日本が世界に誇るゲーム・ミュージック・クリエイターである桜庭統が、84年大学在学中に結成した幻のキーボード・トリオ「デジャ・ヴ」の唯一作が遂に再発!
80年代中期になると80年代初期に最盛期を迎えたノヴェラやアウター・リミッツ等に代表されるジャップス・プログレッシヴ・ロック・ムーヴメントのスピリットを引き継ぐ若き新世代のプログレッシヴ・ロック・バンドが次々に誕生した。
桜庭が大学在学中である84年に工藤源太(dr)、 長妻哲也(b)と共に結成したデジャ・ヴは、80年代後期を飾る新世代のジャップス・プログレッシヴ・ロックの代表格として精力的にライヴ活動を施し、そのELPやバレット・ディ・ブロンゾにも通ずるクラシカルかつ攻撃的な演奏が好評を博し、東京のプログレッシヴ・ロック・グループの中でもダントツの人気を誇るバンドであった。
今作『バロック・イン・ザ・フューチャー』はデジャ・ヴが88年に発表した唯一作であり、その時すでに開花した桜庭の瑞々しい感性と抜きん出た才能と技巧にリスナーは驚くだろう。また「フランスのイエス」と紹介されたアトールが87年に初来日した際にもデジャヴは共演し、今作のボーナストラックとしてその公演から2曲追加収録されている。
デジャ・ヴは日本国内だけでなく海外のプログレッシヴ・ロック・ファンからも絶賛されたが、メンバーチェンジの後89年に音楽的相違を理由に解散する。
今作は長らく入手困難だった世界的にも人気の高い作品であり、今回の限定再発はまたとないチャンスなので探していた方はお早めに!
日本語解説付/解説:内田哲雄/88年9月発表作品