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Ave Materia

4.7 5つ星のうち4.7 14個の評価

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新品 中古品
CD, 2012/11/7 1枚組
¥48

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登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 14.2 x 12.4 x 1 cm; 99.79 g
  • メーカー ‏ : ‎ 日本クラウン
  • EAN ‏ : ‎ 4988007252355
  • 時間 ‏ : ‎ 42 分
  • レーベル ‏ : ‎ 日本クラウン
  • ASIN ‏ : ‎ B0092RHJSI
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 14個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
14グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 初めて聴いた時、少し印象がぼんやりしていた。だからしばらく聞き込んだ。
何しろ、初めて手にしたセカンド・アルバムは半年聴いてようやく自分なりのイメージを持てましたから。
どういうわけだか、Peaple in the boxは自分にとって、この音が好きなのかそうじゃないかすら判断できないのだ。

 「Bird Hotel」「Ghost Apple」は、一聴してすぐ気に入った。
ある程度路線が決まってきたから、私の脳が判断しやすかったのだろう。

 で、今作である。またわけがわからなくなった。
ギターにセミ・アコースティックな響きが多いことはわかる。
ストロークではなく単音のつながりで作るリフを印象的に用いているのもわかる。
だけどいいのか悪いのか、好きなのか嫌いなのかわからない。
私の脳のどこが混乱しているのかわからないが、私はにやりとほくそ笑んだ。
これは、しばらくしたら病み付きになる予兆だ。

 2週間で、大好きになった。
「序」で見せるいたずら心。
「ダンス・ダンス・ダンス」で、演奏と声が同等に渡り合う感じ。今までは声が曲を強くリードして、演奏がそれを固める感じだったのに。
「割礼」での間奏のバリエーションの豊かさ。
「市場」のキャッチーで軽快なフレーズの繰り返し。

 詩人も小説家も、AというとつまらないからBと例えるのではない。
 Aなどとは表現できないのだ。そもそも、表面的な記号としての言葉をつないでは表現できないから、Bと表現するのだ。
それをAの形に解説してみようとするのは評論家の仕事である。
 比喩というのはそういうものだ。この歌詞は、この曲は、ハタノが表現したいものそのままの形なのだ。
日常的な記号的な言語ではないのだ。はじめから比喩そのものとして存在するのだ。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バスドラムとゴリゴリしたベースの低音。キラキラしたアコースティックギターと金物の高音。
抜けるようなスネア。時に奔流する歪んだギター。ささやかな装飾音。
そして、ハタノ氏の透き通った声。

すべてが聴いていて楽しい音。
音に対するこだわりが確かに感じられた。

優しく包み込むような曲もあれば、愉快に踊り出しそうな曲、禍々しい曲、琴線に触れるようなリリシズム溢れる曲もあり、
バラエティに富んだ内容となっているので、フルアルバムとしては曲目が少ないがまったくそれを感じさせない。

歌詞については相変わらず隠喩めいて真意を掴みかねるものとなっていて、それが想像力を刺激する。
と言っても従来よりは直接的になっている気がする。
それ故、言葉のシニカルな面に目を捉えられがちだが、その裏で揺らぐ言葉に強い希望を感じる。

また今回のコンセプトは、タイトル『Ave Materia』とあるように「さよなら物質」――精神と肉体についてであるようだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月24日に日本でレビュー済み
以前よりストレートな歌詞や曲調が多め

皮肉めいた歌詞や隠喩は少なくなったような気がする

某雑誌のインタビュー通り、攻撃的ではなくなったとは思う。
 
東日本大震災に影響を受けたとかとかなんとか。

以前のような曲を聴きたい反面、この変化を受け止める必要もあるとも思う

まあ初めて聞く人の入り口向かないアルバムだとは思う。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 ふとした偶然からPeople In The Boxは一枚目のアルバムから聞いている。日本語のロックバンド居並ぶ中で、楽曲、演奏、歌詞、ヴォーカル、どれをとっても頭一つ以上秀でていた(残念なのは○○○さんの顔だけ:ごめんなさい)。初期は鬼才ハタノさんの驚きに満ちた歌詞及び涼やかな歌声と天才ダイゴさんのドラムスでドーン! だったがメジャーに行って強烈にプロディーされてケンタさんの実は並外れた才能だったベースがフューチャーされた(だってそれまでは良く聞こえなかったんだもん)。そして今回に到る。歌詞は難解だと云われているが、あるイメージの周りに言葉があって、それが不可能の法則性(本作ならば「守られて」→「痣だらけ」)と五感の入れ替えと対比と音合わせの地口だと知れば言葉そのものを通り越して楽曲と一体となって意味が伝わる。本作ではキーボードのようなギターが聴けるが、ここはエレピの音が欲しかった。Frog Queenなどではレッド・ツェッペリンのトラッドな部分が見受けられたが、本作ではキング。クリムゾンの「暗黒の世界(Starless And Bible Black)」と「Fallen Angel」が聞こえる。もう一つ残念だったのは「ヨーロッパ」での語りの部分が無かったこと。けれども、それが少しだけ歌唱法に反映されていました。でも、この世界に神はいない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月7日に日本でレビュー済み
People In The Box、2年ぶりのフルアルバム「Ave Materia」。

全体的にロック色は薄め、その代わりにアコースティックで清楚な響きが胸に沁みる楽曲が半分を占めている
勿論その中にはいつも通りの攻撃性や不穏さを内包している楽曲もあるのだが
基本的には破壊と再生をテーマにした
あからさまに今の時代性と向き合った真摯なアルバムになっていて
その意味では批評性というよりは、聴き手を癒す音、諭す音楽として鳴っている印象がある
故にピープルならではの過激的なエッセンスは控えめ、しかし深く考えて聴ける一過性に収まらない懐の深さは今回も光っている
どうしようもない現実、受け入れなければいけない事実、明確な答えなんて当然提示されている訳ではないけど
ただそういう風景や背景を切り取る事によって、聴き手に与える余白の重みは段違いに強い
そう考えると最もシビアなアルバムになっているとも言えるけど
向き合う価値は十分にあると思う。

ピープルの歌詞はいつだって直ぐに答えが分かるほどシンプルなものではなかったけれど
それにしたってこのアルバムには直接的なフレーズがいつも以上に散りばめられている気がする
明らかに去年の3月11日以降を髣髴とさせる詞も多く、
それと同時に
挑発や批評ではなく、肯定を感じさせるポイントも相当に内包されていて
昔よりも、より剥き出しに、聴き手の近くで鳴らすようになった、それが如実に肌で感じられるのが今作だと思う
全部が全部ストレートになった訳ではないけど、それでも今この現実によりリンクするようになった
それでも暑苦しさを全く感じないのは
益々オルタナティブに、独自の方向性に進化を遂げたアンサンブルのお陰だと感じる
よりエキゾチックに、アバンギャルドに、カテゴライズもされにくい流麗で鮮明なアレンジの数々
特に「球体」の水面下で感情が蠢いてるかのような尖った演奏は是非陶酔して欲しい
また一歩進化を遂げたので、
その分の余波は容易に想像は出来るけど
それでも音楽としての純度は出す度に増している
洗練されたメロディラインと、シビアさと優しさが入り混じった詞の調和
それが最も素晴らしい現在進行形の傑作に仕上がってるかと。生でどう再現されるかも、相応に楽しみ。

俯瞰ではなく、同じ目線からの言葉が光っている長く付き合える作品。純度も自由度も増して、更に唯一無二の存在になった感が。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月29日に日本でレビュー済み
people in the boxはここ最近曲調というか曲から受けるイメージがだいぶ変わってきました。
というよりアルバムごとに進化が着実にわかるといってもいいかもしれません。
「Rabbit Hole」「frog queen」の頃の曲と比べるといい意味で好き勝手やっているなぁという感じ。
それでいて、people in the boxがつくる曲は一貫性があって、ラジオで初めて新曲を聞くとき、イントロ部分で「もしかしてpeople?」と毎回思ってしまうのが恐ろしい。
これまでずっとファンだった方は絶対に損はしないと思います。今回初めて知る方は一緒に古い順にアルバムを購入されることをお勧めします。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月21日に日本でレビュー済み
アコースティック主体で、ドラムが、じっくりと溶け込み、ベースが、頭角を表したような曲が多いように思います。

主観ではありますが、前作のCitizen Soulは染み渡るような、ゆったりと地表に沿うような印象のアルバムでした。
しかし今作はアルバム全体的にも一曲一曲も、衝撃的なものだと感じました。

いままでのピープルとは違う、と思います。しかしただ別物ではなく、確実に前進している変化です。
いままで通りの道を辿るだけでなく、新しい表現や思想を取り入れ、形は変わってきています。
いままでのピープルを知ってる人には、是非手に取って聞いてほしいです。

はじめて聞いた印象は、知らない洋楽を聴いているようでした。また、それはタイトルからのインパクトもありますが、讃美歌のような印象を受けました。
そのくせどこか救いようのないような、それでも励まされるような音楽でした。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月19日に日本でレビュー済み
people in the boxは実験的な要素や複雑で高度なアレンジと、不思議なノスタルジーや親しみやすさが同居した珍しいバンドだと思う。

ただ今作では、それまでよく見られた変拍子の曲はなく、曲の形式的には幾分変則性はなりを潜めたように感じる。
そして、一作の中に多様なサウンドを詰め込んできた前作までに比べると、曲調はアルバムを通して統一されている。
いつも通りの独特な歌詞、いつにも増して透明感にあふれたサウンド、そこには非常に空間的な世界が展開されている。
前衛性や実験性は前作に比べると少ないかもしれないが、これはこれでとても美しい世界だと思う。
そして聴けば聴くほど奥深い。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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