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2ちゃんねる宣言(増補版)挑発するメディア (文春文庫PLUS) Kindle版
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/12/10
- ファイルサイズ388 KB
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商品の説明
商品説明
本書は2ちゃんねるの誕生(1999年)から急成長、そして閉鎖騒ぎ(2000年)などの過程を追いつつ、その実態と社会的意味を分析する。また、管理人「ひろゆき」(西村博之)へのロングインタビュー、および彼と田原総一朗、宮台真司ら4人の識者との対話がもう1つの柱となっている。ひろゆきの人物像がこれほどまとまった形で掘り下げられるのは、初めてのことである。
2ちゃんねるを情報化社会の縮図などと決めつけるのはたやすい。しかし、そうした通り一遍の解釈を笑い飛ばす不敵さがここにはある。ユーザーには情報の価値を判別することが求められ、根拠のない憶測を述べる者やそれに惑わされる者は、あっという間にたたかれて姿を消す。本書で繰り返し出てくる言葉の1つに「メディアリテラシー」がある。情報を読み解く力、とい ったような意味だが、2ちゃんねるこそ、それを体得する場なのだという。この主張が正しいかどう かは、ひとりひとりのユーザーが決めることだろう。実際に参加し、自ら発信源となる行為が、情報とのかかわり方を模索する何よりの糸口になるのだから。(大滝浩太郎)
メディア掲載レビューほか
匿名を旨とする巨大掲示板「2ちゃんねる」の成立と発展の経過を追った本。主催者の「ひろゆき」こと西村博之氏へのロング・インタビューが中間に挟まり、本の後半はさまざまな知識人と「ひろゆき」氏の対談を収めている。
実際、「2ちゃんねる」が立ち上がった時には、「やられたっ」と思った。ネットの匿名性とその危険性については、インターネット以前のパソコン通信の時代からさまざまな立場からの議論が続いており、評者はむしろ「匿名を廃して実名で発言するべきでは」と考えていたからだ。
ところが「2ちゃんねる」は、匿名によるなんでもありの世界こそが、本音レベルでのネットユーザーの意志を反映し、さらにはその無秩序さのなかから自発的に秩序が発生することを証明してしまった。本書の前半では、2ちゃんねるの誕生と、多種多様なスキャンダルを発生しつつ巨大化する様子が描かれる。まさに自己組織化の実例というほかない。
後半の対談では、「ひろゆき」氏のいわくいいがたいパーソナリティが会話の端々から浮かび上がってくる。無責任なようでいて、古風な器量の大きさを感じさせる彼の性格こそが「2ちゃんねる」成立の鍵であることが見えてくるのだ。社会学者の宮台真司氏との対談では、個人情報保護法への反対を説く宮台氏が、ぬるぬると質問を続ける「ひろゆき」氏にいつのまにか議論の中身で押されていってしまうのである。
「2ちゃんねる」を流言飛語が飛び交う無法地帯だと思っている人と、そもそも「2ちゃんねる」をよく知らない人は必読だ。良くも悪くも、この匿名巨大掲示板はコミュニティとしてのインターネットの「今」を、本音のレベルで反映しているのだから。
( 松浦 晋也=ノンフィクションライター)
(日経パソコン 2002/02/04 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- ASIN : B009DECYDU
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/12/10)
- 発売日 : 2003/12/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 388 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 329ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 422,395位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 58位文春文庫PLUS
- - 15,332位コンピュータ・IT (Kindleストア)
- - 16,997位工学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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非常に「ため」になりました。
「ひろゆき (あえて敬称略)」という管理人を知ることができました。
豊富な取材と対談で「ひろゆき」個人を知ることができました。
様々なオピニオンリーダーとの対談で「ひろゆき」の考える「2ちゃんねる」の理想と現実も垣間見えました。
今でもWEB上の情報発信源として大きな影響力を持つ2ちゃんねるが、
立ちあがった時にどういう役割を担っていたか、どういう風に発展したか、
その時代を具体的にイメージしながら知ることができました。
雑誌ライター出身の筆者による、端的な背景描写のお陰だと思います。
対談の中に垣間見える「ひろゆき」のWEBに対する見識と思いは
WEBが発展し、より自由に多くのユーザーに使われる今日においても非常な示唆を与えてくれます。
WEBに関する技術論はなく、「WEBユーザーの人間性」について知れる本です。
個人的には第9章のひろゆきと山形浩生さんの対談が非常に具体的で、幅広くて、前向きで良かったです!
ひろゆきの発言目当てなら、それなりに読む価値はあるかもしれません。
何でもありの世界だからこそ面白く、ハマっている人にはたまらないでしょう。私は6月頃からよく見るようになったのですが、色々な情報収集の場として評価しています。
この本は、2ちゃんねる創設の話など盛りだくさんで、対談も多く読みがいがあります。
匿名性から生まれる非常に価値のある情報と、まったく価値のない情報が玉石混淆なのはいまでも相変わらずで、ユーザが増えたことによるSN比が低くなったことを除けば、この本が書かれた当時とあまり変わらない状況のようだ。本作の発表から時がたち、今現在では2ちゃんねるも市民権を得て、安定した存在になっていると思われる。将来どうなるか分からなかった当時は、2ちゃんねるに新しい形のメディアを見た著者のような人々のテンションは高かったのだろうが、振り返ってみると、2ちゃんねるは当時思われていたほど画期的な媒体だったのだろうか、疑問にも思う。
色々と言われる2ちゃんねるだが、暇つぶしに面白いのと、独自のAAや言葉文化などのお陰で、メディアがどうのだとか大げさにとらえなくても、ひろゆきがいる限り、2ちゃんねるとして自己完結して存在し続けるものだろう、と感じた。
2ちゃんねるは、そういう不満を一挙に解消してくれる。毎日300万人の人が訪れるというのだから。それどころか、ありとあらゆるテーマにおいて、こちらから書き込むことさえできる。インターネットの世界がボーダーレスであり流動的であり双方的であると実感でき!!る数少ないサイトのひとつがここだと言っていいだろう。ありがたいアドバイスや、ウソ臭い落書きや、言葉遊びだけの殴り書きなどをかき分けながら、2ちゃんねるは私たちを迷宮のかなたへと連れていってくれるのだ。
だから、ある問題を解決するための「お墨つきの」解決方法を知りたい人や、仲良しクラブでお互いに慰めあうだけの関係を求めたい人や、「禿同」とか「逝ってよし」とかの言葉遊びを単純に楽しめない人は、居心地が悪く感じたり、「便所の落書き」などと発言して顰蹙をかうことになる。そういう意味でも、最終章に収録されている、田原総一郎や山形浩生や宮台真司らと西村博之との対談は、彼らの感性がどのへんにあるのかを映し出していてなんだか面白かった。
ともあれ、製作者の「おもしろさ」という原動力には共感を得るとともに、そのような人間が新しい風を起こすのかと感じた。