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愛の亡霊 [DVD]
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 田村高廣, 中村糸子, 大島渚, 藤竜也, 小山明子, 川谷拓三, 河原崎健三, 吉行和子, 長谷川真砂美 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 46 分 |
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商品の説明
姦通のはての殺人。寡婦と愛人と殺した夫の亡霊との三角関係を、古典的な幽玄美で描いた傑作。
かくて『愛の亡霊』は出発した。すべての日本人の心の故郷である大自然のなかで――大島渚
明治中期の北関東。兵隊帰りの豊次は、人力車夫の儀三郎の妻せきと亭主の留守に関係を持つ。儀三郎の目を盗んで情交を重ねる二人は、邪魔になった儀三郎を殺害する。やがてせきは儀三郎の幽霊を見るようになる・・・・・・。
全世界に大きな反響とスキャンダルを巻き起こした前作『愛のコリーダ』に引き続き、フランスの大物プロデューサー、アナトール・ドーマンの製作によって、大島渚が全篇を日本で撮影した日仏合作映画。常に方法論を更新していく大島は、今回も前作とは180度変えた方法論で、愛のかたちを描き出す。愛欲に溺れる男女と、彼らが殺した男の亡霊との奇妙な三角関係。そこから浮かび上がる愛に溺れる人間の悲しみと悲劇。溝口健二やカール・ドライヤーが監督した映画史上の名作を思わせる古典的な幽玄美とともに、舞台になる明治中期の時代色、山村の四季折々の美しさが素晴らしい。本作はカンヌ映画祭に出品され、最優秀監督賞を受賞した傑作である。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 83.16 g
- EAN : 4523215036429
- 監督 : 大島渚
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 46 分
- 発売日 : 2011/10/29
- 出演 : 藤竜也, 吉行和子, 田村高廣, 川谷拓三, 小山明子
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 紀伊國屋書店
- ASIN : B005FOPLRI
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 60,505位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,024位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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まず、本作は映像の美しさが印象的だ。山村風景も屋内も映像はうっとりするほど(見事な撮影・美術・照明・小道具・等々)。映像音楽共に(外国人の考えている)日本的なオリエンタリズム全開だ。(監督賞獲得はそこいらへんも含まれてのことのような気がする)
予算規模もかなり違うのだろう。この部分だけでも、これまでとはかなり変わったといえる。
だが大島渚の変化はそれだけではない。
いままでの大島渚は社会性の強い闘う作家といった印象だった。作品には政治的な色彩が反映されていた。前作『愛のコリーダ』にしても(内容自体は政治的ではないものの)検閲との闘いいう問題があり、らしさは健在だった。
だが、本作にはそういったものはない。(もちろん創作者としての闘いは強烈なのだが)
監督の興味が政治から離れ次の段階に入ったことをこの映画から感じる。本作は男女の愛がテーマであり、それに集中している。(余談だが、親子や家族愛についての描写は弱い。そんな意味でちょっと子供が可哀想だった)
男女の映画だから主演の二人が重要だが、今回も素晴らしい。藤竜也もよかったが今作のMVPは吉行和子だろう。自分勝手とも言える役柄なのに可愛らしく妖艶でなんともいえない魅力をはなっている。(そしてなによりエロい。ここ重要です!)
そして、この映画には怪談映画(ホラーではない。あくまで怪談)の側面もある。
昔話にありそうな粗筋(この映画は実話に基づいているとのことだが)や、幽霊の現れ方(←結構スリリング)。純日本的映像や音楽も含め古典的な怪談映画の形式を十分に備えている。(古井戸を下から見上げる映像は怖かった…)
怪談映画として本作をとりあげることは少ない。愛の映画なのは確かだが、怪談映画の秀作としての評価がもっとあってもいいとおもう。
『愛のコリーダ』と『戦場のメリークリスマス』に挟まれ今では地味な印象だが、大島渚の転換期を示す秀作でもあるし、もっと評価されていいと思う。
ソフトについては、フォトギャラリーと予告編程度だが大島渚、藤竜也、吉行和子のインタビュー等が含まれた詳細なリーフレットが含まれ、なかなか良いと思う。
私は大島渚監督作品では、吉行和子、藤竜也、そして特に田村高広の名演が素晴らしい本作が一番好きです。しかし20年以上待っても納得の行く良好なソフトに巡り合えないのは残念です。あとはCriterion版に望みを託すしかありませんが、Criterion版もメーカー売り切れのようで、中古品がAMAZONで検索するたびに高額になっていて、5桁に達する勢いです。
それにしても大島渚作品のDVD又はBDは、購入が難しい。初期の松竹作品など無駄にボックス化されたために、購入意欲を失うほど中古の値段が高騰していたり、単品でリリースされても妙に定価が高額で、しかもすぐに廃盤になった挙句に中古品もいつまでたっても高額だったり、そして今回の様に画質がダメだったりと、とにかくスンナリと行かないのは何故なんでしょう。このような状況では、大島作品の再評価や、若い世代のファンにその魅力を伝えるのは難しくなります。これは亡き大島監督にとっても、ファンにとっても、そして日本の映画界にとっても大きな損失です。
映画の演出は大島らしからぬ重厚な巨匠風の撮影法。時として黒澤明を思わせるほどです。ただ元々大島は「少年」「儀式」でこのようなスタイルの片鱗を見せていましたから、その気になればこのような撮影は出来る能力は持ち合わせていたのでしょう。
ただこの作品の凄みを引き出したのはひとえに武満徹の音楽の力でもあります。カンヌでの高評価のかなりの部分は武満の付曲に由来する物です。
武満は「愛のコリーダ」のための曲を書くのに躊躇してしまったことを大変後悔していただけに、本作での気合いの入れ方は半端ではありません。
絞殺シーンでの音楽の入れ方は物凄い出来映えです。
ただ「愛の亡霊」での音楽があまりに凄かったため、「戦場のメリークリスマス」の音楽に批評家ガッカリしたが故にグランプリを取り損ねるという皮肉な事態も招いてしまいましたが。
もちろん「戦場のメリークリスマス」の音楽は個別の作品としては傑作だとは思いますが、如何せん映画音楽は初体験だった坂本龍一と、百戦錬磨の武満とでは勝負になりません。
この映画はそのような視点からも興味深く観賞出来る作品です。