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誰にも知られずに消えていった誰かの歌みたいに

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新品 中古品
CD, 2012/5/9 1枚組
¥40

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商品の説明

ほぼ全員札幌出身の4人組ロックバンド未完成VS新世界 待望の新作が遂に完成!


突き刺さるリリック、耳にこびりつくメロディー、チャーミングに爆発を繰り返すボーカル。
他に何がいるのだろう?
ネガをポジに塗り替えるギターロックバンド、未完成VS新世界のセカンドストーリーがようやく始まった。

登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
  • メーカー ‏ : ‎ SOLID BOND
  • EAN ‏ : ‎ 4560297320060
  • レーベル ‏ : ‎ SOLID BOND
  • ASIN ‏ : ‎ B0081E4SSM
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本

2012年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
衝撃と感動を与えた1stミニアルバム「夕暮れ狩り」は2009年の発売でした。
1stは焦燥と哀愁と疾走感を兼ね備え、飾ることなくリアリティな世界観をロックバントとして生みだし、
1stタイトルとしては今後のバンド活動を期待させるようなとても素晴らしい作品でした。
2009年という年は日本のロック、とりわけインディーズシーンのロックバンドは最後の灯のように
新しいバンドが出ては数枚のアルバムを残し消えていった、まさしく二本のロックシーン終幕の年だったと思います。
この未完成VS新世界も、そんな終幕ムードが漂う2009年に「夕暮れ狩り」を発表し、その後
は音源の発表もなく、時代の流れにかき消されたように見受けられました。不運な事故(詳しくは公式HPを!)は
ありましたが、
実際、所属していたレコード会社が経営難になるなど、音楽ビジネスの縮小に彼らは打ち勝つことができなかった
のだと思います。
そして時は2010年、先のインディーズシーン、ロックシーンに風穴を開けてくれたのが「神聖かまってちゃん」だと
個人的には思います。彼らは2009年に終わったと思われていたシーンに風穴を開け、新しいロックの形をもって
世の中に飛び出して行きました。しかしながら、神聖かまってちゃんの登場ですら、ムーブメントは
2012年5月現在、起こせていないような気がします。
昔の例では例えば(かなり個人的な選出ですが)ブルーハーツ、ミスターチルドレン、スピッツ、ハイスタンダード、ナンバーガール、スーパーカー、イースタンユース、くるり、バンプオブチキン、椎名林檎(バンドではないが)、ゴーイングステディ、アジアンカンフージェネレーションといった一時期の音楽シーン牽引するようなロックバンドは2005年くらいから芽が出てきていないように思います。
2012年に入っても、CDはますます売れなくなり、オリコンのランキング異常とも思える動きで
AKBやK−POP、ジャニーズばかり。(決してAKB等が悪いわけでなく、ランキング全体を見たときに一部に偏りすぎている点と音楽そのものの評価とは思えない売上に偏っている点が問題かと)
そしてそのほかと言えばキャリア10年〜20年以上のベテラン勢が時折ちらほらと。もはやオールディーズの域。
音楽、とりわけロックはその時代ごとにさまざまな価値を作りだしてほしいと考えている私にとって、2012年の偏った音楽シーンは
どこか閉塞感を感じていました。

しかしながら今回、「未完成VS新世界」が奇跡とも言ってよい復活。
この時代を牽引する一つのバンドになれるのかどうか、期待を込めて早速アマゾンで注文。

私が感じた、テーマは人生について考えてみた。思ったことを歌というもので表現しているように聞こえました。
すべてがリアルで。でも、自分の迷いとか、ごまかしてしまったこととか
ちょっとカッコつけてしまう時とか、思い切りへこんだときとか。人生について飾りすぎず、かつ描写的になりすぎず
絶妙なバランスで歌として表現しています。
このあたり前作から変わっていません。
しかし音ですが、少し変化があります。ジャキジャキキンキンしていたギターは少し柔らかくなり、ギターソロは
すこし艶っぽくなりました。ベースは粘りの中にゴリゴリ感がでていて、ドラムは大胆な中に非常に繊細なフレーズを交えています。

全体として、ものすごく目新しい音というわけではないけれど、前作に比べ表現の幅が少し広がった音になっています。

ボーカルの独特な歌い回しである、メロディーラインは特徴的でかつポピュラーさもあり、このあたりは前作と
変わらずとてもいい部分があります。このバンドの一番の聴きどころだと思います。

前作で少し気にかかっている人もいた甲高くて甘い声のボーカルはその特徴(強いてたとえるなら、「たま」のような声に近い)はありつつ、少し控え目になり、違和感を感じていた人も今作は聞けると思います。
ただしこの声の微妙な変化は賛否両論分かれるところかと。意図しているのか、声帯の問題かはわかりません。
個人的にはもう少し振り切ってくれたほうが好きです。

まとめると、哀愁と疾走感と焦燥に加え、ポップさも増した今作はさらに今後の活動を
期待させてくれるものと思います。

ということで2012年の音楽シーンにに風穴を開けてくれることえお期待して。
「未完成VS新世界」のみなさん。ぜひとも僕にあなたの音楽を届け続けててください。
待っています。
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