前作のバトルアンドロマンスが、これぞ、ももクロ!!!という出来映えで、
Z伝説、ワニシャン、怪盗、ピンキー、オレンジノート、コノウタなどの神曲満載だったので
今回の5TH DIMENSIONは、TVやメディアから入ってくる、ももクロをイメージしてると
少し、よそ行き?という感覚がしてしまうかもしれません。
なんせ、出だしのイントロの無駄に長いこと、初めに聞いたとき、
あれ?これ、ももクロだっけ?と、CDのケースを確認しちゃったくらいでした。
これで、第一印象が最悪。1曲目は無駄に長い、説教臭い唄・・・程度に。
しかし、ももクロメンバーの歌唱力が上がっているのには気づかされます。
シングルヒットの、無限の愛、労働賛歌、乙女戦争、サラバ〜などが、ちりばめられて
一通り聴くが、強いインパクトは感じませんでした。
少し、楽曲そのものやアレンジに懲りすぎな感覚が耳についちゃう感じでしたね。
バトロマが、直線的な歌唱力&楽曲の数々だったのと対照的です。
で、ウォークマンにて仕事や散歩しながらリピート再生していると
月と銀紙飛行船の「ひこうううせぇぇぇんんん♪」の部分で
あら、ももか、すごいじゃないの・・・となり、
あとは、かなこ、れに、あーりん、しおりも、歌唱力がすごく上がっていることに
各曲を聴きながら徐々に気づいていった・・・という次第です。
特に、かなこ、ももか、れには、完全に自分の歌い方の方向を見出した感が
強くありました。ももかは、声帯の治療などもあるのでしょうが、
あきらかに、唄い方が変わり、ちょっと頭いくつか抜けてますね。
しおりも、見事な成長を見せてますし、あーりんは、その独自アイドル路線の、ももクロパートを
見事に演じて(唄いこなして)いるので、感動します。
前作も並行再発売しての売り方を見ても、ももクロ自体、世間の認知度がAKBなどに比べれば
低くて、TVなどを見てアルバムを購入する方向けに、バトロマも一緒に、どうぞ!という
売り方&宣伝ということだったんでしょうね。
5TH DIMENSIONは、皆さんが知っているももクロより、少しアーティストっぽくて
大人ぶってますけど、まあ、よく聴いてみてくださいよーー!ということですかね?
シングルで言えば、え?何故この時なのに、これ?と、売り出された
乙女戦争と同じような聴き応えかもしれません。するめですね。
今では、私、乙女戦争、大好きです。
そして、聴けば聴くほど、いいじゃないですか。
可愛く決めてる、「ゲッダーン!」(ライブのかなこのうひょ顔がいいらしいです)、
走り抜けるような、「仮想ディストピア」、ラップ調の「5The POWER」
泣けるバラード「月と銀紙〜」、ぴしっと締める「灰とダイアモンド」などなど、
ノリノリで、ガンガンの・・・という内容ではなく、あえて聴かせる・・・という
内容で、この時期に、これね・・・ははぁ、やるねぇ。と毎日、聴いてます。
元気なももクロもいいですが、その脇をさりげなく走り抜ける、ももクロも、いいですよ。
(ちなみに、限定版のももいろ夜話のライブCD付きのほうでした。これがまた楽しめます。
あーりんの秋桜のリベンジ、ももかと南高節のなごり雪などなど、やはり毎日聴いてます!)