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小さいおうち Kindle版
昭和6年、若く美しい時子奥様との出会いが長年の奉公のなかでも特に忘れがたい日々の始まりだった。女中という職業に誇りをもち、思い出をノートに綴る老女、タキ。モダンな風物や戦争に向かう世相をよそに続く穏やかな家庭生活、そこに秘められた奥様の切ない恋。そして物語は意外な形で現代へと継がれ……。最終章で浮かび上がるタキの秘密の想いに胸を熱くせずにおれない、上質の恋愛小説。第143回直木賞受賞作。山田洋次監督で映画化。
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2012/12/10
- ファイルサイズ3309 KB
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登録情報
- ASIN : B00BF705DE
- 出版社 : 文藝春秋 (2012/12/10)
- 発売日 : 2012/12/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3309 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 316ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 155,116位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 16,419位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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イメージ付きのレビュー
5 星
本当によく練り上げて出来た傑作です!
昭和モダンの何気ない生活描写が素晴らしく、背景が戦前〜開戦〜戦後の話なのを忘れてしまいます。最後の章でキッチリ話をまとめてくるので、ぜひ最後まで読んで欲しいです。同じ作者のイトウの恋もおススメです。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和初期の古き良き時代の家庭のストーリーが、過不足なくよく描かれています。
お手伝いさんが当時の状況を語るというパターンも、わりにある話ですが
ほのぼのとして良い雰囲気を醸し出していると思います。
もう二度と帰ってこない時代だからこそ、受け取る方もノスタルジーを感じ
なおさら切実な思いで読むのでしょうね。こういう本はとても好きです。
映画もかなり以前に観ましたが、これもなかなか良かった。
お手伝いさんが当時の状況を語るというパターンも、わりにある話ですが
ほのぼのとして良い雰囲気を醸し出していると思います。
もう二度と帰ってこない時代だからこそ、受け取る方もノスタルジーを感じ
なおさら切実な思いで読むのでしょうね。こういう本はとても好きです。
映画もかなり以前に観ましたが、これもなかなか良かった。
2022年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先に見た映画も素晴らしかったが、原作はあらゆる面で凌駕している。
まずはタキのキャラ。より複雑で人間らしい。大甥健史との関係性も興味深い。
人は無意識のうちに昔の人に対して優位性を抱きがち。しかし、進歩しているのは科学技術であり、人間そのものは進化していない。
そんな驕りが健史のタキに対する発言から感じ取れる。歴史の生き証人たるタキが見たこと感じたことに対する健史の上から目線のダメ出し。確かにタキの主観的史観は井の中の蛙で偏っていることも多いが、彼自身教科書に書いてある通説を信じて疑わない滑稽さに気付かない。
そんな彼も大伯母の死後、彼女の覚書を読み、謎を探っていくうちに、さらに大きな秘密にぶち当たる。今まで愛情を感じつつも軽く見ていた大伯母の心の深淵を覗き、自分の無知さ無力さを思い知らされる。
開戦直前や戦争中の社会の雰囲気や庶民の暮らしの描き方も、今までは明るく描いてはいけない決まりがあるのではないかと疑いたくなるほどだったが、本作は真逆だ。戦時下で物資が不足しても工夫して楽しく暮らそうとしていた人々もいた筈。それこそ庶民の知恵である。
一方で、戦争の悲惨さ愚かさに対するメッセージ性も感じられる。時子の死やブリキのジープの話、そして戦後のイタクラ・ショージの画風である。
次に時子と夫と子供の関係。原作では時子は再婚で恭一は連れ子。また夫が原因のレス夫婦で板倉との不倫にも同情の余地がある。
そしてタキの時子に対する想い。映画よりずっと以前から時子に支えている。彼女を姉のように慕い、娘のように庇護しようとする。映画では板倉にも惹かれているようだったが、タキは一途な女性である。
睦子同様、また彼女が敢えて敢えて伏せたように同棲相愛の「第二の路」を行かず、彼女の預言通り、独り「第三の路」を進むことになる。
しかしながら寂しい人生と決め付けるのは早計だと思う。時に自分の選択を激しく後悔することがあっても、時子の思い出を胸に抱き幸せだったのだと思う。
映画では省かれたが、タキは帰郷後も一度上京の機会を得て時子と再会している。この機会があったことで、タキも自分も救われた。
まずはタキのキャラ。より複雑で人間らしい。大甥健史との関係性も興味深い。
人は無意識のうちに昔の人に対して優位性を抱きがち。しかし、進歩しているのは科学技術であり、人間そのものは進化していない。
そんな驕りが健史のタキに対する発言から感じ取れる。歴史の生き証人たるタキが見たこと感じたことに対する健史の上から目線のダメ出し。確かにタキの主観的史観は井の中の蛙で偏っていることも多いが、彼自身教科書に書いてある通説を信じて疑わない滑稽さに気付かない。
そんな彼も大伯母の死後、彼女の覚書を読み、謎を探っていくうちに、さらに大きな秘密にぶち当たる。今まで愛情を感じつつも軽く見ていた大伯母の心の深淵を覗き、自分の無知さ無力さを思い知らされる。
開戦直前や戦争中の社会の雰囲気や庶民の暮らしの描き方も、今までは明るく描いてはいけない決まりがあるのではないかと疑いたくなるほどだったが、本作は真逆だ。戦時下で物資が不足しても工夫して楽しく暮らそうとしていた人々もいた筈。それこそ庶民の知恵である。
一方で、戦争の悲惨さ愚かさに対するメッセージ性も感じられる。時子の死やブリキのジープの話、そして戦後のイタクラ・ショージの画風である。
次に時子と夫と子供の関係。原作では時子は再婚で恭一は連れ子。また夫が原因のレス夫婦で板倉との不倫にも同情の余地がある。
そしてタキの時子に対する想い。映画よりずっと以前から時子に支えている。彼女を姉のように慕い、娘のように庇護しようとする。映画では板倉にも惹かれているようだったが、タキは一途な女性である。
睦子同様、また彼女が敢えて敢えて伏せたように同棲相愛の「第二の路」を行かず、彼女の預言通り、独り「第三の路」を進むことになる。
しかしながら寂しい人生と決め付けるのは早計だと思う。時に自分の選択を激しく後悔することがあっても、時子の思い出を胸に抱き幸せだったのだと思う。
映画では省かれたが、タキは帰郷後も一度上京の機会を得て時子と再会している。この機会があったことで、タキも自分も救われた。
2014年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東京に出て来た一人の女中が、戦前、戦中を通じて瀟洒でモダンな一軒家に住む一家に仕える。彼女にとって特に奥様に仕え、いろいろな
ことを教えられ、また、一緒に過ごせる時間が何事にも代え難く、当時、段々世相が次第に悪化する中でも、彼女の毎日は幸せで仕方が
ない。作者自身は戦後生まれであり、この時代への特別な思いがあるとは考えられないが、実にその頃の中の上に属する人々の生活ぶりが
如何に幸せであったかということが女中の目を通じて描かれる。しかし、奥様と旦那様の部下との恋愛(?)や、奥様に対するその女中の同性
愛的感情(?)が時折挿入され、何となく心の不安感も触れられる。最終章によって、この作品のシュールな雰囲気も感じられるが、なかなかすっき
りとはしない作品、と言うのが私の率直な印象だ。
ことを教えられ、また、一緒に過ごせる時間が何事にも代え難く、当時、段々世相が次第に悪化する中でも、彼女の毎日は幸せで仕方が
ない。作者自身は戦後生まれであり、この時代への特別な思いがあるとは考えられないが、実にその頃の中の上に属する人々の生活ぶりが
如何に幸せであったかということが女中の目を通じて描かれる。しかし、奥様と旦那様の部下との恋愛(?)や、奥様に対するその女中の同性
愛的感情(?)が時折挿入され、何となく心の不安感も触れられる。最終章によって、この作品のシュールな雰囲気も感じられるが、なかなかすっき
りとはしない作品、と言うのが私の率直な印象だ。
2021年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年山田洋次監督の映画「キネマの神様」に感動し、寅さんシリーズはほぼ知らないけれど、”学校”や”おかえり寅さん”など、今までに笑わされて泣かされた映画を思い出し、外の作品も観たいと見つけたのが、この「小さいおうち」でした。
原作の評判が良かったので、先に読みました。私はこの独特の世界感に引き込まれました。まるでタキさんが中島京子さんのおばあ様で、お話を聞いたり、つっこんで聞き返したり、手記を遺された本人であるかの様です。技術的に・・・というと味気ないですが、大部分をタキさんに語らせて、物語の山場をたけし君にバトンタッチするという展開も好きです。
手元に置いて何度か読み返したい小説をみつけました。中島京子さんの他の作品もぜひ読みたいです。
一方、映画も泣かされました。「私は長く生き過ぎたのぉ」と泣くシーンは、小説には無かったと思いますが、映画では何とも哀しい印象的な場面で、その言葉の意味は、映画を観た者に委ねられていると感じました。
原作の評判が良かったので、先に読みました。私はこの独特の世界感に引き込まれました。まるでタキさんが中島京子さんのおばあ様で、お話を聞いたり、つっこんで聞き返したり、手記を遺された本人であるかの様です。技術的に・・・というと味気ないですが、大部分をタキさんに語らせて、物語の山場をたけし君にバトンタッチするという展開も好きです。
手元に置いて何度か読み返したい小説をみつけました。中島京子さんの他の作品もぜひ読みたいです。
一方、映画も泣かされました。「私は長く生き過ぎたのぉ」と泣くシーンは、小説には無かったと思いますが、映画では何とも哀しい印象的な場面で、その言葉の意味は、映画を観た者に委ねられていると感じました。
2024年4月4日に日本でレビュー済み
良い作品だと思います。特に最終章のまとめ方が上手で読後感がいいです。
(プロの作家さんに、上手だと言うのは失礼ですが…)
星5つにしなかったのは、読んでいて涙を流すシーンがなかったからです。私は時代物も好きで、そちらの方が泣ける話が多いのです。
さて、このタキと奥様との関係性は本当はどうだったのでしょうか。今はLGBTが公に叫ばれる時代ですが、この時代に同性が好きだと公表すれば、世間一般からは冷たい視線を受けたのかも知れませんね。
この作品は、映画化もされたようですが、残念ながら私はみていません。なるほど、映画やドラマの原作にしたくなるのも解る気がします。
個人的には、芥川賞よりも直木賞の方がわかりやすくていいですね。それに、物語性のあるものの方が、純文学よりは気楽に楽しめます。もっとも、今は小説以外にも動画やユーチューブなどがあり、活字文化は衰退が懸念されますが、こういう良い作品はもっと売れてもいいのではと、個人的には思いますね。
(プロの作家さんに、上手だと言うのは失礼ですが…)
星5つにしなかったのは、読んでいて涙を流すシーンがなかったからです。私は時代物も好きで、そちらの方が泣ける話が多いのです。
さて、このタキと奥様との関係性は本当はどうだったのでしょうか。今はLGBTが公に叫ばれる時代ですが、この時代に同性が好きだと公表すれば、世間一般からは冷たい視線を受けたのかも知れませんね。
この作品は、映画化もされたようですが、残念ながら私はみていません。なるほど、映画やドラマの原作にしたくなるのも解る気がします。
個人的には、芥川賞よりも直木賞の方がわかりやすくていいですね。それに、物語性のあるものの方が、純文学よりは気楽に楽しめます。もっとも、今は小説以外にも動画やユーチューブなどがあり、活字文化は衰退が懸念されますが、こういう良い作品はもっと売れてもいいのではと、個人的には思いますね。
2020年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに良い作品に出会えました。最後まで味わえました。
他の作品も読みたい気持ちになりました。
他の作品も読みたい気持ちになりました。
2022年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そこまで面白くもない。美人で金持ちで恵まれてるけど、ほかに取り立てて取り柄もない人間の人生に興味が持てない。社会のヒエラルキーを見せられてもね。