以前『キーリ』を読んで楽しませてもらったので、
「どんな乙女向けの小説を書くんだろう」と、興味と期待が半々で読み始めたのですが……。
まず、主人公の少女に好感が持てず、感情移入もできませんでした。
“性格に難がある、または強烈な個性の持ち主である主人公”であっても、それが作品の魅力となっていれば許せると思います。
しかし、この主人公の少女は、精神的にあまりにも未熟で、また周囲に甘やかされることに慣れてしまっています。
恋愛というより介護されているような関係です。
半身である双子の兄に抱く恋心も、愛や恋ではなく依存にしか思えません。
異性に迫られるシーンも、ありきたりすぎて、ドキドキさせられません。
また、いくら旧い名家の家とはいえ、設定があまりにも非現実的で、作ったような感がします。
後半のクライマックスからは少し展開が面白くなりますが、それまでは悩んだり嫌われたり衝突したりといった暗い人間関係が
主体のストーリーで、気が滅入ります。
ドロドロしたメロドラマや、嫉妬も含めた関係の少女マンガが好みであれば、悪くないのではと思いますが、
そうでない方は読んでもストレスが溜まるのでやめましょう。
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エンドロールまであと、 (ルルル文庫) Kindle版
双子の姉と弟の、禁断の愛の行方は!?
旧家に生まれた双子の高二、右布子と左馬之助は最近ぎくしゃく。二人が所属する映画研究会での活動も楽しいものの…。「その想い」が何か自覚してしまった弟と自覚していない姉の、禁断の恋は熱く静かに動き出す!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
旧家に生まれた双子の高二、右布子と左馬之助は最近ぎくしゃく。二人が所属する映画研究会での活動も楽しいものの…。「その想い」が何か自覚してしまった弟と自覚していない姉の、禁断の恋は熱く静かに動き出す!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/8/1
- ファイルサイズ7492 KB
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登録情報
- ASIN : B00ABGOAFE
- 出版社 : 小学館 (2007/8/1)
- 発売日 : 2007/8/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 7492 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 300ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 367,624位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 181位ルルル文庫
- - 38,974位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
兄弟同士の恋愛には幸せな結末が訪れないと知っていても、やはり読後感は哀しくて、でもちょっぴり爽やかな感じもします。
2009年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
壁井さんらしい切ないストーリー。
ラブコメのような紹介をされているが、壁井さんの他の作品のような切ないお話です。
壁井さんの上手い描写もあり、その場にいるような感覚にさえなります。
一度読んでみる事をオススメします!
ラブコメのような紹介をされているが、壁井さんの他の作品のような切ないお話です。
壁井さんの上手い描写もあり、その場にいるような感覚にさえなります。
一度読んでみる事をオススメします!
2008年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「NO CALL NO LIFE」を読んでから壁井さんの文が好きです。
読者に「もっと読ませたい」と思わせるような、物語に引き込まれる文だと感じてます。
本書ですが、小学館ルルル文庫「エンドロールまであと、」に
登場人物らにまつわる短編が3作追加されています。
それによって、本編では微妙なままで終わった西丸君の恋も消化されているし、
結末に対する救いが少しあったかな、と。
ストーリーのキーワードは「禁断の恋」で、これは帯にも書かれていたんですけど、
個人的には初めからそのワードを意識して読むより、
読み進めるうちに読者がそれに気づくほうがおもしろいかも。
結末はけしてハッピーエンドではありません。
むしろ禁断の恋より、もっと違う何かをテーマにしているのではと私は思いました。
ひとつ「あれ?」と拍子抜けしたのは、主人公2人の心情があまり濃く描かれていないことかな。
むしろ脇役のほうが心情は強く伝わってきました。
でも、読んでよかったと思える作品。
壁井さんの描く青春は濃く、それでいてリアルですよね。
未来を思うだけで、何かとてつもなく大きなものに押しつぶされそうな感覚を覚える。
ただ幸せになりたくて、痛々しくても必死に生きた毎日。
そんな日々がありありと描かれている一冊です。
読者に「もっと読ませたい」と思わせるような、物語に引き込まれる文だと感じてます。
本書ですが、小学館ルルル文庫「エンドロールまであと、」に
登場人物らにまつわる短編が3作追加されています。
それによって、本編では微妙なままで終わった西丸君の恋も消化されているし、
結末に対する救いが少しあったかな、と。
ストーリーのキーワードは「禁断の恋」で、これは帯にも書かれていたんですけど、
個人的には初めからそのワードを意識して読むより、
読み進めるうちに読者がそれに気づくほうがおもしろいかも。
結末はけしてハッピーエンドではありません。
むしろ禁断の恋より、もっと違う何かをテーマにしているのではと私は思いました。
ひとつ「あれ?」と拍子抜けしたのは、主人公2人の心情があまり濃く描かれていないことかな。
むしろ脇役のほうが心情は強く伝わってきました。
でも、読んでよかったと思える作品。
壁井さんの描く青春は濃く、それでいてリアルですよね。
未来を思うだけで、何かとてつもなく大きなものに押しつぶされそうな感覚を覚える。
ただ幸せになりたくて、痛々しくても必死に生きた毎日。
そんな日々がありありと描かれている一冊です。
2010年6月26日に日本でレビュー済み
壁井さんの作品は、キーリ、カスタムチャイルド(電撃文庫)、
NO CALL NO LIFE、鳥籠荘と読んできました。
今までの作品と同様に壁井さん独自の退廃的な世界観は健在。
ですが、恐らく今までの作品と違い非現実や非日常を舞台にしていないためか、
社会的な立場や世間の目などのしがらみに縛られたものになっています。
主な登場人物は4人で、それぞれの視点でそれぞれの物語が語られていきます。
恐らく読者が一番期待しているであろう双子の話は最後に本編のまとめ的に書かれています。
NO CALL NO LIFEのような恋愛小説を期待されていると、物足りなさを感じるかと思います。
着地点は近いのに、そこに辿りつくまでの盛り上がりに欠けるというか。
これから盛り上がるか?と思うところで出鼻を挫かれました。
確かに伏線はあるんですが、結末はちょっと性急すぎた気がします。
色々大人の事情があったのかもしれませんが、
出来れば二冊分くらいのボリュームで掘り下げてほしかったです。
壁井さんの作品は好きですが、だからこそあえて本作は☆3つをつけさせていただきました。
NO CALL NO LIFE、鳥籠荘と読んできました。
今までの作品と同様に壁井さん独自の退廃的な世界観は健在。
ですが、恐らく今までの作品と違い非現実や非日常を舞台にしていないためか、
社会的な立場や世間の目などのしがらみに縛られたものになっています。
主な登場人物は4人で、それぞれの視点でそれぞれの物語が語られていきます。
恐らく読者が一番期待しているであろう双子の話は最後に本編のまとめ的に書かれています。
NO CALL NO LIFEのような恋愛小説を期待されていると、物足りなさを感じるかと思います。
着地点は近いのに、そこに辿りつくまでの盛り上がりに欠けるというか。
これから盛り上がるか?と思うところで出鼻を挫かれました。
確かに伏線はあるんですが、結末はちょっと性急すぎた気がします。
色々大人の事情があったのかもしれませんが、
出来れば二冊分くらいのボリュームで掘り下げてほしかったです。
壁井さんの作品は好きですが、だからこそあえて本作は☆3つをつけさせていただきました。
2007年8月2日に日本でレビュー済み
一卵性双生児なのに異性同士の双子の恋・・・
表紙もかわいいかんじだし、そういった設定も気になって
ちょっと手にとって見ました。
ら。
あれーーーーーー?!
思ったよりだいぶシリアスなお話でびっくり。
この作品はライトノベルというより、もうちょっと違ったジャンルの
文芸作品になりそう。
特徴としては、安易なハッピーエンドで終わらせていないこと。
これは良くもあり・・・とても悲しかったです。
正直、メイン2人が書ききれていなかったように感じました。
というより登場人物の心情?
なんとなく中途半端な気がするのです。
2人の絡みが割と少なかったせいもあるのかな?
でも、それをカバーするくらい文章がうまい!
読み手を引き込む文章を書かれます。
禁断の恋、と呼べるのかどうか。
ただひたすらに生きた切ない青春の日々。かけがえのない日々。
読了後は少しの喪失感を伴う作品でした。
表紙もかわいいかんじだし、そういった設定も気になって
ちょっと手にとって見ました。
ら。
あれーーーーーー?!
思ったよりだいぶシリアスなお話でびっくり。
この作品はライトノベルというより、もうちょっと違ったジャンルの
文芸作品になりそう。
特徴としては、安易なハッピーエンドで終わらせていないこと。
これは良くもあり・・・とても悲しかったです。
正直、メイン2人が書ききれていなかったように感じました。
というより登場人物の心情?
なんとなく中途半端な気がするのです。
2人の絡みが割と少なかったせいもあるのかな?
でも、それをカバーするくらい文章がうまい!
読み手を引き込む文章を書かれます。
禁断の恋、と呼べるのかどうか。
ただひたすらに生きた切ない青春の日々。かけがえのない日々。
読了後は少しの喪失感を伴う作品でした。
2007年8月3日に日本でレビュー済み
双子の男女の禁断の恋。
(実は血の繋がりは無し、というオチはありません)
結末は悲しかったです(涙)。
「正解」がそれしかないとしても。
正直、納得はいかなかったです。
でも悲しい故にいつまでも印象に残る本だなと思います。
全体的にホントにありそうなくらいリアルに描かれていました。
キャラ4人それぞれの視点で話は進みます。
高校時代は1度しかない、過ぎたら二度と戻れない、
そんなことを思い出させてくれる本でした。
…ところで西丸の淡い恋は一体どこへ?(笑
(実は血の繋がりは無し、というオチはありません)
結末は悲しかったです(涙)。
「正解」がそれしかないとしても。
正直、納得はいかなかったです。
でも悲しい故にいつまでも印象に残る本だなと思います。
全体的にホントにありそうなくらいリアルに描かれていました。
キャラ4人それぞれの視点で話は進みます。
高校時代は1度しかない、過ぎたら二度と戻れない、
そんなことを思い出させてくれる本でした。
…ところで西丸の淡い恋は一体どこへ?(笑
2008年3月30日に日本でレビュー済み
双子の姉弟の禁断の恋の話です。
他の方も書かれてますが、表紙と中身のギャップが激しいです。
表紙を見ると、ラブコメかな?という感じですが、
中身はかなり暗いというかシリアスです。
禁断の恋であることに加えて、二人の生まれた家は地方の旧家なので、
権力やら土地柄などというものが影響しています。
二人の恋に結末は出ていますが…これしかなかったのか、と思ってしまいます。
どうすることもできない間柄なので単に悲恋とも言えないと思いますが、
この結末は悲しくて、読み終えた後ぼ〜っとしてしまいました。
他の方も書かれてますが、表紙と中身のギャップが激しいです。
表紙を見ると、ラブコメかな?という感じですが、
中身はかなり暗いというかシリアスです。
禁断の恋であることに加えて、二人の生まれた家は地方の旧家なので、
権力やら土地柄などというものが影響しています。
二人の恋に結末は出ていますが…これしかなかったのか、と思ってしまいます。
どうすることもできない間柄なので単に悲恋とも言えないと思いますが、
この結末は悲しくて、読み終えた後ぼ〜っとしてしまいました。