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イーハトーヴ交響曲
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曲目リスト
1 | 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌> |
2 | 剣舞/星めぐりの歌 |
3 | 注文の多い料理店 |
4 | 風の又三郎 |
5 | 銀河鉄道の夜 |
6 | 雨にも負けず |
7 | 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌> |
8 | リボンの騎士(Encore) |
9 | 青い地球は誰のもの (Encore) |
商品の説明
内容紹介
構想10余年「世界のTOMITA」進化の結晶!
収録予定曲
1. 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>
2. 剣舞/星めぐりの歌
3. 注文の多い料理店
4. 風の又三郎
5. 銀河鉄道の夜
6. 雨にも負けず
7. 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>
8. リボンの騎士(Encore)
9. 青い地球は誰のもの (Encore)
宮沢賢治の計り知れない言葉の宇宙に幼少の頃よりインスピレーションを受け続けてきたという冨田が10数年の構想を経て、満を持して取り組んだこのシンフォニーは、合唱も含めた総勢300名の大オーケストラにより演奏されます。また、現代カルチャーの象徴でもあるヴォーカロイド「初音ミク」がソリストとして起用されることも、大きな話題として既に多方面から注目を集めています。このコラボレーションは、単に人気にあやかるものでは決してなく、「初音ミク」が、冨田勲が道を拓いた電子音楽史の系譜を現在に繋げる存在であることを示す点で、まさに冨田でなければ発想・実現できなかったアイディアです。
世界初演となる11月23日(2012年)の公演では、オーケストラの演奏に併せ、世界で初めて「初音ミク」をリアルタイムで歌わせる試みがクリプトン・フューチャー・メディア㈱全面協力のもと披露される予定であり、電子音楽史におけるテクノロジーという面でも衝撃的なイノベーションをもたらす、記念碑的作品となります。
稀代のメロディ・メイカーとして戦後日本の音楽界を牽引してきた「作曲家」冨田勲、そして、世界中のアーティストに影響を与え続けた「電子音楽のオリジネイター」冨田勲。「イーハトーヴ交響曲」は、冨田のこれら二つの側面を至上の形で昇華させた、次世代へのバトンであり、提言です。
CD/SACD ハイブリッド
メディア掲載レビューほか
作曲家・冨田勲が、少年時代より深く共感を寄せる宮沢賢治作品をテーマに、キャリアの総決算として創作する、壮大な交響曲集。宮沢賢治の計り知れない言葉の宇宙に幼少の頃よりインスピレーションを受け続けてきたという冨田が10数年の構想を経て、満を持して取り組んだシンフォニー。合唱も含めた総勢300名の大オーケストラにより演奏された作品。 (C)RS
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 12.4 x 14.2 x 1.19 cm; 100.07 g
- メーカー : 日本コロムビア
- EAN : 4988001741671
- 商品モデル番号 : B00A2GWP6O
- 時間 : 43 分
- レーベル : 日本コロムビア
- ASIN : B00A2GWP6O
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,120位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,283位ヒーリング・ニューエイジ
- - 2,276位交響曲・管弦楽曲・協奏曲
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
カーステレオや携帯オーディオで聴くためにCDが便利ですので。
購入以来、毎日くり返して聴いています。通勤中も、家でPCの前に座っているときもずっと聴いています。
2012年11月初台の東京オペラシティの世界初演音源です。
(Blu-rayは2013年9月渋谷のBunkamuraオーチャードホールの東京再演です。)
初演とは思えない完成度の高い演奏に感激しました。
録音状態が大変良く、ライブとは思えない(スタジオでライン録りしたような)高音質です。(付属のブックレットによると「東京オペラシティーのS席の音響のベストポジションに皆様の耳が位置した状態を想定しての録音」と言うことです。)
一つ一つの楽器、歌声がはっきり聞き取れます。
第一楽章「岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>」は雄大さが感じられ、
第二楽章「剣舞」は迫力があります。
第三楽章「注文の多い料理店」は、妖しい雰囲気がエキゾチックなメロディーに乗せて歌われます。宮沢賢治の原作は山の中の妖しい料理店に取り込まれた二人の紳士の悲劇ですが、冨田勲オリジナルの第三楽章は、初音ミクがパソコンの中のかりそめのボディーで「出られない。出られない。」と歌い、アブラカタブラと呪文を唱えます。
と言うような内容は、CDについているブックレットに、書いてある内容を参考にしています。
ブックレットは、歌詞、引用曲、引用曲の作者なども詳しく記されています。
加えて「イーハトーヴに寄せて」と題して冨田勲が詳しく記した解説が読めるのがうれしいです。
第四楽章「風の又三郎」の作曲は杉原泰三がクレジットさています。これは、本ブックレットで冨田勲が「尋常小学校の頃観た映画として記している1940年島耕二監督日活版の「風の又三郎」で又三郎が嵐の中で歌う曲だからです。
その他、岩手山の大鷲の由来、初音ミクをそのまま歌わせたのではなく、この交響曲の為に、指揮者に会わせて歌い踊る技術を開発した旨、初音ミクに仮託したのが宮沢賢治の妹トシ(「永訣の朝」で(あめゆじゅとてちてけんじゃ)と言う妹)で、宮沢賢治の作品としては、死に水を求めるシーンしか出てきませんが、このブックレットでは。。。引用しすぎですね。
とにかく僕は買って良かったと思っています。
数ある宮沢賢治作品へのオマージュの中で、なぜ冨田勲のイーハトーヴ交響曲が僕の胸に響くのか。さらに繰り返し聞きながら思いを馳せたいと思います。
かのオープニング(最初期のものでバスバリトンのスキャットをメインボーカルにしている版)
は今聴いてもその壮麗さに圧倒されるほどです。
今回の作品は
富田勲氏の過去のシンセサイザー作品同様 既存のクラッシック曲をベースとしたアレンジ作品です。
ベースになっている曲は、
ヴァンサン・ダンディ作曲フランスの山人の歌による交響曲
ソロヴォーカルとして初音ミクを迎え
宮沢賢治の詩や童話の作品イメージを表現したものです。
大友直人指揮の日本フィル+混声合唱の演奏は豪華で
その出来はまさに感動的と言っても過言ではありません。
アンコールには、ミクのヴォーカルによる 往年の名作
リボンの騎士 オープニング
これもファンにとってはうれしい。
ご参考追記:下記番組 2013年2/9深夜 Eテレで再放送あり
音で描く賢治の宇宙〜冨田勲×初音ミク 異次元コラボ〜
追記
Eテレ再放送観ました。残念ながら著作権の関係でオンデマンドでは配信しないそうですが
ここ数年、数度にわたって、CGのボカロたちが生バンドと共演するライブを実現したことは記憶に新しいところで、この場合は決まったテンポ(あらかじめ作られたボカロの動き)にバンド演奏を合わせるという形だったのに対し
今回のイートハーヴ交響曲では、オーケストラ指揮者のリアルタイムに変化する棒の動きにミクの歌と踊りを合わせるという試みが実現されました。
具体的には、指揮者の棒に合わせてテンポ?を演奏するキーボード奏者をオケの中に入れその演奏を拾ってミクの歌と動作をさせるといった具合です。CDではその映像が見られないのが残念です。
ボカロの登場以来、いろんな音楽の可能性が押し広げられてゆく様はわくわくせずには居られません。
追記:2013.05.04 NHKで全曲放映されましたね。アンコール曲はありませんでしたが・・・
ポップ歌手が、本格的クラッシック系新作曲のソリストに呼ばれることはまずないことです。
しかし、ボカロは電子の歌姫としての印象がこの作品自体のイメージにぴったり合ったということももちろんですが、変な意地もこだわりもない純粋に 歌うために存在する楽器であるが故だと思います。
映像とともに視聴すると感動もことさらですし、作曲者の意図が映像をともなってこそ伝わるものもあると思います。
コンサート前半プログラム(映画音楽集、ジャングル大帝、指揮者との対談)も見たい。
作曲者の貴重な製作意図や初音ミクを指揮者に反応させるための製作秘話も、また見たい。NHKから映像提供を受けるか、作曲家西村隆氏との対談を別途再収録していただく等の方策で、特典映像にしてDVD2枚組5000円以下くらいで発売してください。待望しております。
きたる8月30日の岩手の再演が待望されますが、初音ミクが雨女だそうで、屋内会場に緊急移動の可能性があります。
東京初演の様子全てをぜひ、当日来れなかった方々が見られるようお願いします。同好のファンで要望していきましょう。
宮沢賢治が好きですが、癒されます。
これまでにNHKをはじめ民放やネット番組などでドキュメンタリー、
トークイベントなど特集されていますが、それらを見ることでこの作品に対しての見方が改まりました。
宮沢賢治が描く幻想的な異次元の世界。異次元の存在の象徴としての初音ミクが
「注文の多い料理店」や「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」の不可思議な世界を案内し、
一方で冒頭の「岩手山の大鷲」「雨にも負けず」などではオーケストラと混声合唱が
冨田さんの持ち味でもある土着的とも言える旋律で、現実世界を表現します。
最終楽章で再度登場する「岩手山の大鷲」では、初音ミクと児童合唱とが二重唱を奏で、
幻想と現実とが同化するという構成。
インタビューなどを拝見する限りですと、冨田勲さん自身は初音ミクの非実体性に
若くして亡くなった賢治の最愛の妹のトシを重ね合わせているようで、
最後のミクと合唱との二重唱は現世と幽世との繋がりの象徴のようにも思えました。
以上はあくまでも私個人の解釈ですが、幻想と現実とが入り乱れるイーハトーヴの世界を旅し
最後には最愛の人と再会するというストーリーを連想し、涙が止まりませんでした。
構成もさることながら、初音ミクの歌声も楽章によって明確なコンセプトが感じられ、
例えば「注文の多い料理店」と「銀河鉄道の夜」では全く歌い方が違い、
前者は不気味な存在としての歌い方、後者は賛美歌を歌う天使のような歌い方・・・というように
楽章に合わせて「演じる」ことを徹底しているように思いました。
などなど、散々と考察的な感想を述べておきながら・・・ですが、
一番大切だと思うことは、そういったコンセプトや作品の意義ではなく
(もちろんそれらも大切ですが!)まず楽曲が素晴らしいということです。
作品の背景や作曲者の想いを知らずに聴いても、総勢300人を超える
合唱とオーケストラとが織り成す重厚な音の世界に心を揺さぶられますし、
話題になっている初音ミクに関しても、多様な表現を段階ごとに味わえます。
特に「銀河鉄道の夜」のビブラートはとりわけ美しく、琴線に触れる出来栄えです。
一聴にして感動し、この作品に込められた想いや意義に触れてさらに感動する。
更にはアンコールの「リボンの騎士」「青い地球は誰のもの」も実に素晴らしい!
一粒で二度といわず、三度美味しい名盤です。
初音ミクに関しては、彼女らしい役柄が与えられており、「あたしは初音ミク かりそめのボディ 妖しくみえるのは かりそめのボディ … パソコンの中からは 出られないミク」という詩や、敢えて調教を抑えた歌声でその「役を演じて」いる。ある意味、彼女の正しい使い方ではあるが、それを前に出して売り文句にするほどではない。初音ミクのファンというだけの人は期待しない方が良いだろう(そういう曲ではないということ。むしろ、過去のシンセサイザーばりばりのころの冨田勲をリアルタイムで知っている身としては、そのころに初音ミクがいて、本気で初音ミクを調教してくれれば、どんなものが出来たかと考えるが、まさに「ないものねだり」だ)。
オススメの一枚と言える。