本当に多彩な音楽性を持つムック
特に前作カルマでその広すぎる音楽性故にヴィジュアル系という枠を派手に壊し
多くのファンを置いてけぼりにしたムックの最新作"シャングリラ"
これは15年間のムックのベストアルバムと言っていいアルバムです。
ロック、メタル、ポップス、歌謡曲、ジャズ、エレクトロニカ、ラップ、ダブステップなどさまざまな音楽を取り入れて、曲ごとに歌い方を変えています。
そして上手く纏めていてクオリティもかなり高いといえるでしょう。
こんなバンド今までありましたでしょうか?
邦楽洋楽新旧メジャーマイナー問わず多くのバンド音楽を聴いてきたつもりですが、こんな音楽性豊かなバンドはなかったです。
最近の邦楽バンドは洋楽の真似だったり2番3番煎じで似たような音楽が多くて個性が感じられないバンドが多いです。
しかし、ムックは対バンしたバンドなどの音楽性を自分たちの音楽に取り入れ、その音楽を自分たちの音として作り上げています。
非常に個性的なバンドです。
昔のムックが好きな方は残念かもしれませんが、ファンに媚びて人気のある昔の曲のような重い曲を作り昔のムックに固執したまま同じような音楽をやり続けるなんて誰でもでき、そんな音楽性のバンドはどこにでもありますが、今のムックのようにファンの希望を完全無視して自分たちのやりたい新しい音楽にどんどん挑戦し続けるなんてそうそうできることじゃないです。
それができるムックはアーティストとして本物である証拠です。
この"シャングリラ"は今までのムックの歩んだ音楽と現在のムックの音楽性の融合したベストアルバムと言えるでしょう。
日本で最もイカしたバンドは?と聴かれたら、迷わずムックと答えてこのアルバムを聴かせます。