リアルタイムでこのバンドを聴いた身として書く。実はこの後の「ミーンタイム」がHELMETを初めて聞いたアルバム。でも専門誌の評価と違い、妙におとなしく、整理されすぎた感じで面白くなかった。「なんだよ~~全然ノレナイじゃん・・・・!」んで、このアルバムを見つけて購入し、聞く前は全然期待していなかった。どうせ過大評価・・・・・えええええええええ????カッコえええじゃん!!!!どうしてこれがああなっちゃうの???てな感じですわ。今となっては「ミーンタイム」以降のHELMETもそれなりに魅力があると思います。が、全然別のバンド、と言わざるをえないです。
とにかく熱量、勢いというものが全然違う。「ミーンタイム」以降は計算づくのハードさ、ヘヴィさを追求している(で、それはそれで面白い)が、ここでは考えるより先に身体が動いちゃってる感じ。一言で言うと「八方破れ」。ギターも弾くというより、掻き散らかす、ぶっ叩く、という風で、ハードコアパンク寄り。きっちり計算されたヘヴィな爆音を鳴らすメタル寄りではありません(ちなみにワタシはこういう音も好物)。だから人によっては全然ダメ、という音ですね。
ただ、個人的には大傑作で、未だによく聴くブツです。