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ビッグ4 (クリスティー文庫) Kindle版
ポアロの家に倒れ込んできた男はうわの空で数字の4を書くばかり——国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。証人を抹殺し決して正体をあらわさない悪事の天才四人を追って、大陸へ渡ったポアロを恐るべき凶手が待ちうけていた。波瀾万丈の冒険と驚愕の結末!
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2004/3/16
- ファイルサイズ560 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B009DEMCS2
- 出版社 : 早川書房 (2004/3/16)
- 発売日 : 2004/3/16
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 560 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 280ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 88,025位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 77位クリスティー文庫
- - 457位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (Kindleストア)
- - 472位英米の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。
1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。
1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。
イメージ付きのレビュー

2 星
ダンボールに直に入ってて、残念だった
こんなことでと思われる方もいるかもしれないけれど、本好きで大切に使って読みたかったのに、ダンボールに直に入っていて、数箇所表紙の端が折れていました。本屋で購入すればいい話ですが、いざ利用した時にこのような状態で送られたのはとても残念です。雨でダンボールが濡れていたら本まで染みていました。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年11月5日に日本でレビュー済み
レポート
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地上波オリエント急行映画を見た後、今更のように電子書籍でポアロ物を読み続け中です。こちらはアニメや漫画好きなら全然問題ないご都合展開and荒唐無稽さです、というかアニメや漫画を見ているようなノリであっという間に読了。ヒリヒリと緊張するような堅苦しさや陰惨さが好きになれない私としては、たいへん楽しく読めました。ポアロとヘイスティングズの友情が熱いです。古典のはずが、今読んでも古く感じないクリスティはやっぱりすごいと感じます。本格ミステリとは違うかもですが、楽しく読めるという点では良いです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そんなにダメですかね。
私、頭おかしいのかも知れませんが、そこそこ面白かったです……
荒唐無稽なんて言われたりしていますが、その荒唐無稽さが面白いじゃないですか、と……
クリスティ物、ポワロ物と思わず?に読んだら面白いと思います。
多分……
私、頭おかしいのかも知れませんが、そこそこ面白かったです……
荒唐無稽なんて言われたりしていますが、その荒唐無稽さが面白いじゃないですか、と……
クリスティ物、ポワロ物と思わず?に読んだら面白いと思います。
多分……
2015年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うーん、ぱらぱらとエピソードが登場しては消えるパターンで、古さを感じさせるものかもしれません。
今回クリスティ文庫を順に再読しているのでよんんだのですが、昔創元社の文庫を途中で放り出した覚えがあります。
今回クリスティ文庫を順に再読しているのでよんんだのですが、昔創元社の文庫を途中で放り出した覚えがあります。
2014年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本でクリスティーをすべて読みました。
できはまあまあですが、本はとても綺麗でした。
できはまあまあですが、本はとても綺麗でした。
2004年5月27日に日本でレビュー済み
ポアロが世界を股にかけ、正体不明の国際犯罪組織と戦います。いつものポアロものと思って読むと「?!」ちょっと違うテイストで驚くかもしれません。謎解きではなく、頭脳と頭脳の戦いが見られます。
2023年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなことでと思われる方もいるかもしれないけれど、本好きで大切に使って読みたかったのに、ダンボールに直に入っていて、数箇所表紙の端が折れていました。
本屋で購入すればいい話ですが、いざ利用した時にこのような状態で送られたのはとても残念です。雨でダンボールが濡れていたら本まで染みていました。
本屋で購入すればいい話ですが、いざ利用した時にこのような状態で送られたのはとても残念です。雨でダンボールが濡れていたら本まで染みていました。

こんなことでと思われる方もいるかもしれないけれど、本好きで大切に使って読みたかったのに、ダンボールに直に入っていて、数箇所表紙の端が折れていました。
本屋で購入すればいい話ですが、いざ利用した時にこのような状態で送られたのはとても残念です。雨でダンボールが濡れていたら本まで染みていました。
本屋で購入すればいい話ですが、いざ利用した時にこのような状態で送られたのはとても残念です。雨でダンボールが濡れていたら本まで染みていました。
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2014年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品同様で、感謝しております。内容も大変おもしろく、クリスティ作品のなかでも、出来のいい小説だと思います。ありがとうございました。
2023年3月20日に日本でレビュー済み
予告は受けていたwが、これほどとは思わなかった。
トミー&タペンスに代表される、著者のちょい緩めのスパイスリラーは嫌いじゃないので高を括っていたのだが、なにしろビッグ4の存在によって、頭のネジをもう二回ほど余分に緩めておく必要があったw
この時期、著者のアマチュア気分のファン気質はまだ多分に残っていたと思われるので、ビッグ4の設定はモリアーティ教授のオマージュに過ぎないかもしれないが、英国の犯罪を裏で操作するモリアーティに較べて、世界の争乱を裏で操作するビッグ4は、ポワロを陰謀論の世界に強力に追いやってしまった……。【注1】
なにしろこの秘密組織、「やつらの目的は全世界を征服することなのです」(P.61)で、「やつらは、保有している磁気引力の新兵器をテストしてみたのにすぎないのです」(P.62)だとか。
そして不可思議な事件が起きれば、あのポワロが灰色の脳細胞で、「これは裏にビッグ4の手が回っているに違いない」と呟くのである……。
これではポワロは馬淵睦夫どころか、なんでもかんでもゴルゴムの仕業だと喝破する南光太郎も笑えないw
本書はもともと、『ポアロ登場』や『教会で死んだ男』に主に収録された初期短篇群と同じThe Sketch誌に、翌年の1924年に掲載された連作短篇だったが、著者は1926年末の例の事件を含む精神状態で執筆どころでなかったので、1927年の年明け間もない頃に長篇にまとめ直してやむなく?出版したものである。
予備知識なしで読んだら、トップ三人の影がやたら薄くて、ポワロはNo.4とばかりやりあっていることにも驚かされる筈だが、雑誌連載時の共通タイトルはThe Man Who Was No.4だったという。長篇にまとめ直すにあたっては、義理の兄(やらかした夫の兄ということだ)が協力しているらしく、どの程度の変更が入っているのか不明だが、もしかしたら、雑誌掲載の形で読むほうがツッコミ処は少なかったかも……そんなことないかw
しかしできれば、元の連作短篇状態のものにも目を通してみたいものである。【注2】
プロットへのツッコミ以外に、なぜ前作?の「クリスマスの冒険」でヘイスティングスをせっかく南米に葬ったというのに、わざわざ家族を置いて一時帰国という無理やりな設定を組み込んでまで、彼を復活させたのかも理解できない。
ファン人気があって、編集部から命じられたのだろうか。
おかげで、ビッグ4という巨大なツッコミ処に目を瞑っても、ポワロが心配で残していけないという理由で、危険も示唆されている家族を放置して半年以上もポワロの側に居続ける、正義感が強いだけのまったくの無能なヘイスティングスを、こちらは我慢し続けなければならなかったw
えっ、クライマックスの策略には、彼の存在が不可欠だった?
いいえ、そんな言い訳は通じませんww
もう一点、これはツッコミではないのだが、組織を束ねる影の薄いNo.1はチャイナ人である。
リー・リン・チェイリー・チャン・エイというチャイナ人【注3】で、レーニンやトロツキーも裏から操作していたそーな。
登場が1924年であることを考えれば、ノックスのツッコミに該当する一例ではあるが、元より本作でポワロと主に対決するのはNo.4なので、いわゆる「怪しげな術を繰り出す支那人」が前に出るものではない。しかし同じアジア人国として、日本の影が薄かったのはやや気になった。【注4】
まぁぶっちゃけたところ、著者に東洋への興味がそれほどなかっただけだった可能性が高いが、以下、一般的に英国人の目に映っていたであろう日本を描写してみるw
二流人種のくせに白人様の猿真似を始めたと思っていたが
日清戦争や北清事変で、意外に他の黄色人とは少し違うところを見せた。
われわれは以前からロシアの東方への拡大に警戒し続けてきたが
南アフリカ等の対応で手一杯だから
日本を利用して少しでもロシアの防波堤にするつもりで、日英同盟を結んで平等に扱ってやった。
ところが彼らは予想以上に働いて、日露戦争にまさか勝利してしまった。
その手柄で他の白人国とも平等条約を結ぶようになり
第一次欧州大戦でも役処を守って動いたから、名誉白人とおだてられたりもした。
そうすると生意気にも調子に乗って、人種差別反対とか人類はビョードーとか言い始めたこともあって
特に海を挟んだ隣国のアメリカは警戒を強めた。
彼らはわれわれが大戦中の巨額な借金で頭が上がらないのをよいことに
日英同盟を破棄させた。
ところがこんな背景に気づかず、日本人はわれわれを裏切り者だと言い始めて
アメリカと同じように敵対視するようになった……。
こんなところか。
この流れの中で、日英同盟の破棄がまさに1923年。
つまり一年前まで同盟国だったというのに、多くの一般英国人にとっては、日本への関心などないのが普通だったのか……。
そこのところがもっと知りたい。
【注1】著者に並び称される女流推理作家のドロシー・L・セイヤーズの同時期の作品「アリババの呪文」にも、メンバーを数字で呼ぶ犯罪組織が登場しているので、当時この二人だけでなく、もっと広範囲にこの手の設定の流行を論じることができるかもしれない。
【注2】安直に考えれば、18章に分かれているので、18週に渡って連載されたのかもしれない。エピソードでざっくり分ければ、「導入および精神病院からの脱走患者の事件」「ダートムアのジョナサン・ホェイリイの事件」「サリー州の科学者、ハリデイ氏失踪事件」「パリでの後日談とヘイスティングスの潜入捜査」「ウースター州のペインター氏死亡事件」「チェスの世界的名手突然死事件」「ヘイスティングス誘拐事件」「No.4の絞り込みとフロッシー・モンロー事件」「ハートフォートシャーのテンプルトン氏中毒事件」「最後の戦い」の10件に相当。【注5】
【注3】リー・リン・チェイはジェット・リーの本名。デビュー時はこの名前だった。
【注4】ある人物に化けたNo.4は、ヘイスティングスを「日本の柔道」(P.86)で投げ飛ばすけれど。
【注5】ペインター氏が始末された原因は、彼が『中国の見えざる手』という本を書いたからw 100年近く後、同じ題名で大ヒットする書物が登場するとは……。
トミー&タペンスに代表される、著者のちょい緩めのスパイスリラーは嫌いじゃないので高を括っていたのだが、なにしろビッグ4の存在によって、頭のネジをもう二回ほど余分に緩めておく必要があったw
この時期、著者のアマチュア気分のファン気質はまだ多分に残っていたと思われるので、ビッグ4の設定はモリアーティ教授のオマージュに過ぎないかもしれないが、英国の犯罪を裏で操作するモリアーティに較べて、世界の争乱を裏で操作するビッグ4は、ポワロを陰謀論の世界に強力に追いやってしまった……。【注1】
なにしろこの秘密組織、「やつらの目的は全世界を征服することなのです」(P.61)で、「やつらは、保有している磁気引力の新兵器をテストしてみたのにすぎないのです」(P.62)だとか。
そして不可思議な事件が起きれば、あのポワロが灰色の脳細胞で、「これは裏にビッグ4の手が回っているに違いない」と呟くのである……。
これではポワロは馬淵睦夫どころか、なんでもかんでもゴルゴムの仕業だと喝破する南光太郎も笑えないw
本書はもともと、『ポアロ登場』や『教会で死んだ男』に主に収録された初期短篇群と同じThe Sketch誌に、翌年の1924年に掲載された連作短篇だったが、著者は1926年末の例の事件を含む精神状態で執筆どころでなかったので、1927年の年明け間もない頃に長篇にまとめ直してやむなく?出版したものである。
予備知識なしで読んだら、トップ三人の影がやたら薄くて、ポワロはNo.4とばかりやりあっていることにも驚かされる筈だが、雑誌連載時の共通タイトルはThe Man Who Was No.4だったという。長篇にまとめ直すにあたっては、義理の兄(やらかした夫の兄ということだ)が協力しているらしく、どの程度の変更が入っているのか不明だが、もしかしたら、雑誌掲載の形で読むほうがツッコミ処は少なかったかも……そんなことないかw
しかしできれば、元の連作短篇状態のものにも目を通してみたいものである。【注2】
プロットへのツッコミ以外に、なぜ前作?の「クリスマスの冒険」でヘイスティングスをせっかく南米に葬ったというのに、わざわざ家族を置いて一時帰国という無理やりな設定を組み込んでまで、彼を復活させたのかも理解できない。
ファン人気があって、編集部から命じられたのだろうか。
おかげで、ビッグ4という巨大なツッコミ処に目を瞑っても、ポワロが心配で残していけないという理由で、危険も示唆されている家族を放置して半年以上もポワロの側に居続ける、正義感が強いだけのまったくの無能なヘイスティングスを、こちらは我慢し続けなければならなかったw
えっ、クライマックスの策略には、彼の存在が不可欠だった?
いいえ、そんな言い訳は通じませんww
もう一点、これはツッコミではないのだが、組織を束ねる影の薄いNo.1はチャイナ人である。
リー・リン・チェイリー・チャン・エイというチャイナ人【注3】で、レーニンやトロツキーも裏から操作していたそーな。
登場が1924年であることを考えれば、ノックスのツッコミに該当する一例ではあるが、元より本作でポワロと主に対決するのはNo.4なので、いわゆる「怪しげな術を繰り出す支那人」が前に出るものではない。しかし同じアジア人国として、日本の影が薄かったのはやや気になった。【注4】
まぁぶっちゃけたところ、著者に東洋への興味がそれほどなかっただけだった可能性が高いが、以下、一般的に英国人の目に映っていたであろう日本を描写してみるw
二流人種のくせに白人様の猿真似を始めたと思っていたが
日清戦争や北清事変で、意外に他の黄色人とは少し違うところを見せた。
われわれは以前からロシアの東方への拡大に警戒し続けてきたが
南アフリカ等の対応で手一杯だから
日本を利用して少しでもロシアの防波堤にするつもりで、日英同盟を結んで平等に扱ってやった。
ところが彼らは予想以上に働いて、日露戦争にまさか勝利してしまった。
その手柄で他の白人国とも平等条約を結ぶようになり
第一次欧州大戦でも役処を守って動いたから、名誉白人とおだてられたりもした。
そうすると生意気にも調子に乗って、人種差別反対とか人類はビョードーとか言い始めたこともあって
特に海を挟んだ隣国のアメリカは警戒を強めた。
彼らはわれわれが大戦中の巨額な借金で頭が上がらないのをよいことに
日英同盟を破棄させた。
ところがこんな背景に気づかず、日本人はわれわれを裏切り者だと言い始めて
アメリカと同じように敵対視するようになった……。
こんなところか。
この流れの中で、日英同盟の破棄がまさに1923年。
つまり一年前まで同盟国だったというのに、多くの一般英国人にとっては、日本への関心などないのが普通だったのか……。
そこのところがもっと知りたい。
【注1】著者に並び称される女流推理作家のドロシー・L・セイヤーズの同時期の作品「アリババの呪文」にも、メンバーを数字で呼ぶ犯罪組織が登場しているので、当時この二人だけでなく、もっと広範囲にこの手の設定の流行を論じることができるかもしれない。
【注2】安直に考えれば、18章に分かれているので、18週に渡って連載されたのかもしれない。エピソードでざっくり分ければ、「導入および精神病院からの脱走患者の事件」「ダートムアのジョナサン・ホェイリイの事件」「サリー州の科学者、ハリデイ氏失踪事件」「パリでの後日談とヘイスティングスの潜入捜査」「ウースター州のペインター氏死亡事件」「チェスの世界的名手突然死事件」「ヘイスティングス誘拐事件」「No.4の絞り込みとフロッシー・モンロー事件」「ハートフォートシャーのテンプルトン氏中毒事件」「最後の戦い」の10件に相当。【注5】
【注3】リー・リン・チェイはジェット・リーの本名。デビュー時はこの名前だった。
【注4】ある人物に化けたNo.4は、ヘイスティングスを「日本の柔道」(P.86)で投げ飛ばすけれど。
【注5】ペインター氏が始末された原因は、彼が『中国の見えざる手』という本を書いたからw 100年近く後、同じ題名で大ヒットする書物が登場するとは……。