「まだAIRジャム系とか聴いてるの?(笑)」
・・・ネットでもリアルでもこういう嘲笑を言われだしたのはいつ頃からだっただろう。
どうでもいいけど。
AIRジャム系と呼ばれる界隈のアーティスト(本人達はこの呼ばれかたをあまりよく思ってないらしいが)は一般に「うるさく野蛮」なイメージを持たれている感じがあるが、
実態は逆で、創造性豊かで音楽に対して真摯な人達が多い。
一つの場所に留まることがほとんど無く、流行り廃りにとらわれない多彩な音楽性を持ってるアーティストが多い。
これは商業的な安っぽい音楽が氾濫する日本のミュージックシーンにおいて非常に希であり、誇るべきものであるだろう。
BACK DROP BOMBの出すサウンドなんてまさにその最たる例だろう。
ファーストアルバム「MICRO MAXIMUM」の成功に全くとらわれず自由で、かつ芯のあるのラウドミュージックを鳴らしてきた。
これまでもアルバム毎にそれまでの音楽性からは思いもつかないようなサウンドを彼らは聴かせてくれた。
そして本作。
今まで培ってきた豊かな音楽性がまとめて襲いかかってくるようなスリルと、全く見たこと無いような地平が脳内に広がりながら体を揺さぶる唯一無二のリズム。
度肝を抜かされた。
進化とかそんな簡単な言葉では片付けられないとんでもないサウンドの更新率、パワーアップ……。
これは冗談抜きに過去最高傑作だ!と声を大にして叫びたい。
BDBファンはもちろん、全てのミクスチャー、ロックファン必聴!
彼らのファンでホントに良かった。そう思った珠玉の一枚。