けんかえれじい [DVD]
フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 川津祐介, 宮城千賀子, 浅野順子, 鈴木清順, 加藤武, 高橋英樹 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 26 分 |
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商品の説明
啖呵きったらあとには退けぬ!それが男の生きる道!
逆打ち、跳び蹴り、白刃どり!熱血ヒデキが見せる、秘伝の喧嘩兵法!!
新藤兼人脚本、鈴木清順監督、高橋英樹主演による痛快ケンカ活劇!
「けんかえれじい」タイトルをきけばだれもが心躍る、永遠不滅の痛快「ケンカ」アクション!旧制中学の、荒々しい「ケンカ」修行に明け暮れる青春!新藤兼人脚本が徹底的にリアルに検証したケンカ四十八手を、破天荒・鈴木清順監督らスタッフが見事に映像化、コミカルかつ無骨な「ケンカキロク」を高橋英樹が体当たりで演じた。本宮ひろ志や車田正美、ビーパッブやストリート文化など、すべての「ケンカ」文化はここから生まれた!硬派だからこそ悩む、性のめざめと純愛。マドンナには清純アイドル浅野順子(後の大橋巨泉夫人)。押し寄せる戦争の気配の中、昭和のバンカラ風景を活写した歴史的娯楽篇!。
【ストーリー】
岡山中学の名物男南部麒六(高橋英樹)は“喧嘩キロク"として有名だ。喧嘩のコツを教えるのが、先輩のスッポン(川津祐介)、そのスッポンのすすめでキロクは、OSMS団に入団する。岡山中学五年生タクアン(片岡光雄)を団長とするガリガリの硬派集団だ。OSMS団と関中のカッパ団とが対決、キロクの暴れぶりは凄まじく、この喧嘩で忽ち副団長となった。キロクにも悩みがあった。下宿先の娘道子(浅野順子)が大好きで、硬派の手前道子とは口もきけないのだ。反対に道子は一向に平気でキロクと口をきき、野蛮人のケンカ・キロクには情操教育が必要とばかり、彼女の部屋にキロクを引き入れてピアノを練習させる始末だ。そのうえ、夜の散歩には必ずキロクを誘いだした。ケンカに強いが女にゃ弱い。キロクはガタガタふるえるばかり。この二人の道行きをタクアンが見つけたからおさまらない。硬派にあるまじき振舞いとばかり、キロクを殴りつけようとした。それと知ったスッポン先輩がかけつけて、その場は何とか切り抜けたが、キロクの道子病は重くなるばかり。その煩悩をたち切ろうとして…。
【キャスト】
高橋英樹 / 浅野順子 / 川津祐介 / 宮城千賀子 / 加藤武 / 玉川伊佐男 / 浜村純 / 佐野浅夫 / 松尾嘉代
【スタッフ】
監督 鈴木清順、脚本 新藤兼人、原作 鈴木隆、撮影 萩原憲治、美術 木村威夫、音楽 山本直純
【特典】
劇場予告編収録
★「高橋英樹と日活侠客列伝!」6作品同時発売!
「日本仁侠伝 血祭り喧嘩状」「刺青一代」「侠花列伝 襲名賭博」「遊侠三国志 鉄火の花道」「花と怒涛」「けんかえれじい」
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 82 g
- EAN : 4907953049277
- 監督 : 鈴木清順
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 26 分
- 発売日 : 2012/12/4
- 出演 : 高橋英樹, 浅野順子, 川津祐介, 宮城千賀子, 加藤武
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : Happinet(SB)(D)
- ASIN : B008YRDRZQ
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 145,331位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 618位日本のヤクザ映画
- - 1,291位日本の青春映画
- - 1,797位日本のアクション映画
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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漸く今回観る機会を得た。
僕は鈴木清順の映画を「ツィゴイネルワイゼン」から入り、「陽炎座」「夢二」を経てきた。
いわゆる清順美学絢爛たる三部作である。一方、その間に「カポネ大いに泣く」などの不思議な
作品もあり、鈴木清順のいう方の複雑な作風に驚いた経緯もあった。その後彼の昔の作品を
観ることで少しづつ「理解」出来るようになってきた気もする。
本作で散る桜や降る雪を見ていると、その後の三部作の美学にそのまま直結している。
要は、鈴木清順は「桜ははらはらと散るべき、雪はしんしんと降るべし」ということを大きな声で
言っているということだ。桜や雪の下で繰り広げられるドラマはそこにあるものの、その場面
での主人公は桜であり雪である。そのように見える。
一方、本作で繰り広げられるバタバタさは、「カポネ大いに泣く」の場面と同じだ。
いま「バタバタさ」と言ったが、実は「バカバカしさ」と言っても良い。本作のアクションを見て
爽快感を感じることは出来ない。むしろ、執拗に繰り広げられるバタバタに、観ている方は
呆れるくらいではなかろうか。
そのバタバタに鈴木清順は何を込めようとしたのか分からない。まさか「人間の愚かさ
を表現した」というような高尚な主張をするような鈴木清順でもなかろう。彼はそんな
ステレオタイプからは離れた地点で、にやにやしているだけにも思える。最後に北一輝を
出してきたのも深い意味があったということもないのではないか。
というような人を喰った映画だった。こんな作品を乱発された日活が怒ったというが
僕は日活の気持ちに同情する。鈴木清順の映画とは、ある意味で「映画を破壊する映画」
だったのではないか。日活は誰よりも早くそれに気がついたとは言えまいか
昭和四十一年に公開された昭和十年が舞台の映画。
ピチピチの男の子集団を見て、「坊主頭の日本男児大好き!」ってあらためて思いました!
初っ端から時代劇じゃあるまいし「昭和十年、備前国岡山藩」?には笑いましたww
やくざ映画っぽくて、これだけ体育会系男子が集まっても「男色のだの字」も知らん猿っぷりに呆れながら観てました。


沸騰する行き場のないエネルギーのはけ口を求め、喧嘩に明け暮れる好漢を高橋英樹が熱演。
清順監督らしいアクションシーンの切れ味も楽しめる。
2・26事件の思想的指導者である北一輝に感化され、一路東京へと向かうラストは唐突の感があるが、行き場のないエネルギーが行き着く先としての動乱の東京は、ごく自然な場所なのかもしれないとも思う。
続きを期待させる高揚感に包まれつつ本作は幕を閉じるが、続編が製作されなかったのが残念だ。
自分は序盤のコミカルな高橋英樹がプスっと笑えた程度である。