フィラデルフィアのルーツポップバンドDr.Dogの通算7作目、前作「Shame,Shame」の流れを汲む古き良きポップ&スワンプアルバムだ。
以前よりは遊び心、雑多な音のスパイス感触は少し薄めているのだが、それ以上にメロディの良さと古いルーツの咀嚼感覚が素晴らしいアルバムだ。
ここ最近の彼らのこういったバランス感覚はとにかくセンス抜群。
今までよりもブルースへのアプローチがより濃くなっているかな・・・。
何れにしてもビートルポップやペットサウンド、カントリーやスワンプ、ブルースなアメリカンルーツをベースに、躍動感たっぷりのポップスに仕上げる技はピカイチだ。
ハスキーで力強い二人のボーカルもこの古さたっぷりのバンドサウンドに見事にマッチしている。
ちょい捻くれたポップ感覚と甘酸っぱいメロディセンス、スカスカとしたロックンロール&スワンプサウンドが見事。