2005年に結成されたアメリカはテキサス州サンアントニオ出身のデスコアバンド、UPON A BURNING BODYが2012年にリリースした2ndアルバム。
ブラストも用いるスピーディにもグルーヴィーにも叩けるテクニカルなドラムとギターソロやリードにスパニッシュな要素を含んだ哀愁漂うフレーズを織り交ぜる独特なアプローチをするギター、そこにハイピッチスクリームといかついグロウルそして稀にクリーンも使う上手いヴォーカルを乗せたデスコアサウンドが特徴。
個人的に中心人物であるVo.、Danny Lealのグロウルがとても好きだ。ホントに良い声してる。
また、彼らの音楽は他にもカッチリとしたサウンドプロダクションと跳ねるようなブレイクダウンを多用するモダンなメタルコア的側面も強く、客と一体となって歌うようなシンガロングも盛り込んであり一口にデスコアといってもただひたすらブルータルな音楽性ではなく比較的聴きやすい部類に入ると思う。Billbord 200にもチャートインを果たし、このテのジャンルの中でも大衆性を持ったバンドと言えるのかもしれない。
次作で少しグルーヴィー路線に進むが本作では比較的テンポの良い疾走感のある楽曲が並ぶ上に比較的コンパクトな尺のためあっという間にテンションを上げられる即効性の強いアルバムとなっているので、テンポの良いメタルサウンドを求めている方、是非聴いてみてはいかがだろうか。
本国より1年半ほど遅れはとったがTRIPLE VISIONから国内盤リリースもされているのでとにかく安く買いたいなら輸入盤を解説や対訳も欲しいなら国内盤を!どちらも比較的楽に手に入るだろう。
ちなみに、本作にはゲストvo.として7曲目にATTILAのChris Fronzak、8曲目にWINDS OF PLAGUESのJohnny Plagueが、9曲目にFit For An AutopsyのNate Johnsonが参加している。