内容紹介
彼らが切り取る言葉や景色は、繰り返される音とともに鈍い軋みとざらつきをまとい私たちの前に立ち上がる。
それは決してたどり着くことができない希望と絶望の間にひっそりと漂うジレンマのように。
スーモーキーな声と丁寧な残響が呼び起こすのは、 まだ見知らぬ過去や、すでによく知っている未来についての不思議な記憶。芽吹きの時にも、冬枯れの時にも、いのちを伴って響く確かな音。
(sakana 西脇一弘)
土着的なルーツ、それを吸収し消化して現代的にパッケージする。そんな音が僕は好きだ。普遍性と革新性の2つのテーマを徹底した美学で追求した音楽がここにある。
(dry river string 干川 弦)
初めて訪れたつくば研究学園都市に砂漠に近い印象を受けたのは昨年の夏の事だった。ぼくはそこでgustave conquiotに出会う。
人のいない窓辺を風が静かに通り過ぎる。
彼等の音に触れる度、
そんな叙情的な静寂をイメージしてしまう。
ぼくのような古い樹だからこそ、
根が太く緑の強い若い音に気づく。
若い音は今までと違うやり方で
ビルを壊す事が出来る。
きっと彼等の音は静かに砂漠を漂い、
窓辺の花を起こして行くだろう。
(F.I.B JOURNAL 山崎円城)
アーティストについて
kawai tact (vo,gt,pf)
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mutaro shinichi (vo,gt,syn)