インディー界の吟遊詩人ジョン・ダーニエル率いるクレアモントのインディー・ロック・トリオThe Mountain Goatsの通算19枚目となる新作『Transcendental Youth』のリリースが9月に決定した。今作も前作同様ベーシストにピーター・ヒューズ、ドラムにSuperchunkのジョン・ワースターを迎えてのトリオ編成でレコーディングが行われている。そのシンプルな楽曲の作りとジョンによるエモーショナルな歌が魅力の彼らであるが、今作はマシュー・E・ホワイトによるホーン・アレンジが大きくフィーチャーされておりサウンドにも壮大さが増した。また、プロデューサーはModest Mouse、Album Leaf、Akron/Family、The Morning Benders等とのワークでも知られるブレンダン・エグルストンが担当している。多作家でも有名な彼らのアルバムの中で、今作は最も壮大で深みのある作品の一つであると言えるであろう。ひょっとすると90年代のインディー・フォークの金字塔であるNeutral Milk Hotelの『In The Aeroplane Over The Sea』と肩を並べる傑作となるかもしれない。尚、アルバムのボーナストラックには82年のミュージカル映画より「Tomorrow」のカバーが収録されている。