内容紹介
日本のロック史上最も謎の存在として最高のサイケデリック・ノイズバンド~裸のラリーズ~。
2000年にCD-Rで極少数販売された、DIZASTER音源全10タイトル(各2枚組)が初回プレス限定として再発。
1969年から1987年までのスタジオ音源、ライブ音源、デモテープなどで構成された貴重な音源となっている。
DISC 1:#19 LIVE 1979
《収録曲》
1. 夜、暗殺者の夜
2. 記憶は遠い
3. 夜よりも深く
4. 黒い花びら
DISC 2:#20 LIVE 1981
《収録曲》
1. 黒い悲しみのロマンセ
2. 夜、暗殺者の夜
3. The Last One
4. まどろみ
アーティストについて
1967年11月に京都で結成。
メンバーは水谷孝(ギター,ヴォーカル)、中村武志(ギター)、若林盛亮(ベース)に、ほどなくしてドラムの加藤隆史が加わった。
翌68年からコンサート活動を開始。
結成時のメンバーには、後によど号ハイジャック事件に加わった若林盛亮もいた。
70年の後半、水谷は東京に移り、長田幹夫(ベース)、正田俊一郎(ドラムス)と「東京版ラリーズ」を編成。
71年には久保田麻琴 がサポート的に参加し、「精進湖ロックシーン」などのイベントへの出演を行った。
72年にはギターの中村が復帰。
また、この年の6月に開店した吉祥寺のロック・ハウス『OZ』がラリーズの出演をブッキングし、同店の主催でラリーズのホール・コンサートが企画されるなど、バンドへのバックアップがなされてくる。
80年8月に元・村八分のギタリスト、山口冨士夫が加入。
またスタジオでレコーディング(公表されずに終わる)も行った。
その時のメンバーは水谷、山口、野間、Doroncoという編成。
この4人によるラリーズは雑誌メディアなどからも注目され、当時パンク/ニューウェーヴのよりアンダーグラウンドなアーティストたちとのイメージ的な親近性を得る中で、ラリーズが現役最年長のアンダーグラウンド・ロック・バンドとして認められていたことがそこでの記事から窺い知れる。
山口は81年の3月まで在籍した。
水谷がフランス滞在中の91年8月、初の公式アルバム『'67-'69 STUDIO et LIVE』『MIZUTANI -Les Rallizes Denudes』『'77 LIVE』がリリースされる。
そして、92年9月には初のビデオ『Les Rallizes Denudes』をリリース。
93年2月には5年ぶりにコンサートを行ったが、以前に比べて散発的で、94年に2回、95年、96年に1回行ったのみとなった。
そして水谷の公式の記録としての最後の演奏は97年11月、サックスのアーサー・ドイル、ドラムの 豊住芳三郎とのセッションとされている。
以降、活動を停止した。