キルミーベイベーといえば、基本的にギャグのオンパレード。制作スタッフの愛によってギャグの中にすらギャグが詰め込まれるほどギャグ尽くしです。
そんなキルミー全体を取り巻く異様な空間を、EXPOの音楽によって演出し、まとめられるのでは?というアニメスタッフの発想はまさに21世紀の奇跡の産物と言えるでしょう。
結果世間からこのような待遇を受けるアニメは他に類を見ない物となりました。それほどまでにキルミーベイベーと天才ユニットEXPOの音楽の親和性は高かった、いやもはや出会うべくして生まれたものだったのではないでしょうか。
さてCDの中身については語るまでもありませんが、近年よく目にするアニメ空間のみを切り取った動きのない音楽の入ったサントラとはまったく違う事だけは明記しておきます。そのくらい一曲一曲が個性を持って私達に千鳥足で歩み寄ってくるのです。
既にアニメを見た事のある方には、是非その音楽のクオリティの高さも、改めてこのサントラを聴くことで感じ取っていただきたい、そんな一枚です。