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カッコイイ。
それ以外の言葉がいるだろうか――いや、いらない(←反語表現)。
本当にその言葉が似合う、最高のシングルです。
それにしても……
「secret remains for you」 <abnormalize>
――TKさんの声が、凛として時雨の音楽が、テレビから流れてくる日がくるとは思ってませんでしたよ。
私は時雨の音楽を「好きな人がとにかくハマれる音楽」だと認識していたので、こういうメディアに取り上げられることは無いと勝手に思っていました。
メジャーでありながら、インディーズのようなマイナー感があるバンドというか……大衆受けはしないな、と。
その分、好きな人はもう、のめり込んでCDを聞きこめるバンドだと思っていました。
というか、自分がそうでした。
ただ今回、アニメのOPに抜擢されたことを見ると、そんなにニッチなバンドでもないのかと考えを改めました。
ごちゃごちゃ書きましたが、とりあえず私が言いたいのは……
本当にありがとう、フジテレビ!!w
話を戻して、曲について紹介しますと、カップリングの「make up syndrome」は表題曲と比べると若干見劣りしますが……クールなギターのカッティングに、リズム隊なのに暴れまくるドラムとベースに圧倒され、これまた時雨らしい、色んな意味でカオスな曲で、長く聞いている内にクセになります。
そして何と言っても、最高にカッコイイギターリフ、裏で鳴るバッキバキベース、音に厚みを出すどころか前面に出てきて主張するドッカドカドラム、TKさんのハイトーンボイスと溶け合う爆発力のあるサビ、そして後半の狂気的で耽美的な展開に酔う、「abnormalize」が素晴らしいです。
後半の展開を聴いて、アニメのOPで流れた一分三十秒は、ただの氷山の一角だったのだと思い知らされました。
あと、今回のシングルを聞いて私が思った――というか、再認識したのは、TKさんは自分の声を「音」として鳴らしてるんだな、ということです。
……ちょっと、凄く個人的な意見を以下、展開していきます。
友人に時雨のCDを貸した時、結構な確立で言われることがあります。
「ボーカルの声が高すぎる」と。
私は、この意見はもっともだと思うんですけど……そうじゃないと思うんです。
TKさんは歌ってるんじゃなくて。
――「鳴らしてる」んだと思うんです。
自分の声を「声」として歌ってるんじゃなくて、「楽器」として鳴らしているんだと思うんです。
超個人的な意見ですけど……その在り方は「シャウト」や「デスボイス」、「初音ミクの声」とかと通ずるものがあると思います。
だから私は、時雨に関してはあまり歌詞は重要視していません。
ただ、「間違いさえもない世界へ」とか「誰にも満たされないもの」とか、そういう言葉単体が力強いのが魅力的なのだと思います。
…………なんだか、つまらない持論を長々とすいません。
ただのレビューだっていうのにw。
とにかく、これまでの時雨ファンも、これから時雨を知る方にも満足できるであろう、最高のシングルでした!!
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これからも彼らには、「計算されている狂ったロック」をする「凛として時雨」であって欲しいと思いました。
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