Pistol Anniesメンバーとしての活躍が忙しいシンガー・ソングライターAshley Monroe。Vince Gillをプロデューサーに迎え、実質のメジャー初ソロ・アルバムと言ってよいスタジオ第2作目の登場です。ビルボードの総合43位、カントリー10位となかなかのスタートを切りました。とにかく、その美しい声質でこれだけ繊細かつ穏やかに歌われると、どの曲を聴いていても心が洗われます。9曲と収録が少なく、トータル約31分しかないのがとても惜しい。
特に好きな曲は、まず3「Used」。“Used”、このワンワード、ワンフレーズを耳にしたたけで歌の世界に引き込まれる感覚が素晴らしい。柔らかに、でも確実にrollするイカした4「Weed Instead Of Roses」はPがゴキゲン、5「You Got Me」は穏やかなストリングスの音色がとてもフィットして良い楽曲に。オーソドックなカントリーの楽曲群、どれもとてもなめらかな仕上がりです。その仕上げはラスト9「You Ain’t Dolly (And You Ain’t Porter)」、Blake Sheltonと元気にデュエットしています。Pistol Annies、結束強し、というところでしょうか。
派手さはないですが、美しさの中に確かな芯を感じさせる音楽が詰まった好アルバムです。