メディアを読み込めませんでした。
でも、伝統文化の人形を「欲しい」と思ったことは、一度も無かった。
フィギュアの魅力を感じてからも、萌える美少女フィギュアばかりを買いあさり、
エロいものを求めてやまない日々を送っていた…。
そんなある日、エロくないフィギュアなのに、
初めて「欲しい!」と思える彼女「湯音(ゆね)」と出会った。
彼女は、19世紀後半に、フランスのパリまで、
奉公しにやって来た少女(いわゆるメイド?)という設定で、
伝統文化である日本の振り袖を着ているのであった。
なんだ?こんな古くさい和服のフィギュアなんか売れるのか?
そう思った瞬間、彼女と目が合って数秒見つめ合う私と彼女…。
私は、あっという間に彼女に惚れてしまった。
まず、1/4.5スケールという特異な大きさ!
重さは、台座込みで507g
身長は、台座込みで275mm
直径100mmの円形台座に収まるほどの細さなのに、
立派な日本の伝統人形と張り合える大きさと迫力があります。
次に、豪華な振り袖衣装が見事です。
全体に薄い桃色の布地に、赤牡丹と小梅をちりばめています。
そして、日本を象徴する桜の花びらを組み合わせた紋様
が高貴な印象を与えています。
また、胸元の水色の帯揚げが「柔らかさと温かみ」を
濃い桃色の帯締めで細い体を強く縛り込み「凜々しさ」を
胸から腰までを包み込む幅広の深紅の帯が実サイズに換算して
幅30cm×長さ4mはあるかと思えるほどの大迫力です。
背中で束ねられた帯が左右に垂れ下がり、「翼」のように見えます。
その帯の中央には、天皇家の家紋を思わせる白い大日輪のひまわり
をあしらっており、煌びやかさを放っています。
陶器製と違って、柔らかな振り袖が袂まで薄く造形されていて、
後ろ帯も布地の曲線や軽さを美しく、
湯音の未成熟なお尻の曲線も美しく現れています。
さらに、首を左へかしげた仕草は、日本女性の清楚な雰囲気を
おかっぱ前髪の頭に付けたリボンと髪飾りと簪で和洋折衷の華やかさを
両手を胸元へたぐり寄せる動きは、自己主張を控える慎ましさを
感じさせてくれます。
最後に、足下には、紅い鼻緒の付いたぽっくりと白の足袋で
片足立ちで、ちょこんと立ち止まった彼女の快活さを表しており、
お茶目な少女特有の元気さと明るさも伝わってきて、
「かぽん、かぽん…」という下駄の音までも聞こえてくるようです。
私は、湯音のキャラを全く知らないのですが、古式ゆかし日本女性の徳と美を
このフィギュアは上手く表現できているのではないかと思います。
今まで、エロ美少女フィギュアに大金をつぎ込んできた自らの愚かさを
悔い改めたい人は、このフィギュアをお手元において
日本男児の徳と美について、考えてみるのも一興かと思います。