気に入られ【GRAND ROYAL】から『Burn Berlin Burn』をリリースし、全米進出も果たした。1999年には反NATOのデモにサウンドカーで参加。ライブで抗議を訴え、機動隊が出動し、メンバー全員が検挙される事態にまで発展。社会に多大な衝撃と影響を与えた。また同年3rdアルバム『60 Second Wipe Out』を発売。以後レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやナイン・インチ・ネイルズと共にツアーを行い、バンドは全盛期を迎える。そして2度目となるフジロック出演を果たし、会場をモッシュと興奮の渦に巻き込む圧倒的なパフォーマンスで、各誌のベスト・アクトに選ばれた。2001年、MCカール・クラックの死をきっかけにバンドは活動停止状態となるが、2010年ハニンの呼びかけにより再結成し、新たなメンバーとしてCXキッドトロニックを迎える。ノドの調子が芳しくないハニンは結局不参加となるが、3人編成の“新生”ATRとしてサマーソニック出演をはじめとするワール ド・ツアーを敢行し、当時にひけを取らないアグレッシブなライヴ・パフォーマンスは、NME誌など数多くのメディアから大絶賛を受ける。そして2011年12年 振りのアルバムで完全復活を果たす!