ル・アーヴルの靴みがき 【Blu-ray】
フォーマット | ドルビー, Blu-ray, 吹き替え, ワイドスクリーン, 字幕付き, 色 |
コントリビュータ | ブロンダン・ミゲル(声:朴 璐美), アキ・カウリスマキ, ジャン=ピエール・ダルッサン, ジャン=ピエール・レオー, カティ・オウティネン(声:田中敦子), アンドレ・ウィルム(声:大塚芳忠) |
言語 | フランス語 |
稼働時間 | 2 時間 8 分 |
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商品の説明
―――おかえり、カウリスマキ!
単館順次ロードショー公開ながらも、なんと興収1億円(!)の大ヒットを記録した、2012年最大のサプライズ映画が、満を持して遂にBlu-ray発売!日本語吹替付き!
『過去のない男』『街のあかり』を超え自身最大のヒットを記録した、名匠アキ・カウリスマキの最新作にして最高傑作がこの『ル・アーヴルの靴みがき』。
庶民の慎ましい生活、市井の人々の人間模様をキメ細やかにを描く、いつもながらのカウリスマキ節といつにも増して愛おしい温もりに満ちた物語が、
あらゆる観客を至福のひとときに誘うヒューマン・ドラマにして、“最高のハッピー・エンディング映画"として映画史に名を刻むであろう、世紀の大傑作。
「世知辛い世の中にあっても、カウリスマキ界隈では奇跡は本当におきてしまう!」とカンヌで絶賛を浴び、全世界で旋風を巻き起こした。
人生の黄昏時に差しかかった初老の男と行き場のない孤独な少年の出会いを軸に、現代のメルヘンというべき魅惑的な映像世界を紡ぎ上げる。
吹き荒れる嵐のなかにあっても、いつまでも善意と信頼のあかりが灯っている、ル・アーヴルの港。
拠り所を失った人々に対する映画の優しい抱擁を、ご堪能あれ。
[STORY]
北フランスの大西洋に臨む港町ル・アーヴル。パリでボヘミアン生活を送っていたマルセル・マルクスは、いまはル・アーヴルの駅前で靴をみがくことを生業としている。
家には献身的な妻・アリエッティと愛犬ライカが彼の帰りを待っている。その小さな街で暮らす隣近所の人々の温かな支えも、彼にとってはなくてはならない大切な宝物だ。
そんなある日、港にアフリカからの不法移民が乗ったコンテナが漂着する。警察の検挙をすり抜けた一人の少年との偶然の出会いが、マルセルの人生にさざ波をおこす。
しかし同じ頃、妻アリエッティは医師より、余命宣告を受けるのだった…。
監督・脚本・プロデューサー:アキ・カウリスマキ
[CAST]
アンドレ・ウィルム(マルセル・マルクス/声:大塚芳忠)
カティ・オウティネン(アルレッティ/声:田中敦子)
ジャン=ピエール・ダルッサン(モネ警視)/ ジャン=ピエール・レオー(密告者)
ブロンダン・ミゲル(イドリッサ/声:朴 璐美) 他
[映像特典]
◆アンドレ・ウィルム インタヴュー ◆ジャン=ピエール・ダルッサン インタヴュー ◆リトル・ボブのコンサート映像 ◆予告編集
◆ヴィジュアル・パンフレット(※劇場パンフレットを静止画で) ◆スチール・ギャラリー(※名場面の数々を静止画で)
[日本語吹替] 声の出演…大塚芳忠、田中敦子、朴 ロ美 他
本編約93分+映像特典約35分
2011年 フィンランド・フランス・ドイツ合作/原題:LE HAVRE/© Sputnik Oy
2012年劇場公開作品(配給:ユーロスペース/配給協力:コミュニティ・シネマ・センター/宣伝:テレザ)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : フランス語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 81.65 g
- EAN : 4988003815646
- 監督 : アキ・カウリスマキ
- メディア形式 : ドルビー, Blu-ray, 吹き替え, ワイドスクリーン, 字幕付き, 色
- 時間 : 2 時間 8 分
- 発売日 : 2013/1/16
- 出演 : アンドレ・ウィルム(声:大塚芳忠), カティ・オウティネン(声:田中敦子), ジャン=ピエール・ダルッサン, ジャン=ピエール・レオー, ブロンダン・ミゲル(声:朴 璐美)
- 字幕: : 日本語, 日本語
- 販売元 : キングレコード
- ASIN : B009LEBRTY
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 167,347位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 10,848位ブルーレイ 外国映画
- - 16,730位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
私にも、この難題への答えがあるわけではない。それでも、このとかく非現実的な映画で、この問題を取り上げたかったのだ」
本作についてアキ・カウリスマキ監督が述べた言葉です。
本作は久方ぶりのカウリスマキ映画ということで上映の数か月前から楽しみでソワソワしていたのですが、そんな期待値の上がり切った状態での鑑賞だったにもかかわらず、期待を裏切られるどころか嬉しい誤算!もう掛け値なしで大・大・大満足の出来栄えでした!!観終わったあと幸福の余韻に気持ちよく揺られながら「これは劇場でもう一回観てもいい・・!!」「DVDが欲しいいっ!!」と熱く独りごちました。
作品解説でも、また他のレヴューでも書いてありますが、本作はフランスはノルマンディー地方の港町ル・ア―ヴルを舞台に、靴磨きを生業にごく慎ましい暮らしをしている老人マルセルとその最愛の妻で重病に罹ってしまうアルレッティ(と愛犬ライカ)、彼らの心清き隣人たち、不法入国者を追うモネ警視、そして<山上の垂訓>を憶えている―<神様を憶えている>現代のよき羊飼いマルセルが逃亡を手助けすることになる<隣人>、アフリカ難民の少年・イドリッサが織りなすミラクルハッピーエンド・ムービーです。キャストはフランス&フィンランドの混成チーム。マルセルとアルレッティを演じるアンドレ・ウィレムとカティ・オウティネンは、『ラヴィ・ド・ボエーム』『過去のない男』などこれまでもカウリスマキ作品に出演している俳優さんで、さすがの安定感でした。
日本語吹き替えは、マルセルに大塚忠芳さん、アルレッティに田中敦子さん、イドリッサに朴路美さんと、興行的に成功したためなのか随分な豪華キャスト。しかし正直、やはり字幕のほうがベターかなあと感じました。素朴で善良なマルセルに大塚さんは濃すぎると思いましたし(断っておきますが、大塚さん自体は大好きです)、また全体に、声優さんの演技に感情がこもりすぎ表情があり過ぎるために、カウリスマキ作品の無表情な味わいが薄れてしまっている気がしました。
監督がご自身で話しておられるように、この映画の特筆すべき特徴は、少なくとも大きく二つの意味で「非現実的な」ウルトラCのハッピーエンドにあります。
パンフレットに載っている監督へのインタヴューでは、インタヴュアーが「本作ではル・ア―ヴルのひとびとを結ぶ<博愛>の精神が少年を救いますが、そんな精神は現実にはもう存在しないのではないでしょうか」(趣意)と質問するのも納得のウルトラC着地です(笑)。
まさに現代のお伽話といっても差し支えのない、一歩間違えばこれ以上ないご都合主義の、ファンタジックな展開!場末のさえない警備員を主人公とした『街のあかり』で口に残ったあのビターな風味はどこへやら―しかし、その嘘のような物語を実に抵抗なく、違和感なくストーンと心に落として沁み入らせてしまうあたりが、我らがカウリスマキ監督の名人芸でしょう。このように精神性とオリジナリティの豊かな、美的にも優れた作品を撮る監督が、まだこの世の中にいてくれるということ自体にひとつの希望を、「世の中捨てたものじゃない!」という、街の灯りのようにあたたかな救いを感じます。
空や海の、またクッションや壁に用いられる彩度の低い紅や濃紺などが印象的な、相変わらず引き締まったうつくしい色調、大げさにではなくしかし確信をもって焚きこまれた文学の香り(本作ではカフカの短編集がでてきます)、人物と人物の間の吸い込まれそうな絶妙の<間>と<沈黙>、つねに底辺で生活する人間へとむけられる星の詩人の眼差し、北方人らしい寡黙と誠実と、ぴんと張りつめた透き通る大気の芸術―清く、厳しき、白銀の根雪の気配!豊饒に満ち渡る静寂という黄金!ファンには嬉しいカウリスマキ映画独特の構成要素が本作でもいかんなく発揮されています。
チャリティコンサートで資金稼ぎまでしてイドリッサのロンドン行きを助けるマルセルの情熱の源が、彼の素朴で純粋な信仰心―<山上の垂訓>に従うのはいま、われわれだけだ、との誇り高いあのつぶやき―であるという点は注目に値するでしょう。これはカウリスマキが<信仰>を「難民問題を招いているモラルの崩壊」の治癒に必要なもの、エゴイズムや無関心に抵抗力をもつものとして考えている、ということです。
この『ル・ア―ヴル』は―静かな信仰、小さな祈り、やさしい光の歌であります。作中で現れる<奇跡>は、われわれの心にもある憧れであり、願いであり、心ある人間なら誰しも、世界から失われないよう努めたく思う<詩>であるのではないでしょうか。
インタヴューでなされた先の質問に対する、カウリスマキの答えこうです―「わたしはもちろん、まだ存在していると信じています」
これは終始穏やかな感じを抱かせるのは、舞台がフィンランドではなくフランスだからでしょうか。
監督お約束〜食堂での“お湯だけ”注文、今作は“オムレツ卵1個”注文で感涙です。
車は50年代〜60年代のプジョー/ルノー、清貧夫婦の室内センス抜群のテーブル/時計。
理屈は脇に置いて、やはり監督作品を観てホントに良かったと染み入りました。
*小津を敬愛する監督ですが”赤いやかん”探しも楽しいですし”徳利”もしっかり登場します。
監督愛犬”ライカ”の健気な演技が観る者をとろけさせます。
男の名はマルセル、仕事は靴磨き、来る日も来る日もコツコツと働く。
病身の妻と愛犬一匹と暮らしている。
ある日妻が倒れてしまう。
夫は妻の回復を心から願い信じ、妻は重篤な事態を隠し辛い治療に耐えながら
一人生活する夫の身を案じ続ける。
そんな時マルセルは、密入国し警察に追われるアフリカ人少年と出会い、かくまうことになる。
マルセルの暮らしは決して楽ではない。
でも彼には自らを憐れんだり恥じたりする様子は微塵もない。
自分に与えられた、愛する妻との暮らしに感謝の念を抱いている、清貧の思想すら感じるのです。
また彼の周りも低所得者層で、かつて日本にもあった下町, 長屋を見るような雰囲気。
ただ人々の助け合いや親切は、寄り掛かる様な慣れ合いではなく、
相手の人としての尊厳を決して傷つけない、そんな感じがするのです。
本当の意味での人に対する優しさがそこにあります。
それがフランス人気質なのでしょうか。
国策で密入国者を厳しく取り締まる半面、差別の目を持たないフランス人は人を見る目があるのか・・・
マルセルが助けたイドリッサは、聡明でとても礼儀正しい少年。
店仕舞いをすると、靴磨きの道具をサッと持って歩き出す、食事の後は皿洗いをする、そんなシーンが目に留まりました。
少年捜索を任されたモネ警視も、マルセルがかくまっていることを知りながら、
犯している罪よりも、その人柄を見ているように思います。
そうここでは、夫婦がお互いを、近所がお互いを、出会った人がお互いを、
人が人を心を通してよく見ている、そんな物語なのです。
最後までゆったりとした気持で事の成り行きを見守りましょう。
じんわりと心が温まって行くのがわかります。
登場人物自身も彼らの会話もル・アーヴルの街も、主人公の老人と少年の交流すらあっさりとした表現で地味な印象はぬぐえない。
それなのに・・・だ、それなのに何故この映画を観終わるとこんなにも温かくなるのだろう?
それは少年を助けるのに必死であぶなっかしい老人も含め登場人物が周囲の人々に向ける温かな眼差しだ。
この映画はそんなお互いを見守る視点がテーマではないかと思う。
老人は少年を見ている、周りの人々はそんな老人を見ている、警部はその人々を見ている、老人の妻は夫の誠実さを信じてる、小年は彼らの優しさを見ている、神さまは正しい行ないを観ている。
ラストの少年が真っ直ぐにこれから行く先を見ているシーンはセリフも独白もないけれどそれでも彼には明るい未来があると僕は素直に信じられた、少年と同様に僕もこの世界の優しさを観たから。
積み重ねられたセリフや説明よりも説得力のあるラストに心が温まりました。
この映画に出会えたことに感謝しています。
カウリスマキ作品は上質な紙芝居のようです。1つ1つのカットが芸術的で、一時停止で観てみると、改めてカウリスマキ監督の計算されつくした構図に感動します。
最後の2段階のハッピー(①イドリッサが旅立ち②アルレッティの病気が完治)は何度観ても心が晴れやかになりますよね。
やっぱりカウリスマキ監督最高です!!(裏切られたことがありません。)
いつも作品のなかに流れているのは暖かい人間愛ですが、今回のは監督のファンのみにあらずみんなに観てもらいたいです。
もともと人間がもっている愛というものをストレートに私たちに描いてくれた気がします。
それから、作品を通して伝わってくる上品な色使いが素敵です。(全体的にはブルーが基調です。)
何度観ても、その都度発見があり、これからもずっとアキ・カウリスマキのファンでいたいと思いました。
(蛇足ですが、作品中にシチューを入れた鍋がありましたが、あれはセブ《今のティファール》の圧力鍋です。私は嫁いでから31年、ずっと愛用しています。部品が壊れても修理がききます。
フランスの代表的作品だと思っています。そんなディティールにこだわるカウリスマキ作品がますます好きになりました。)
リアルな物語としてみれば、多分にでき過ぎた話ということになってしまうだろうが、これは美しきファンタジーなのである。現代を舞台にしていながら、登場人物、町の風情や小道具に至るまですべてがノスタルジーに彩られ、せちがらい世の中が失ったものを愛おしんでいるかのようだ。
役者の演技は見事なまでに過剰さが削ぎ落とされ、強固なリアリティに裏打ちされている。その演技を活かす演出の微妙な間が実にいい。そこからそこはかとないユーモアが生まれ、あたたかさが見る者をやさしく包みこむ。アキ・カウリスマキ監督の人間観察の達人たる所以だろう。
他の国からのトップレビュー



Die Bilder sind nur auf den ersten Blick karg... doch überall ist Botschaft. Ebenso in den Dialogen.... - reduzeirt auf das Wesentlichste.... und alles ist gesagt - auch zwischen den Worten. Die Botschaft ist tief und hammerdirekt... - und wirkt in ihrer Tiefe noch 3 Tage später nach... - und man entdeckt immer noch eine andere Schicht.... - Ein Erlebnis - kühl und klar... - und wärmend.

Marcel is an ageing pensioner in the French city of Le Havre. He shines shoes on the street to keep body and soul together. His wife Arletty is a homemaker. Their longstanding relationship is loving, expressed more by small acts of consideration than by the content of spoken language. A gesture or glance is enough to speak to the heart. Their eyes shine in the presence of one another.
Le Havre, Calais and other port cities along the coast of Normandy are stepping stones to Britain for refugees. Though many of them come from the warm tropical sun of Africa, Britain for them is the land of milk and honey, a sort of Shangri-La. This thought may make us smile a little, but then we’ve never had to stand inside their shoes. Comfort has insulated us from the world.
Idrissa is a boy of about 12 or 13. He arrived in Le Havre by ship in a large metal shipping container. Inside it with him were several African families, including his own.
The cops and port authorities are tipped off. They raid the container when it is placed dockside by a large, monstrous mechanical crane. Darkness is transformed to light as the doors open, the light touching the black faces within — worried, frightened, anxious faces, the camera lingering on these. Where are they? The people don’t know but they hear French spoken, so this can’t be England.
The fashion statement made by the assault team is one of intimidation and overkill, the cops dressed in Darth Vader black body armour, helmets, boots, gloves. The refugees are the opposite: wide-eyed, unprotected, vulnerable lambs.
Idrissa stands near the open doors. His grandfather nods to him, the message clear: jump and run for it when you can. He does. An automatic weapon is raised to shoot him dead. But the officer in charge (an artistically named detective called Monet) pulls the barrel of the weapon down and shouts:
“Are you crazy? He’s a child.”
Monet is fed up with lousy assignments, this being one of them. He loves busting real criminals, not incarcerating poor refugees condemned by governmental policy. If the refugees are a social and political problem for the nation, the government can solve it without him. Thus rebellious, he lets Idrissa slip away.
Marcel sees the local newspaper the next day. A front-page story says a manhunt is being mounted to catch the miscreant. From the sensational nature of the story you would think France’s security has been compromised by the boy. A new Dreyfus threatens to betray the nation.
Marcel wanders down to the wharves of Le Havre. This is where the boy disappeared. Marcel carries his shoeshine kit, as well as a baguette and some bottled water in a paper bag. He also slips in a few euros. The boy is frightened and timid, soaked to his skin in the waters of the harbour. But he appreciates the gifts and manages to follow Marcel home, eluding the cops en route. So begins the adventure of Marcel and Idrissa, Marcel hiding, sheltering and protecting the boy as they try to stay a step ahead of the cops.
Why should Marcel care? Why take the risks? At one point he describes to Idrissa the life he once led in Paris as an artist. Back then he was a bohemian who lived by his own rules, or a lack of them. He did what he felt like in the moment. All was intuition and inspiration. And passion. The passionate are the risk takers. What’s to lose if the feeling is right? In this case Idrissa feels right to Marcel. France is an abstraction, just an idea compared to Idrissa. The boy is in danger and need. How sublime then to subvert the system to help someone truly in need.
Arletty needs Marcel too. She is suffering. The pain in her stomach is acute now. Doctors at the local hospital give her little chance. Cancer, the dreaded modern disease, is spreading. She pleads with the doctors to deceive Marcel. It isn’t as bad as it seems, she tells him, saving him from the anguish of knowing the physical pain she’s in. ‘Benign’ becomes his favourite new word even though Arletty and the doctors know it’s a lie.
The game between Marcel and the authorities becomes cat and mouse. The cops are the cat and Idrissa the mouse. Idrissa scurries from place to place, staying first with Marcel, then with several neighbours. People come to love Idrissa for his disarming innocence and helplessness. They might wish to have sons like him, sons so different from all the French boys these days who lack modesty and manners.
What will happen to Idrissa? Will his dream to live in the land of milk and honey come to pass? His mother is there now — in London. His father tried to get there as well but didn’t make it. We hear he died, presumably en route. Idrissa has been travelling from Africa with his grandparents, not parents.
Salvation, it turns out, is expensive. Idrissa’s passage to Britain, if it is to happen, will not come cheaply. Shining shoes in Le Havre won’t cut it. Instead, Marcel needs an elaborate scheme. This will be connected to music.
The music, as always in a Kaurismäki film, is fabulous. In this case French rock ’n’ roll modelled on the American original. Rock is rebellious. Rock sneers at authority. Or the best early rock did. One group on stage in the film is led by Little Bob. He and his band are tremendous.
Little Bob provides indirect spiritual commentary on the act of escape. Bold persons are the ones who want to be free, and if travelling to Europe from Africa by ship in a metal shipping container isn’t bold, few things are.
Some critics love to label Kaurismäki a pessimist. But most artists examining the state of the world might fall into that category, as it’s where their honesty leads them. They aren’t likely to sugarcoat reality. As it happens, some things fall through the cracks, and human kindness and common decency can be two of them. They’re just as real as all the corruption, greed and selfishness in the world. Aki knows this and wants to remind us of it.
The film therefore isn’t dark. Only its humour is. What stays with us is the love of Marcel and Arletty for one another, the kindness and generosity of ordinary French people toward Idrissa, and the feeling of what it means to be free. Monet the detective dwells on the idea of freedom. He’s not just a cop; he’s a moral thinker as well. How does he pursue the case of the missing boy? Very eccentrically, the presiding spirit laissez-faire.
The film is a fable, a fairy tale, a moral allegory. Some of the greatest art amounts to this. There’s no doubt Aki Kaurismäki put his heart into this film, commenting as he does on the power of love and the beauty of human kindness.
