竹原ピストルさんの声は野狐禅時代、野狐禅解散後のインディーズ時代、オフィスオーガスタ再所属のメジャー時代で大きく印象が違います。
声、そして歌い方が大きく変わった一番多き要素だと私が思うのは年間250本ともいわれるインディーズ時代のライブ活動です。
Youtube等にも様々なライブ映像が上がっているので是非時系列で聞き比べて頂きたいのですが、初期は響く声が出なくて、声量で補おうとしてしわがれた声でがなる様な歌い方です。
そうした苦しい状態を繰り返して繰り返して、そこを突き抜けて手に入れられたのが、喉の奥から、腹の中から湧き上がるような今の声だと思います。
そうした変遷過程の後半にリリースされたのがこのアルバムです。
松本人志監督作品『さや侍』への出演・主題歌の提供といったトピックが注目されがちな時期なのですが、再録された『オールドルーキー』が入っていたり、『3センチの歌』『リョウジ』『Route to root』など過去や今につながる曲が収められていて変遷過程を丸ごと楽しめます。
個人的に、竹原さんには珍しいラブソングの『my dear』は必聴です!