昨年末、犬の散歩中に雨でぬれた路上に意識を失って倒れた(心筋梗塞)。通りかかった人が救急車を呼んでくれ、そのまま8時間に及ぶ深夜の冠動脈バイパス手術を経て生還した。人の命・意識など頼りないものだ。人間70を過ぎれば、心臓も血管も、耐用寿命が近ずいている。
意識がはっきりしない術後、リハビリ期間、なぜかライカマウントを持つリコーのこのカメラとライカやカール・ッアイスのレンズ群を思い浮かべ、苦痛に耐えた。別の趣味である唐時代の漢詩の書籍は頭が受け付けなかった。春になって温かくなれば野原まで歩いて行って、これら旧いレンズで草花や山並みを撮る・・・という連想がわたしを何とか持ちこたえさせた。
周知のようにリコーを吸収したAsahi PENTAXの幹部は、当該リコーGXRを見て「あまりに趣味性が高い」として生産中止を決定した。ここが日本人のだめなところ。Pentaxはニュース・スポーツ報道写真でしのぎを削るキャノンやニコンとは違うのだ。趣味性の高い・ユニークな製品を市場に出すことこそが求められている。
私は退院後2台目のGXRを買い求めた。搭載するライカ・レンズ、愛するカ・ツァイス・レンズ、とりわけBiogon35mm,Planar35mmについて(怪しげな日本製コピー版ではない。ツァイス・オリジナルの話)体力が回復くしたら書きたいと思っている。(ミノルタCLEの小さなレンズ―40ミリと28ミリ。少しばかりのレンズの汚れなどモノとせずドイツ製レンズ以上に好く写りますね)
ブランド | リコー |
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製品型番 | GXR MOUNT A12 |
有効画素数 | 約1230万画素 |
撮像素子 | 23.6mm×15.7mm CMOSセンサー |
ズーム倍率 (デジタル含む) | デジタルズーム:4.0倍(動画は3.6倍) オートリサイズズーム:約5.9倍(画像はVGA) |
焦点距離 (広角側) | 12 ミリメートル |
シャッタースピード | 静止画:1/4000秒~180秒、バルブ、タイム(撮影モード、フラッシュモードによりシャッタースピードの上限と下限が変わります。) フラッシュ同調最高シャッタースピード:1/180秒 動画:1/2000秒~1/30秒 |
最低 / 最高撮影感度 (拡張感度) | AUTO/AUTO-HI/ISO-LO/ISO 200/250/320/400/500/640/800/1000/1250/1600/2000/2500/3200 |
レンズマウント | ライカ M |
映像圧縮方式 | 記録画素数:1280×720、640×480、320×240 |
カラー | ブラック |
電池付属 | いいえ |
保証書 | 同梱 |
保証 | メーカー保証:1年 |
製品サイズ | 4.05 x 7.91 x 6.09 cm; 170 g |