![セブン・デイズ・イン・ハバナ [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/718cAiK+suL._SY445_.jpg)
日替り監督による―1週間の短編アンソロジー。Cubanoは貧しいけれど 人の心は温かく豊か。「映画は脚本･プロットだ!」云々…と、しゃにむに鬼の首を取ったような自分のレビューが、バカらしくなるw 見方をニュートラルに戻してくれる作品。気負ってない各話の繋がりも妙味。
月曜「ユマ」🇵🇷ベニチオ･デル･トロ初監督 『Che』でゲバラも演じた売れっ子
―敬愛する新藤兼人を意識した ハバナ観光の魅力ある導入
火曜「ジャム セッション」🇦🇷パブロ･トラペロ監督 『Crane World』Venezia批評家賞
―🇷🇸Emir･クストリッツァ(本人役)泥酔した映画監督とTAXI driver
水曜「セシリアの誘惑」🇪🇸フリオ･メデム監督 『赤いリス』『ローマ、愛の部屋』
―🇨🇺歌姫Melvis Santa Estévez 体当たりのsexy
木曜「初心者の日記」🇮🇱エリア･スレイマン監督 主演 脚本 撮影 『消滅の年代記』『D.I.』
―カストロ議長VTR とパレスチナ系記者の暇つぶし…w
金曜「儀式」🇦🇷仏育ち鬼才ギャスパー･ノエ監督 『アレックス』『エンター･ザ･ボイド』
―東部ハイチ移民によるヴードゥー教信仰 少女が… 異質! やっぱ変態w
土曜「甘くて苦い」🇨🇺フアン･カルロス･タビオ監督『苺とチョコレート』『バスを待ち』
―Havanaの日常 求める幸せ…
日曜「泉」🇫🇷ローラン･カンテ監督 『パリ２０区、僕たちのクラス』
―聖母マリアのために 我儘お婆ちゃんを取り巻く物資調達!
✴︎通好みの作家陣 どの挿話に共感するかは観る人の感性。後半に進むほど Cubanoたちの雰囲気･気質が濃厚に。
✴︎憂いに溢れるMusica♪ 火曜日 朝焼けの海辺でアレクサンダー･アブレウの吹くトランペット「♫レソネス･デ･ソブラ」は秀逸。木曜日は「♫ベシート･デ･ココ」の喜と哀。
✴︎【pick up!】水曜日のMelvis Santa Estévez（╹◡╹）内容はメロドラマでしたが…歌唱に魅せられます❤︎Melvisは小学生から3人で歌うキューバのDestiny's Childと云われ ミクスチャーグループ、インテラクティーヴォ(Roberto Carcasses)に参加。prime MUSICで聴けます♪二周目はヘミングウェイが好んだラム酒やモヒートを用意すれば格別。最近はカミラ･カベロの活躍も。
ー以下 蛇足ですー
【人種】キューバには先住民族がいましたが、16世紀初頭スペインによって征服され 虐待や欧州の疫病で100年後には ほぼ絶滅してしまいました。 現在キューバに暮らしているのは、征服者や労働者として後から来た人々。ヨーロッパ系の白人(主スペイン系)、アフリカ系黒人、ムラート(混血)、メスチソ(白人と中米先住民の混血)、華僑、レバノン人、ハイチやジャマイカなど周辺諸国の移民、アメリカ移民、戦前に移民した日系人1%未満、など多様。現在では 無宗教者が過半で階級社会の破壊により人種差別は少ない。同じ島国として興味深い。もちろん 観光人種による〝たかり〟はアリますw 無意味に現金を払っちゃダメ!
【近代史】かなり端折ると-1898年に圧政を強いる宗主国スペインに対して友好国アメリカと破り 1900年代 米国資本による白人企業支配が進みます、有色人による反発にアメリカ軍が介入。さらに1952年バティスタがクーデターを起こし 傀儡政権･米国政府･米国企業･マフィアがキューバの富を独占し 半植民地状態が形成されます。その後…弁護士フィデル･カストロの蜂起とアルゼンチン人医師のチェ･ゲバラによるキューバ革命へ。
2015年🇺🇸と🇨🇺、1961年に断交して以来54年ぶりに国交の正常化。トランプ政権によって 積極的な交流は沈静化していますが、資本の波は速いでしょう。異邦人としては、カワイイ丸目クラシックカーが居なくなる･Cubano気質の変容が寂しい…未体験の方は 今のうちにヾ(๑╹◡╹)ﾉ"私の©️フォトを上げて置きます。
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