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晴天の迷いクジラ Kindle版

3.9 5つ星のうち3.9 231個の評価

やっと気づいた。ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ――。心療内科の薬が手放せない青年、倒産しそうなデザイン会社の孤独な女社長、親の過干渉に苦しむ引きこもり少女。壊れかけた三人が転がるように行き着いた海辺の村で、彼らがようやく見つけたものは? 人生の転機にきっと何度も読み返したくなる、感涙の物語。
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登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B009GDC1NQ
  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2012/2/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/2/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 502 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ 有効になっていません
  • 本の長さ ‏ : ‎ 295ページ
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 231個の評価

著者について

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窪 美澄
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「生きる」ってなんだろう?
「仕事をする」ってなんだろう?
本書はそのような事を深く考えさせてくれます。

人は誰でも、他人の死を経験します。
人によっては、自らの死を選ぶかもしれません。
ただ、この世に産まれてきた人間は、誰だって「死」が怖いんです。

それとどう向き合うのか、本書はヒントをくれるかもしれません。

また、どんなに必死に仕事をしても、報われない時もあります。
私生活までもを犠牲にして、何のために仕事をしているのか分からなく
なってきてしまうことも、あるかもしれません。
そして残念ながら、近年 過労による自殺が後を絶ちません。

そのように仕事で悩み、答えが出なくて八方塞がりな人にも読んでもらいたい本です。

そして、結婚・出産を機に、自分の目標や夢を諦めかけてしまう女性が、
もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

この本は「自分らしく生きるにはどうしたらいいか」を教えてくれました。
私自身も子育て中で、この本を読んでとても気が楽になって、ホッとしました。

窪 美澄さんの書籍は今回初めて読みましたが、表現力がとても素晴らしく、
登場人物が目の前で生きているようなリアルさがありました。

このようなテーマの本は大抵が真剣すぎて気持ちが張り詰めるけれども、
読み進める中で、不思議と微笑んだり和んだり。
時には涙を流してしまいました。

特に深刻な悩みを持っている訳ではない私でさえも、本書を読み終えたときには、
「自然体で生きればいいんだな」と気持ちがとても楽になりました。

この本に出会えたことが、私の「人生の転機」になるかもしれません。
明日から、また明るく生きていきます。
72人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
窪 美澄 さんは、ずっと前に『ふがいない僕は空を見た』を読んで、
それなりに衝撃受けたのに、なぜかそのままになっていた方なんですけど。
今回もまた衝撃でした。
なんで今度は忘れずにちょっとあとを追っかけてみようかなと。

壊れかれた三人・・・というよりも壊れてしまった三人なんですけど。
いろんな本を読みつつ、また実生活でも思うこと。
子は親を選べない。
たまたま今回は、リアルシンデレラに引き続きこれを読んだので、
ますます重かったな。
三人三様の人生に押しつぶされて壊れていく様子
そして押しつぶす人にも壊れていくだけの葛藤があり
八方塞がり
ちょっとしたきっかけがあればたぶん自ら死んでしまうしかない
そんな三人が、これまたちょっとしたきっかけで一緒に鯨を見に行く
そして、「死ぬなよ」
ただそれだけの言葉
でも、それだけの言葉の重み

今まで周りで自ら人生を終わってしまった人がたくさんいました。
この一言、言えばよかった・・・
言っても何にもならなかったのかもだけど。
でも言えばよかったな。

ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ

心に刺さりました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月23日に日本でレビュー済み
うーん、残念。何だか合わないなあ。

3人の自殺願望者がすんでのところで思いとどまり、ひょんなことから一緒になり、遠方の浅瀬に迷い込んだクジラを見に行くという話。自死を思いとどまり、何とかやっていこうという光明を見出して終わり、という感じ。

・・・
この3人のそれぞれの話があり、独立して章が設けられています。これらはディテールに富んでおり、ドラマあり、読み物として面白かったと思います。

由人。田舎出身・三人兄弟の真ん中、母親からの半ネグレクトの末、東京で道を見つけるも自らをすり減らすデザイナー。ちなみに素敵な彼女に振られる。

野乃花。絵の天才と持て囃されるも赤貧の幼少時。高校の教師にすすめられた絵画の先生と関係を持ち18で妊娠、絵画の先生は政治家となるも、家と育児に馴染めず東京へ出奔。必死で生きてデザイン会社を興すも、最終的に倒産。

正子。死んだ姉を持つが、その死が母を過保護な毒親にしてしまう。生活のほぼすべてが母親の管理下にあり、正子の鬱屈した気持ちは高校で爆発。気持ちを理解してくれた同級生の双子の兄妹の忍は病気でなくなり、その同級生も忍の死後引っ越してしまう。自分を理解する人はいなくなる。

・・・
ここから、おそらく鹿児島県辺り?と目される地方へ浅瀬に迷い込んだクジラを見に行く、そしてそのことで由人が理性のかけらで自殺をしてはいけないということから、先ずは野乃花と寄り添い、そして偶然にその後正子と遭遇します。

なんだろう。このあたりの出来すぎ感・偶然を装う必然のような展開が、個人的には今一つに感じました。
地方の人が偶然家に招待してくれる、そこのオバアさんの暖かい歓待、その家の抱えた悲劇、そして3人の回復。

そんなにうまくいくのか?仲間も地方の方も人が好過ぎやしないか。都合よくできていないか。毒親の元に正子は帰れるのか。等々考えてしまいました。

人の可塑性が高いのはよくよくわかりますが、何だか感動させようとした?みたいな疑念すらすこし湧いてきてしまいました。

もちろん、心を病んだことのある方にとってはビビッドでリアルなのかもしれません。第一章のタイトルは「ソラナックスルボックス」で、これは解説で白石一文さんも指摘していますがうつ病のクスリらしいです。その苦難を通ってきた方は首肯しながら読めるのかもしれません。
ただ私は残念ながらでは無かったです。

・・・
ということで、初の窪美澄さんの作品でした。

個人的には今一つ合わなかったのですが、『52ヘルツのクジラたち』のように、陰→陽への回復、他社理解、絆、みたいなテーマが好きな方には合うのかもしれません。あとはYA系を読みたい方にはお勧めできるかもしれません。

他意はありませんが、偶然にもクジラつながり。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読みながら、とても幸せな気持ちになりました。
決して話の内容が「幸せ」なわけではありません。
むしろ不幸を、淡々と、しかも克明に綴っています。
果たして小説家というものは、ここまで人々の不幸を、「まるで自分が体験したかのように描けるものなのでしょうか?」、実は、「窪さん自身が実際に体験したものなのではないでしょうか?」、そう思わせるほどに、不幸な生活を強いられた人々の描き方がうまいのです。まるで、その人物たちの生活を近くで見てきたかのようです。
なるつもりがないうちに母となり、子どもを虐待してしまう主人公。母親に愛されずに家を飛び出した男。母の干渉に耐えきれずに拒食症となり、リストカットを繰り返す少女。
それらの登場人物の、生活と心象風景を、淡々と言葉を置いていくことで描いていきます。

「だけど、そもそも人間は自分以外の誰かの気持ちなんて、『わかる』ことがあるのか、と車のキーを抜きながら由人は思う」
「『正子ちゃんのここには』おばあさんが正子の左右の肩に両手を置いた。
『正子ちゃんのここには、きっと、お友だちもお姉ちゃんも、おるとよ。正子ちゃんはその人たちの代わりに、おいしかもん食べたり、きれいなもんを見たりすればよかと。それだけでよかと。生き残った人ができるのはそいだけじゃ』」

その言葉の一つひとつが心に滲み、心を揺さぶります。
その心に滲み込む何かと、揺れが、振動が、とても幸せな気持ちにさせてくれるのです。
小説のストーリーではなく、言葉そのものが心の中を揺さぶります。
これは、もしかしたら私が作者に白旗を上げているのかもしれません。「かないません。こんな話を書けるのはあなたしかいません」と。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
閉塞感を抱えた3人の物語。無理矢理、3人という登場人物を織り交ぜた感はありますが良作と感じます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 デザイン会社の若い社員が精神安定剤を並べて漢字を書くところなんざ、あーた、センスがいいわ。八方ふさがり感がよくわかる。一人目のエピソードでグッと来た。回想シーンに迫力がある。「おばあちゃん組」と「お母さん組」、とってもリアルだった。表現がいい。
 女社長が、これまた予想外にいいエピソードを展開してくる。ただ絵を描くのが好きだった少女がだんだん壊れていく様は、涙がにじむほど切なかった。
 それで、湾内に迷ったクジラを見に行くんだね、と納得しかかってたのに、なんかまた別な人物が出てくる。誰だ?こいつ?と思ってたのに、これがまた力のあるエピソードでぐいぐい迫ってくるんだわ。とりあえず、クジラのこと忘れて読もうって気になっちゃうんだ。
 そしたら力技で三人が合流しちゃって、それで終わりじゃなくて田舎のばあちゃんがいい味出して。
 救出されたクジラの多くは二日以内に死ぬなんて書かれているし、決して何かが解決したわけじゃないんだけど、でもこの小説はこれでいい。読むことができて良かった。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
15歳から48歳までの野乃花の人生の描き方は情景が
眼裏に浮かぶほどリアルで生き生きしており短編として
楽しめた。
しかし、正子の章で読むのが辛くなってしまいました。
「ふがいない〜」がすごく良かったので
こちらを読んでみましたが、あの類まれな
筆致がこの本にはなくて、ずうっと同じ調子で
しかも、長くて疲れてしまいました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『ふがいない僕は空を見た』を読み、続けて購入しました。

それほど惹かれなかった。

窪さんの作品は親子関係の描写がいろいろと考えさせられます。

最近親になった自分としては親の気持ち、子の気持ち両方わかる気がしますが、親に大きな責任があり、親が子を思うが故に発する言動が悪い方向にしか向かないところをクローズアップしている点に興味を持ちました。

また窪さんの作品を読んでみたいです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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