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はじまりの記憶 杉本博司 [DVD]
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 杉本博司, 安藤忠雄, 中村佑子, 李禹煥, 浅田彰, 野村萬斎 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 23 分 |
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商品の説明
―そこに、ただ、問いだけがある。
世界的な現代美術家の杉本博司に、はじめて長期密着取材を行ったドキュメンタリー
◆2011年国際エミー賞アート番組部門にノミネート!
世界的フォトグラファー杉本博司に長期密着取材した貴重なドキュメンタリー!
◆一度見たら忘れられない作品は、現代を生きる私たちに何を語りかけるのか?
「人類の古層の記憶」を追い求める作家の素顔と、創造の源泉に迫る。
◆47分の放送版に新撮を追加した劇場公開版の<83分ロングバージョン>!
【プロフィール】
杉本博司/すぎもと・ひろし 1948年東京生まれ。
立教大学経済学部を卒業後、ロサンジェルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学ぶ。
74年よりニューヨーク在住。現代美術作家として活動するかたわら、古美術商を営んでいた時期も。
代表作に自然史博物館のジオラマを撮影した「ジオラマ」シリーズ(76年~)、全米の映画館などで撮影した「劇場」シリーズ(76年~)、世界各地の海を同じ手法で撮影した「海景」シリーズ(80年~)などがある。
2009年高松宮記念世界文化賞など国内外で数々の賞を受賞。海外のオークションでは写真1枚が数千万円で落札されることもある、現代美術界を牽引する存在。
【映像特典】
完成披露試写会舞台挨拶、予告編集
【外装・封入特典】
豪華化粧箱入り、リーフレット封入
【キャスト】
杉本博司(現代美術家)
・
安藤忠雄(建築家)
李禹煥(現代美術家)
野村萬斎(狂言師)
浅田彰(批評家)
【スタッフ】
監督:中村佑子
ナレーション:寺島しのぶ
音楽:渋谷慶一郎
*仕様などは変更する可能性もございます。ご了承ください。
(C)はじまりの記憶 テレビマンユニオン/WOWOW
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 199.58 g
- EAN : 4988126208516
- 監督 : 中村佑子
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 23 分
- 発売日 : 2012/4/27
- 出演 : 杉本博司, 安藤忠雄, 李禹煥, 野村萬斎, 浅田彰
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : 角川書店
- ASIN : B0072CAL76
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 56,685位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 256位日本のドキュメンタリー映画
- - 898位ドキュメンタリー (DVD)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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結論から言えば作品は、表現者、杉本博司を丸ごと捉えることに、かなりの程度に成功している。200日にも及ぶ密着取材で、対象に丁寧に寄り添う姿勢(中村佑子監督)と、決して過剰にはならない音楽(渋谷慶一郎)の美しさも加わって、杉本博司という存在を理解する上での、恰好のテキストとなっている。
映像はまず、杉本の最近のテーマ、<放電場>の制作プロセスをじっくり見せる。この感光材に直接放電することで創られる偶然性の強い写真は、2010年のシドニービエンナーレでの、古い発電所全体を使っての、電気を介しての自然と人類の関わりについての壮大なインスタレーションへと展開する。
のみならず杉本は、大きな注目を集めるコンセプチュアルアートと呼ばれる作品群。具体歴には写真シリーズである<海景>、<ジオラマ>、<ポートレート>、<劇場>。彫刻作品の<観念の形>。さらにはあり得る歴史の可能性としての直島の<護王神社>の再建プロジェクトなどなど、ある時はニューヨークの自らのスタジオで、ある時は制作現場で、ある時は日本の各地で、饒舌なほどに自らの作品を語る。
そこで語られる作品の本質とは、何かを真実と感じる個人の感覚など排除した、物事の本質そのものを、この場に提示すること。永遠をこの一瞬にとどめることなのだ。
そんなアートを行なうことの意義について、杉本はこのように語る。後期資本主義の只中を生きる私たちは、もはや理想というような、信ずべき何ものかを失っている。そんな人々に自然との関係にしろ社会の理想にしろ、精神の拠り所を再び取り戻す、その一助となることがアートの役割なのだと。すなわち、私たちが自らの本質として持つ何ものかを、直感的なかたちで、目の前に提示することが、芸術の仕事なのだと。
確かに、安手の情緒か感情を排した硬質な杉本の芸術には、そんな社会性が強く感じられる。しかしそこに一抹の胡散臭さが感じられることも事実。例えば<ポートレート>は、タッソー美術館の蝋人形をモノクロ画面で緻密に写した写真群で、歴史上の人物をきわめてリアルに再現しているのだから。フェイク(偽物)が本質を語る逆説!
そんな杉本は一貫して、日本と日本人に関心を寄せている。中世以前の古い日本の在野の芸術への関心に端を発する杉本は、香川県直島の護王神社の再建にあたって、ひとつの架空の歴史を創出した。かつて古墳があった場に、神社が創建されたという、架空の創建縁起(そんな歴史の流れは、実際にあり得るのかも知れないが)を想定して、神社を再建したのだ。海と巨石、簡素な社殿、そしてガラスの階…。美しい空間なのだが…。
そして今、杉本は、明治時代から日本人が、いかなる存在であったのか(あるのか)を検証するために、軍人たちの記録物(勲章など)と対話を続けている。ここに至って、きな臭さを感じ取るのは、私ひとりだろうか。政治的に利用されないことを、切に願うほかない。
とは言え、日本人の自然を崇拝する観念を端的に現わすものとしての能楽。とりわけ自然神が降臨する姿を写し取ったとされる、狂言の三番叟を、放電場をモチーフとした舞台と装束で、野村萬斎が舞う(三番叟については<踏む>というのだが時、そこには純粋な力を美が現われていることも事実なのだ。
杉本博司という、多方面にわたって精力的に活動を続ける現代の巨人。この映像記録は、その全体像を捉えようと、果敢に挑戦し健闘している。ただ、内容的には、詰め込み過ぎの感は否めない。国際エミー賞のアート部門にノミネートされながら、賞を逸したのは、そのあたりに因があるかも知れない。
しかし賞云々よりも、杉本博司という捉えどころのない、<クラインの壺>のようにフェイクがいつの間にか本質へと変わって行く、ある種ヌエ的な得体のしれない人物に肉薄したことこそが、大いに評価されるべきことなのだ。
映像を繰り返し観ることによって、杉本博司の本質はようやく、垣間見えてくるのだから…。
なかなかメディアでこれだけ杉本さんが話す動画はないので、一見の価値ありです。
杉本ファンにとってはうれしい限りです。
2005年に開催された森美術館での個展と、
雑誌ブルータスの杉本博司特集に端を発するように思う。
現代アート界での杉本博司のネームバリューを考えれば、
もっとメディアに取り上げられていてもおかしくはなかっただろうが、
どういうわけか、これまでそうした機会が殆ど無く、
密着ドキュメンタリーとしては、
本作品のテレビ版(WOWOWのノンフィクション番組)が初めてであったように思われる。
ここで思い出されるのは、
前述のブルータス特集号に掲載されている杉本への同行記事だ。
ブルータスの中では、
それ(制作活動への同行取材)が、とても“レア”であることが記されている。
おそらく、そうした密着取材といったものに、
杉本が興味を示してこなかった(もしくは許容してこなかった)ことが、
彼のネームバリューと相反した(特に国内における)情報の少なさに起因しているのであろう。
だとすれば、より一層、
本作「はじまりの記憶 杉本博司」は貴重な映像作品であると言える。
新作「放電場」シリーズの制作風景は漏れなく収録されているし、
「建築」シリーズにおいても、8×10カメラによる撮影風景が収録されており、
写真を志す者には、この制作風景のシーンだけでも一見の価値があると言えるだろう。
他にも、彼の生い立ちから、コンセプトの発芽の瞬間、
作品を生み出すまでの職人気質なアプローチなど、
見所たっぷりの映像作品となっている。
基本的に、人物密着モノのドキュメンタリーは、
被写体にどれだけ食い込めているかが作品の出来や価値の指標となるが、
本作は、杉本の制作風景だけではなく、私生活の一部、
場面によっては彼の心情の吐露までをも引き出しており、
監督はよほど杉本氏に信頼されていたのであろうことが読み取れる。
前述に戻るが、大学卒業後、すぐに日本を離れ、
ひたすら世界を相手に芸術活動を続けていた杉本だが、
とはいえ、ここ最近は国内での活動が増えていることは周知の事実である。
伊豆フォトミュージアムの設計
猪熊美術館での1年間にわたる個展
文楽の演出
執筆活動
今後は能や狂言の演出にも進出予定など、今までが嘘のような国内回帰ぶりである。
そして、本作「はじまりの記憶 杉本博司」は、
その杉本の「日本への回帰」に繋がる「意識の変遷」を実に上手く捉えている。
「はじまりの記憶」というタイトルが意味するもの、
杉本の過去と現在と未来を照らし合わせることで生まれる杉本博司の物語の「帰結」。
本作品はそれらをきっちりと提示出来ている。
ただその一点だけで、本作はとても巧妙に計算された、
極めて意図的で挑戦的なドキュメンタリーであり、
観る価値のある作品であると断言できる。
渋谷慶一郎の全編ピアノソロによる不協和音とメロディアスなメインテーマの交錯。
寺島しのぶの知的かつ母性を感じさせるナレーション。
人によっては音を当てすぎ、ナレーションを付けすぎと思われるかもしれないが、
観る者に委ねるのではなく、作り手の主張として必要だったのであろうし、
個人的には、その姿勢はポジティブに受け止めている。