ツェンダー&南西ドイツ放送交響楽団 ''音響彫刻の匠''が魅せる、ドビュッシーの管弦楽作品集 ツェンダー編曲のオケ版「前奏曲集」にも注目!
[商品番号:GC-11431] [Import CD] [GLOR CLASSICS]
ドイツの名匠ハンス・ツェンダー率いるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)によるドビュッシーの管弦楽作品集。牧神の午後、交響組曲「春」、夜想曲といった大作に加え、ツェンダーとラヴェルによる編曲作品が収録された注目の新譜です。指揮者としてだけでなく、現代作曲家および編曲家としても知られるツェンダー。「5つの前奏曲」と題されたツェンダーの編曲作品は、ドビュッシーの前奏曲集の中から5曲を抜粋、オーケストラ編成にしたものになります。ツェンダーは今回の編曲にあたり、モノクローム調のピアノの色彩を、多彩なオーケストラの色調の中で再考したかったと語っています。様々な楽器の音色が折り重なって生まれるハーモニーは、まさに多彩な色のパレットのよう。「帆」の冒頭でけだるげに下降する3度の和音は木管で奏でられますが、これがまさにぴったり。一気にツェンダーの世界に引き込まれます。また、「アナカプリの丘」の最初の五音がホルンで奏でられ、まさに「丘」のイメージにふさわしい音世界になっているなど、曲調の異なる5 曲それぞれに趣向あふれるオーケストレーションがなされており、''音の匠''ツェンダーならではの奥行き深い音楽世界が展開されています。プログラム全体を通して、ツェンダーとSWRオケの鋭敏な表現力が光る1枚といえましょう。近年は体調悪化も懸念されているツェンダーですが、今回のプログラムは彼がSWRオケの永久客演指揮者となった1999年の直後、2002年頃の録音。名盤と名高いシューベルトの全集録音を行った時期にも重なり、まさにツェンダー&SWR オケ黄金期の録音とも言えましょう。細密画のような緻密な音響世界で魅せたレーガーのアルバム[GC-10361]に引き続き、今回も見事な演奏を聞かせてくれます。近年、カンブルランとの素晴らしいベートーヴェンやブルックナーでもますます評判のバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団。ツェンダーの匠技とオーケストラの妙技が合わさった名盤です。
ハンス・ツェンダー(指揮)
バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
ルツェルン・アカデミー女声合唱団
録音
M-1: 2003年1月24日 / M-2: 2002年2月16日 / M-3: 2002年5月2日 / M-4: 2005年5月12日 ハンス・ロスボード・スタジオ (バーデン=バーデン)
M-5: 2002年9月6-9日 コンツェルトハウス (フライブルク)