第105話〜第114話。舞台を第2部東京編から第3部大学編へ移行する新展開となった。
この作品の基本主旨である「枝葉柚希がメインヒロイン」であることを前提として読み進めて見ると、本来、恋愛の相手に対して現代的な観点では古風であり稀有とも云うべき至誠忠義な主人公・桐島青大が、“恋人”となった御島明日香に対してまさに誠を尽くし、忠義を貫徹しようという努力が見て取れる。
だが、そうした前提や観点から読み進めてみると、前巻のレビューでも指摘したように、やはり退場した風間恭輔が隠然たる存在感を示し、明日香の存在よりも、主人公にとって或いは枝葉柚希を排撃する読者層にとって、今巻で全く登場しない柚希がメインヒロインであると云うことを意識し続けられると云うことでもあり、これぞ瀬尾流恋愛手法(瀬尾マジック)の手練手管かくやとばかりで、さすが少年誌上非常に画期的な結末を描ききった、“涼風”の作家であると云える。
つまりはこうした展開で瀬尾氏や当作が排撃されることも術中の一つであると考えれば、そう言った読者が侭に瀬尾氏の掌上に運らされていると云えよう。
大学編への移行は確かに唐突感はあったが、柚希を基軸とすれば特に御島明日香との蜜月関係を淡泊に綴ることは無く、柚希再登場への道程として時間を進めるのは当然であり、違和感は全くない。
また、新展開である大学編での新キャラクタ自体には、物語を進めるためには必然要素ではあるのだが、今巻後半はこうした恋愛ドラマではよく見掛けるような展開でもあり、個人的には天谷という新キャラクタを追加するよりも、広島編でも登場した天城紫歩といった既出のキャラクタの方がより深度は増したのではないかと考える。
瀬尾氏の作法は伏線や人物相関関係の描き方は韓流恋愛ドラマ並だとは思うが、何分登場キャラクタの取捨が激しく(脇役に関しては特段)、誤解や批判擁護の落差が大きいところだ。
新キャラの投入で物語の彩りを図るのも大事だが、既出のキャラクタを大事にしながら書き進めればもっと良くなるだろうし、こうしたハイレベルな物語を描く土台がもしも青年誌であるならばもっとウイングを広く大胆であり、登場人物たちをより現実味溢れるキャラクタに描けるのではないかという思いはある。
主人公が明日香と交際して一年余でプラトニックな関係のままというのは、確かに現実的とは言えず、少年誌的な至誠尽忠然とした、高潔な士というイメージが先行した。
次巻以降も瀬尾氏流儀のサプライズを大いに期待したい。
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君のいる町(12) (週刊少年マガジンコミックス) Kindle版
風間(かざま)の葬儀の翌日、柚希(ゆずき)から「もう会うことはない」と告げられた青大(はると)。明日香(あすか)が自分を想ってくれていることに気づきながらも気持ちの整理がつかず、あと一歩が踏み出せずにいた。しかし、久し振りに会った七海(ななみ)の言葉に後押しされた青大は、明日香に「つき合ってくれ!!」と告白する。……そして、青大達も晴れて大学生に! 入学早々急展開!?
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/1/17
- ファイルサイズ87489 KB
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商品の説明
著者について
瀬尾 公治
出身:広島県、血液型:O型、1996年1月25日増刊号 『HALF & HALF』でデビュー・1997年9月2日増刊号 『セイギのくノ一KASUMIちゃん!』・1998年 週刊少年マガジン17号『スター恋愛伝説 シャ乱Qつんく』・1998年 マガジンSPECIALNo.8『Little Bit…』・2000年マガジンSPECIALNo.6~2001年No.7『W’sーダブルスー』・2002年週刊少年マガジン25号~2003年40号『クロスオーバー』・2004年週刊少年マガジン12号~ 『涼風』連載。コミックス:「W’sーダブルスー」全3巻、「CROSS OVER」全7巻・「涼風」全18巻。
出身:広島県、血液型:O型、1996年1月25日増刊号 『HALF & HALF』でデビュー・1997年9月2日増刊号 『セイギのくノ一KASUMIちゃん!』・1998年 週刊少年マガジン17号『スター恋愛伝説 シャ乱Qつんく』・1998年 マガジンSPECIALNo.8『Little Bit…』・2000年マガジンSPECIALNo.6~2001年No.7『W’sーダブルスー』・2002年週刊少年マガジン25号~2003年40号『クロスオーバー』・2004年週刊少年マガジン12号~ 『涼風』連載。コミックス:「W’sーダブルスー」全3巻、「CROSS OVER」全7巻・「涼風」全18巻。
登録情報
- ASIN : B00BB1ZRBO
- 出版社 : 講談社 (2011/1/17)
- 発売日 : 2011/1/17
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 87489 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 195ページ
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月19日に日本でレビュー済み
レビューが低いのって柚希がヒロインじゃなくなるかもしんねーからそれに対する不満だけなんじゃねーの?
10巻〜11巻は柚希の変わり様にはツッコミ所満載だったけど
今回のこの巻は内容はそんなひどくない
時間のすっとばしはオイオイだったけど
ま、次の巻にも期待
10巻〜11巻は柚希の変わり様にはツッコミ所満載だったけど
今回のこの巻は内容はそんなひどくない
時間のすっとばしはオイオイだったけど
ま、次の巻にも期待
2011年1月18日に日本でレビュー済み
まあまあなんじゃないでしょうか! あの人と付き合うのは個人的にはよろしくないなと思いましたが。。
新キャラは自分は好きですが・・展開がどうも・・・
今後みんなの信頼を取り戻せるような展開になってほしいです。
あとこの漫画のヒロインってやっぱあの娘なんですね・・・そうですか・・
新キャラは自分は好きですが・・展開がどうも・・・
今後みんなの信頼を取り戻せるような展開になってほしいです。
あとこの漫画のヒロインってやっぱあの娘なんですね・・・そうですか・・
2011年2月11日に日本でレビュー済み
明日香大好きな俺にとって最高の巻だった。
最後の終わり方も先が気になる(明日香的な意味で)
作者にはこれからも頑張って頂きたい。応援している。
最後の終わり方も先が気になる(明日香的な意味で)
作者にはこれからも頑張って頂きたい。応援している。
2011年2月18日に日本でレビュー済み
明日香がとても可愛くて明日香が好きな自分的には満足してます。
ただそれ以外の人からすれば何だこれって感じの話だと思います。
ただそれ以外の人からすれば何だこれって感じの話だと思います。
2011年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広島編の続きから東京での正月をはさんで、大学編までですが
つっこみ所満載ですね(笑)
高校2年の正月からいきなり大学生になっているし
大学ではなぜこのメンバーまで一緒なんでしょう?
その他にも色々ありますが、面倒なので割愛
ところで、無事に付き合う事になった青大と明日香
でも、ある程度先の展開が読めてしまうのは自分だけ?
明日香がいい子なだけに最後まで行ってほしいけど・・・
あと、個人的に結構好きだった、面白暴走キャラの美奈ちゃんが
もう登場しないかと思うと残念でなりません
つっこみ所満載ですね(笑)
高校2年の正月からいきなり大学生になっているし
大学ではなぜこのメンバーまで一緒なんでしょう?
その他にも色々ありますが、面倒なので割愛
ところで、無事に付き合う事になった青大と明日香
でも、ある程度先の展開が読めてしまうのは自分だけ?
明日香がいい子なだけに最後まで行ってほしいけど・・・
あと、個人的に結構好きだった、面白暴走キャラの美奈ちゃんが
もう登場しないかと思うと残念でなりません
2011年1月23日に日本でレビュー済み
週刊掲載の読者でもある私は、この12巻の内容については既知の事であり
この10話を一冊の単行本にまとめる事の難しさを思い、
この難題に取り組む編集者及び作者に密かに期待していた。
しかし、こうして発売された本誌を見ると、その期待は見事に裏切られていた。
ただただ、週刊掲載をそのまま一冊にしただけで、何の工夫も見られない。
そればかりではなく、本を作るプロとしての意識が欠片も感じられず、
非常に残念な一冊となった。
まず指摘したいのは、このサイトの内容説明にもある
"柚希から「もう会うことはない」と告げられた青大。"の部分だ。
商品中の本編前にある「前巻まで‥‥」の中にも同じように書かれている。
この部分は11巻掲載の101話の事を指した物と思われるが、
実際に柚希が言った言葉は
「私達‥‥」「もう会うことも無いのかな‥‥」である。
あらすじという物は、本編の中から要点を抜き出した物である。
という事は、あらすじに記されている事柄は、本編の中でも
重要な部分のはずである。
その重要な部分であるにも関わらず、前の巻に書かれている事実と違うのだ。
読者は馬鹿にされていると感じたとしても、それは当然だろう。
そして、注目していた大学編突入の瞬間である。
ページ構成上、そのまま行けば左に高校編最後のページ、右に大学編最初のページ
となり、それでなくても完結感の全くなかった高校編から突然の大学編が
見開きの中に収まってしまうので、さすがにここは何か挟んで来るかと思っていたが
そのまま見開き掲載であった。
週刊掲載時に、109話を読み高校編が完結したと感じた読者がいただろうか?
当時109話と110話の間に1週の休載があり、
作者からの突然の心機一転宣言によって大学編突入となったのだ。
単行本ではこの心機一転宣言もなく見開きの左右に1年3ヶ月の時間差が
平然と並んでいる。
一冊の本としてみた時、この部分には受け入れ難い違和感を感じる。
さて、主に編集面を指摘して来たが、物語の内容に目を転じてみる。
やはり内容面でも指摘したいのは、突然の大学編突入である。
なぜ1年3ヶ月もの時間飛ばしが必要だったのかが甚だ疑問だ。
この物語のコンセプトは高校生純愛物語では無かったのか?
109話で高校編は終了するが、明日香とつき合うと決めた事以外
何の解決も見ていない。
にも関わらず心機一転での大学編突入である。
作者の意図は判らないが、諸処の問題を持ち越したという事は
「時間に解決させる」意図があるのではないかと思われる。
今後、最終的な結論にあからさまにこの「時間が解決させた」という事を
作者が持ち出すかどうかは不明であるが、
問題の解決に時間が必要なければ、1年3ヶ月もの時間を飛ばす必要は無いと考える。
時間を飛ばした時点で作者はこの「時間」という物に頼っているのだ。
11巻の時点でこの作者は一度その手法を使い、青大と明日香に恭輔の死を
乗り越えさせてしまった。
私個人として、この「時間」に頼る作者(作風)は大嫌いだ。
「解決には時間が必要だったのだ」としてしまったら、何でも良くなってしまう。
作者自身がストーリーを紡がなくても良い、とても楽ちんな手法であり
物書きとして一番恥じるべき手法だと私は考える。
この10話を一冊の単行本にまとめる事の難しさを思い、
この難題に取り組む編集者及び作者に密かに期待していた。
しかし、こうして発売された本誌を見ると、その期待は見事に裏切られていた。
ただただ、週刊掲載をそのまま一冊にしただけで、何の工夫も見られない。
そればかりではなく、本を作るプロとしての意識が欠片も感じられず、
非常に残念な一冊となった。
まず指摘したいのは、このサイトの内容説明にもある
"柚希から「もう会うことはない」と告げられた青大。"の部分だ。
商品中の本編前にある「前巻まで‥‥」の中にも同じように書かれている。
この部分は11巻掲載の101話の事を指した物と思われるが、
実際に柚希が言った言葉は
「私達‥‥」「もう会うことも無いのかな‥‥」である。
あらすじという物は、本編の中から要点を抜き出した物である。
という事は、あらすじに記されている事柄は、本編の中でも
重要な部分のはずである。
その重要な部分であるにも関わらず、前の巻に書かれている事実と違うのだ。
読者は馬鹿にされていると感じたとしても、それは当然だろう。
そして、注目していた大学編突入の瞬間である。
ページ構成上、そのまま行けば左に高校編最後のページ、右に大学編最初のページ
となり、それでなくても完結感の全くなかった高校編から突然の大学編が
見開きの中に収まってしまうので、さすがにここは何か挟んで来るかと思っていたが
そのまま見開き掲載であった。
週刊掲載時に、109話を読み高校編が完結したと感じた読者がいただろうか?
当時109話と110話の間に1週の休載があり、
作者からの突然の心機一転宣言によって大学編突入となったのだ。
単行本ではこの心機一転宣言もなく見開きの左右に1年3ヶ月の時間差が
平然と並んでいる。
一冊の本としてみた時、この部分には受け入れ難い違和感を感じる。
さて、主に編集面を指摘して来たが、物語の内容に目を転じてみる。
やはり内容面でも指摘したいのは、突然の大学編突入である。
なぜ1年3ヶ月もの時間飛ばしが必要だったのかが甚だ疑問だ。
この物語のコンセプトは高校生純愛物語では無かったのか?
109話で高校編は終了するが、明日香とつき合うと決めた事以外
何の解決も見ていない。
にも関わらず心機一転での大学編突入である。
作者の意図は判らないが、諸処の問題を持ち越したという事は
「時間に解決させる」意図があるのではないかと思われる。
今後、最終的な結論にあからさまにこの「時間が解決させた」という事を
作者が持ち出すかどうかは不明であるが、
問題の解決に時間が必要なければ、1年3ヶ月もの時間を飛ばす必要は無いと考える。
時間を飛ばした時点で作者はこの「時間」という物に頼っているのだ。
11巻の時点でこの作者は一度その手法を使い、青大と明日香に恭輔の死を
乗り越えさせてしまった。
私個人として、この「時間」に頼る作者(作風)は大嫌いだ。
「解決には時間が必要だったのだ」としてしまったら、何でも良くなってしまう。
作者自身がストーリーを紡がなくても良い、とても楽ちんな手法であり
物書きとして一番恥じるべき手法だと私は考える。
2011年1月24日に日本でレビュー済み
ある意味現実的だが。一緒に住んでて嫌な部分殆どないぐらいの女の子だったらそりゃ好きになるだろうし、同じ苦難を乗り越えたならそりゃ好きになるだろうけどねぇ。ハショり過ぎでしょ。時間飛ばすのは最終手段にして欲しいかったかな。
一人の人と付き合って最後まで行ける人なんてほんの一握りだと思うし、まぁ漫画なんだから付き合う過程とかを楽しめりゃいいわけですが、ちょっと省き過ぎた感じですね。甘〜く採点して☆3つにしておきます。
一人の人と付き合って最後まで行ける人なんてほんの一握りだと思うし、まぁ漫画なんだから付き合う過程とかを楽しめりゃいいわけですが、ちょっと省き過ぎた感じですね。甘〜く採点して☆3つにしておきます。